【四字熟語】
遼東之豕
「豕」は「し」とも読む。
【読み方】
りょうとうのいのこ
【意味】
世間知らずで、自分だけ得意になっていること。
【語源・由来】
「遼東」遼河の東、中国遼寧省南部地方のこと。「豕」は豚の意。
昔、中国遼東地方の人が、白い頭の豚が生まれたので、大変珍しいものだと思って天子に献上しようと河東(山西省)まできたところ、豚の群れに出会い、それが皆白い頭の豚だったので、恥じて引き返したという故事から。
【典拠・出典】
『後漢書』「朱浮伝」
【類義語】
・井底之蛙(せいていのあ)
・尺沢之鯢(せきたくのげい)
・夜郎自大(やろうじだい)
・唯我独尊(ゆいがどくそん)
遼東之豕(りょうとうのいのこ)の使い方
ともこちゃんは、テストで100点をとっても自慢しないよね。
そりゃあそうよ。だって所詮学校のテストですもの。これで自慢したら遼東之豕よ。
じゃあ、何だったらすごいの?
それは、何といっても全国模試で一番よ。
遼東之豕(りょうとうのいのこ)の例文
- この小さな村で神童と呼ばれていい気になっていた僕は、まさに遼東之豕だった。
- 健太くんは、早く都会に出て遼東之豕だったと思い知ればいいんです。
- 地区大会で優勝しただけでふんぞり返っているのは遼東之豕だね。
- 遼東之豕のような振る舞いはみっともないです。
- 世界は広い、遼東之豕にならないように世界に羽ばたこう。