【四字熟語】
維摩一黙
【読み方】
ゆいまいちもく
【意味】
多弁より沈黙がまさっていることのたとえ。
【語源・由来】
「維摩」は古代インドの大富豪で、在家のまま釈迦の弟子としてその教化を助けた。
釈迦の弟子たちが仏教の教理について議論し各自がその理解したところを述べたとき、文殊菩薩は文字では言い表すことはできないと言い、維摩はただ黙ってそのことを身をもって示した故事。
【典拠・出典】
『維摩経』「入不二法門品」
【類義語】
・以心伝心(いしんでんしん)
・不立文字(ふりゅうもんじ)
・教外別伝(きょうげべつでん)
・拈華微笑(ねんげみしょう)
・不言不語(ふげんふご)
維摩一黙(ゆいまいちもく)の使い方
ともこちゃんは、この学校を良くするにどうすればいいとどう思う?
・・・。
・・・ああ。なるほどね。維摩一黙、黙して語らずの姿勢を貫くわけね。でも、おかげでともこちゃんの想いはなんとなくわかったよ。
言葉にしなくても伝わったでしょう?
維摩一黙(ゆいまいちもく)の例文
- 維摩一黙というけれども、健太くんの沈黙はそんなかっこいいものではなく逃げているだけです。
- この会社の良いところは何かと面接で聞かれ、沈黙を貫いたら、維摩一黙と讃えられました。
- 維摩一黙というように、言葉で説明できないことを理解して沈黙を貫くともこちゃんは、真理に近づいている人です。
- 言葉を尽くしても伝わらないことがある、維摩一黙、黙すことで伝わることがある。
- 維摩一黙、無理に言葉にしようとしなくても伝わるんだよ。