【四字熟語】
冠履倒易
【読み方】
かんりとうえき
【意味】
人の地位や立場、また、物事の価値が上下逆さまで秩序が乱れているさま。本来頭にかぶるべき冠を足につけ、足にはくべき履を頭にかぶる意から。「倒」は逆さまになる意。「易」はかわる、入れかわる意。
【典拠・出典】
『後漢書』「楊賜伝」
【類義語】
・冠履顛倒(かんりてんとう)
・本末転倒(ほんまつてんとう)
冠履倒易(かんりとうえき)の使い方
僕が学級委員長でともこちゃんが書記だなんてびっくりだね。
本当よ。万年0点の健太くんが委員長で、学年トップの私がその下だなんて信じられないわ。
先生にも何か考えがあったんでしょう。
あるわけないわ。こんな冠履倒易した任命は許されないわ。
冠履倒易(かんりとうえき)の例文
- 冠履倒易な人事のせいで社内は乱れました。
- カリスマ性があった社長が亡くなってから、冠履倒易、社内で下克上が始まりました。
- 同じ炭素原子で組成されているダイヤモンドと炭の価値が入れ替わったら、価値倒易、世の中は大混乱に陥り乱れるでしょう。
- 戦争を容認する法律の改正は、冠履倒易の始まりです。
- デジタル技術の進化に伴い、冠履倒易、業界の順位に変化が生じています。