【四字熟語】
道聴塗説
【読み方】
どうちょうとせつ
【意味】
知識などの理解がいい加減で、しっかり自分のものになっていないこと。
また、根拠のない伝聞のこと。受け売り。
【語源・由来】
「塗」「道」とは、道路のこと。
道でたまたま聞いて知ったことを、すぐにまた道で人に得意そうに話し伝えることから。
「道(みち)に聴(き)きて塗(みち)に説(と)く」と訓読する。
【典拠・出典】
『論語』「陽貨」
【類義語】
・街談巷説(がいだんこうせつ)
・口耳巷説(こうじこうせつ)
・口耳四寸(こうじしすん)
・口耳之学(こうじのがく)
【英語訳】
shallow-minded mouthing of secondhand information.
道聴塗説(どうちょうとせつ)の使い方

ねえねえ、ともこちゃん。来年から雨の日は学校が休みになるらしいよ。

まあ、そんな話をどこで聞いてきたの?

わからないけど、話しているのを聞いたんだよ。宿題もなくなるらしいって。

そんな道聴塗説を信じるはずないでしょう。事実かどうかということは、人に話す前にきちんと確認しなきゃいけないわ。
道聴塗説(どうちょうとせつ)の例文
- 道聴塗説に惑わされないように、きちんと確認することが大切だよ。
- 何事もすぐに身につくわけじゃないだろう。道聴塗説とならないように、日々勉強は必要なことだ。
- さっき耳に挟んだことを、すぐに人に話すなんて、道聴塗説をしてはいけないよ。
- 彼女の話はいつも道聴塗説で、信じる気にはなれない。
- うそをついているつもりはないのだろうけど、彼の話は道聴塗説だから鵜呑みにしてはいけない。
まとめ
道聴塗説というように、知識などの理解がいい加減なことを、人に話しては誤解を招いてしまうことがあるかもしれません。
また、根拠のないことを言いふらしてはいけませんね。
発言にしっかり責任を持って、いいかげんなことは言わないように心がけたいものですね。