著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

蓴羹鱸膾【じゅんこうろかい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
蓴羹鱸膾

【読み方】
じゅんこうろかい

【意味】
故郷を懐かしく思う情。

【語源・由来】
「蓴羹」は蓴菜(じゅんさい)の吸い物(羹あつもの)。「鱸膾」は鱸の切り身料理(膾なます)。晋の張翰が故郷の料理である蓴菜のお吸い物と、鱸の膾のおいしさにひかれ、官を辞して故郷に帰ったことから。

【典拠・出典】
晋書』「張翰伝」

【類義語】
狐死首丘(こししゅきゅう)
胡馬北風(こばほくふう)
池魚故淵(ちぎょこえん)

蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)の使い方

健太
兄さんがアメリカ留学を途中で放り出して帰ってきてしまったんだよ。
ともこ
ええっ。蓴羹鱸膾の思いに負けてしまったの。
健太
そうなんだ。ホームシックにかかってしまったんだよね。
ともこ
しばらく日本で過ごして、またアメリカに戻って勉強する気になってくれると良いわね。

蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)の例文

  1. 思いがけず出会った故郷の味に、蓴羹鱸膾の思いに耐え切れない切なさを感じました。
  2. 故郷の物産館に出かけて、蓴羹鱸膾の思いで胸がいっぱいになりました。
  3. 不意に聞えてきた方言に、蓴羹鱸膾の思いを感じました。
  4. テレビで故郷の特集を見ていたら、蓴羹鱸膾、故郷に帰りたくなりました。
  5. 冬になると、無性にきりたんぽ鍋が食べたくなり、蓴羹鱸膾、しばしば故郷を思います。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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