著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

慈烏反哺【じうはんぽ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
慈烏反哺

【読み方】
じうはんぽ

【意味】
子が親の恩に報いて孝養を尽くすこと。親孝行のたとえ。情け深いからすが幼いときの恩を忘れず、老いた親に口移しで餌を与える意から。

【語源・由来】
「慈烏」はからすの異称。からすは、幼いとき親が口移しで餌を与えてくれた恩を忘れず、成長すると親に餌を与えてその恩を返すという。「哺」は口中の食物のこと。

【典拠・出典】
梁武帝「孝思賦」

【類義語】
三枝之礼(さんしのれい)
・反哺之孝(はんぽのこう)
反哺之羞(はんぽのしゅう)
・養志之孝(ようしのこう)
老莱斑衣(ろうらいはんい)

慈烏反哺(じうはんぽ)の使い方

ともこ
健太くん。また悪さをしてお母さんが学校に呼び出されたの?
健太
そうなんだ。迷惑ばかりかけてしまっているよね。
ともこ
慈烏反哺、健太くんが大人になったらしっかり親孝行しないといけないわね。
健太
うん。わかっているよ。

慈烏反哺(じうはんぽ)の例文

  1. 家を継ぐことが、父への最大の慈烏反哺になると思います。
  2. 慈烏反哺のために、自分で稼いだお金で両親に豪邸をプレゼントしました。
  3. 普通の家庭なのに、フィギュアスケートをやる私のためにお金と時間をかけてくれた両親に慈烏反哺するために、金メダルをとります。
  4. 私に愛情を注いでくれた母に慈烏反哺したいのです。
  5. 私がいつも笑顔でいることが、母にとっての慈烏反哺になるんだと母が言っていました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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