【四字熟語】
杯中蛇影
【読み方】
はいちゅうのだえい
【意味】
疑い深くなり、ありもしないことに恐れ悩むこと。
【語源・由来】
酒杯の中に映った蛇の影という意味。中国河南の長官楽広の友人が酒を飲み、壁にかけた蛇を描いた弓が自分の酒杯に映ったのを蛇のだと思って病気になったが、のち、弓であったことを聞いて病気が治ったという故事から。
【典拠・出典】
『晋書』「楽広伝」,『風俗通義』「怪神」
【類義語】
・杯弓蛇影(はいきゅうだえい)
・疑心暗鬼(ぎしんあんき)
・影駭響震(えいがいきょうしん)
・草木皆兵(そうもくかいへい)
・風声鶴唳(ふうせいかくれい)
杯中蛇影(はいちゅうのだえい)の使い方
健太くん。彼女と別れたんですって?あんなに仲が良かったのにどうしたの?
彼女がかわいすぎて、みんなが彼女に色目を使っているんじゃないか、浮気相手じゃないかって思えてきて、毎日がつらくなったんだよね。
杯中蛇影ってやつね。
そうなんだよ。勘違いだって気が付いたんだけど、つらいから別れたんだ。とても気が楽になったよ。
杯中蛇影(はいちゅうのだえい)の例文
- 杯中蛇影だと思うけれども、心配なら病院に行って、医師の太鼓判をもらってくればいいさ。
- 疑ってみると杯中蛇影でみんなが犯人に見えてくるから、根拠に基づいて論理的に推理をしよう。
- むやみやたらに怖がっているから、杯中蛇影、ベートーベンの肖像画が動いているように見えてしまうんです。
- お化けが出そうな雰囲気に負けて、杯中蛇影というように、ススキがお化けの手に見えて叫んでしまいました。
- 杯中蛇影というように、勘違いで体調が悪くなるんだから思い込みってこわいよね。