【四字熟語】
曾参殺人
【読み方】
そうしんさつじん
【意味】
誤ったうわさも多くの人が口にしているうちに誰でも信じるようになるたとえ。
【語源・由来】
曾参は春秋時代、魯の人で親孝行で知られ、「孝経」の作者ともいわれる。孔子の弟子。
曾参が費という村にいたとき同姓同名の人が人を殺した。曾参の母は「曾参が人を殺した」と告げられ、はじめは信じなかったが三人目が告げにくると織りかけの機を投げて飛び出したという故事から。
【典拠・出典】
『戦国策』「秦策」
【類義語】
・三人成虎(さんにんせいこ)
・市虎三伝(しこさんでん)
・聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)
・浮石沈木(ふせきちんぼく)
・衆口鑠金(しゅうこうしゃくきん)
曾参殺人(そうしんさつじん)の使い方
健太くんに彼女ができたってうわさになっているわよ。
ええっ。何でそんなデマが飛び交っているんだろう。ともこちゃんは信じなかったんだよね?
最初は疑ったんだけど、曾参殺人というように、みんながいうなら本当なのかもって思えてきたのよ。
はやくうわさの出所を突き止めないと大変なことになるぞ。
曾参殺人(そうしんさつじん)の例文
- 僕がともこちゃんをいじめたといううわさが広まり、曾参殺人というように信じた人たちから責められる毎日です。
- 人の噂も七十五日というけれども、曾参殺人、一度噂を信じ込まれてしまったら訂正が難しい。
- 曾参殺人、まさかあんな噂を真に受けるなんて。
- うわさって怖いよね、曾参殺人というように、真実のように語られるんだから。
- 曾参殺人というように、インターネット上に誤ったうわさが拡散され、多くの人がそれを信じました。