【四字熟語】
夏虫疑氷
「夏虫疑冰」とも書く。
「夏虫、氷を疑う」と訓読する。
【読み方】かちゅうぎひょう
【意味】
見聞が狭いことのたとえ。見聞の狭い人は広い世界を理解しえないたとえ。見識の狭い人が自分の知らないことを信じようとしないこと。
【語源由来】
冬を知らない夏の虫は、冬に氷というものがあるのを信じない意から。見識や見聞が狭い人を卑しめていう語。
【典拠・出典】
『荘子』「秋水」
【類義語】
・井蛙之見(せいあのけん)
・井底之蛙(せいていのあ)
・尺沢之鯢(せきたくのげい)
・夜郎自大(やろうじだい)
【英語訳】
Summer insects suspected ice.
夏虫疑氷(かちゅうぎひょう)の使い方
健太くんは、将来、何になりたいの?
僕は、この町しか知らなくて夏虫疑氷だから世界を見て回りたいな。そして、世界の空手家と対戦して強くなりたいんだ。
ああ、それは良いわね。私も海外に出て、海外からの視点で日本を見てみたいわ。じゃあ、とりあえず英語の勉強をしないとね。
ええー。勉強かあ。
夏虫疑氷(かちゅうぎひょう)の例文
- 彼は夏虫疑氷だから、どんなに鱈の白子はおいしいんだと言っても、見た目が気持ち悪いと言って食べようとしてくれないのでから揚げにしてみた。
- 夏虫疑氷である彼は、歯磨き粉は歯が削れるから歯によくないと思っているらしく、絶対使わないのだが、虫歯が多いのだから使えばいいと思う。
- 夏虫疑氷のままでいてもかまわないけれど、人生の幅が広がらなくて、つまらないんじゃないか。
- 昔の人は、家にこもっていたら夏虫疑氷になったかもしれないが、今の人は、インターネットがあるから知識は豊富だ。
- 私はハワイが好きなので、彼にいつもハワイの良さを語り勧めているが、まるっきり夏虫疑氷なので、あんな日本人ばかりいるところにわざわざ行きたくないと言って信じてくれない。