【四字熟語】
勢力伯仲
【読み方】
せいりょくはくちゅう
【意味】
お互いの力がつり合って優劣の差がないこと。
互いの実力に大きな違いがなく、拮抗(きっこう)していること。伯仲の間。
「勢力伯仲していて決着がつかない」などと表現する。
【語源・由来】
「伯仲」はお互い格別の違いがなく、よく似ていて力などが釣り合っている意味。「伯」「仲」は、兄弟の順序を表し、年齢の上の者から、伯・仲・叔・季となる。伯は長兄、仲は次男で、年齢には大きな差はない。
「勢力」を「精力」と書き誤らないように注意しましょう。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・伯仲之間(はくちゅうのかん)
・難兄難弟(なんけいなんてい)
【対義語】
・鎧袖一触(がいしゅういっしょく)
【英語訳】
・There is not much difference in the ability of each other.
・being evenly-matched in influence or power
・The ability is antagonistic.
勢力伯仲(せいりょくはくちゅう)の使い方

そろそろ今日の選挙速報が始まるわね。

なになに? 連立与党と野党が勢力伯仲の状態だって。

野党も力をつけてきて、能力が拮抗しているってことなのかしら?

いや、国民にはどちらの政党にも政策が見えなくて、支持を迷っているってことなんじゃないのかな?
勢力伯仲(せいりょくはくちゅう)の例文
- 甲子園の名勝負、勢力伯仲の両チームの決勝戦は、延長戦でも勝負がつかず、引き分け再試合となった。
- カジノ法案に関して、一時は反対派が優勢だったが、
今は賛成派が増えて、勢力伯仲の状態だ。 - うちの店のナンバー1とナンバー2は、勢力伯仲の桁違いの実力を持っていて、ナンバー3以下を大きく引き離している。
- 今年のフィギュアケートは若い選手が実力をつけてきて、勢力伯仲と言っていいくらいに成長している。ベテラン選手は最後まで気が抜けないな。
- 大相撲、優勝決定戦。勢力伯仲の横綱同士の対決は一進一退の手に汗握る取り組みとなった。
<応仁四話/唐木順三>より
昨年の夏以来大乱に至ったこと、そして両陣の勢力伯仲して、争乱は長くつづくであろうこと、
昨年の夏以来大乱に至ったこと、そして両陣の勢力伯仲して、争乱は長くつづくであろうこと、
まとめ
まさしくライバル、好敵手の相手との力関係をあらわす四字熟語である。
勢力伯仲の実力がお互いを高め合う原動力となる。