傾城傾国の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
傾城傾国
【読み方】
けいせいけいこく
【意味】
絶世の美女のたとえ。また、日本では遊女のこと。
その美しさでみんなが目を奪われ、まるで城や国が傾いてしまうくらいにな。
日本では、特にきれいな遊女さんを指す言葉でもあるんやで。
【語源・由来】
「傾城」は、城を傾けること。「傾国」は、国を傾けること。城を傾け、国を傾けるほどの魅力がある美女という意から。また、「傾城」は、慣用読みで「けいせい」と読み、「けいじょう」は誤り。出典の「一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」による。
【典拠・出典】
『漢書』「外戚伝」
【類義語】
・一顧傾城(いっこけいせい)
・傾国美女(けいこくのびじょ)
・天姿国色(てんしこくしょく)
【英語訳】
a beauty for whom a king would neglect his realm.
glamorous woman who brings ruin to a realm as the king is captivated by her beauty.
femme fatale.
傾城傾国(けいせいけいこく)の解説
「傾城傾国」っていうのは、すごく美しい女性のことを表す言葉だよ。これは、その女性がとっても魅力的で、その美しさに見とれてしまって、まるで城や国までが傾いてしまうかのようだ、っていう意味から来ているんだ。
「傾城」っていうのは、城を傾ける、つまり彼女の美しさに引き込まれてしまうこと。「傾国」っていうのは、国を傾ける、つまり彼女の美しさに国全体が引き込まれてしまうことを意味するんだ。
ちなみに、「傾城」は「けいせい」と読むんだよ。「けいじょう」ではないから注意してね。この言葉の由来は、「一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」っていう古い中国の文献、『漢書』に出てくる表現から来ているんだ。
それと、日本ではこの「傾城傾国」っていう言葉を、昔の遊女さんのことを指すときにも使うんだよ。その遊女さんたちも、その美しさと魅力で、人々を引きつけていたんだね。
傾城傾国(けいせいけいこく)の使い方
傾城傾国(けいせいけいこく)の例文
- 彼女は傾城傾国というほどに美しくて、その微笑は全ての人の心を奪う。
- にっこり笑うと特に、彼女の傾城傾国の美しさが際立つ。
- 傾城傾国の美しさで、どれほどの人数の心を奪ってきたのだろう。ぼくの心もすぐにわしづかみにされてしまった。
- 妹は、傾城傾国の美人だと有名だけれど、私もその美しさを手に入れたかった。
- いつの時代も、傾城傾国の女性は人々の心を魅了してしまうのだろう。
彼女の美しさが城や国をも傾ける、つまり、その美しさに人々が心を奪われてしまうという意味だね。
日本では、特に美しい遊女を指すことが多いんだ。