【四字熟語】
花朝月夕
【読み方】
かちょうげっせき
【意味】
春秋のさかりの気候のよい時のこと。陰暦二月中旬と八月中旬の春秋のさかりの時節。また、春秋の季節の楽しいひとときをいう。
【語源由来】
花の咲いた美しい朝と月の出ている素晴らしい夜という意味から。「花朝」花の咲いている朝、「月夕」は月の出ている夜。
花の咲く春の朝と名月の照る秋の夕べ、また、それを楽しみめでる意。のちに陰暦二月十五日を花朝、八月十五日を月夕というようになった。
【典拠・出典】
『旧唐書』「羅威伝」
【類義語】
・花晨月夕(かしんげっせき)
・花鳥月露(かちょうげつろ)
・花鳥風月(かちょうふうげつ)
花朝月夕(かちょうげっせき)の使い方
健太くん、今日は何をしでかして職員室に呼び出されたの?
迷惑をかけるようなことはしていないんだよ。試験中に、窓から花朝月夕を楽しんでいたら、先生に、そんな余裕あるのかって怒られたんだ。
もう。健太くんが自然を愛するところは、長所なんだけど、勉強をしないと、その愛する自然を守ることはできなのよ。
そうだね。なんだかようやく勉強をする意味について納得できた気がするよ。
花朝月夕(かちょうげっせき)の例文
- 祖父は風流な人で特に花朝月夕を愛していたが、晩年、事業が傾き、それどころではなくなってしまった。
- 花朝月夕を表現した絵を描きたいのだが、都会にいてはイメージがつかめないので、無人島でしばらく生活し、自然と一体化してみようと思う。
- 朝は、花のにおいで目覚め、夕は月の満ち欠けを眺め、花朝月夕を楽しめるこの生活は何と幸せなことだろう。
- 花朝月夕を嗜むことすらできないやつに、教師になって、子供を教えることができるはずがないと言われた。
- ピアノの先生に、この曲をもっと理解するために、花朝月夕をもっと意識して生活するようにと言われた。
- 花朝月夕を愛で、人間は自然の一部なんだと理解し、自然に対して謙虚な心を持つ人が増えるような活動をしていこうと思う。