【四字熟語】
感慨悲慟
【読み方】
かんがいひどう
【意味】
非常に悲しみ嘆くこと。取り乱すほどの深い悲しみで心が震えること。
【語源・由来】
「感慨」は、身にしみて感じること。「悲慟」は、悲しみ嘆いて大声で泣くこと。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・悲憤慷慨(ひふんこうがい)
・悲歌慷慨(ひかこうがい)
【対義語】
・喜色満面(きしょくまんめん)
・欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
・狂喜乱舞(きょうきらんぶ)
・観天喜地(かんてんきち)
・観欣鼓舞(かんきんこぶ)
【英語訳】
・They to grieve deeply crying loudly.
・They wail in sorrow.
感慨悲慟(かんがいひどう)の使い方
健太君、泣いてるの?
ああ、僕が面倒を見ていたウサギのピョン太がいなくなってしまったんだ。
え? あんなに可愛がっていたのに? それで感慨悲慟ってわけね。
そうなんだ・・・あげた餌も食べずにいなくなってしまって・・・。僕にはなついていたのに・・・。ピョン太、戻ってきて~・・・。
感慨悲慟(かんがいひどう)の例文
- 息子のカンニングを指摘されて、両親は感慨悲慟しうろたえていた。
- 全世界に衝撃を与えたテロ事件。多数の犠牲者を出した信じられない惨状に、ただ感慨悲慟するばかりであった。
- 二人の別れには色々な理由があるのだろうが、彼が彼女と初めて出会った場所に再び行きたいと言いだしたのには未練を感じ、感慨悲慟した。
- 以前は味方だったのに、敵となって戦わなくてはならなくなった。旧知の者と戦うのは辛く、感慨悲慟の運命のいたずらを呪った。
- 追悼コンサートにはたくさんのファンが詰めかけるほど、あのロック歌手の死は感慨悲慟なものだった。
- どんなに感慨悲慟したって無駄なことだ。壊れたデータの復旧は難しい。
まとめ
深い悲しみに打ちひしがれて、声を出して慟哭するほど心が痛む。
もうだめだ・・・と思った時や、どうにもならない現実を受け入れなくてはならない時に感慨悲慟の状態になるのだろう。
もし、そんな人を見かけたら無理に元気づけたりしないことだ。
深い悲しみの奥から這い上がるのは、強いエネルギーを必要とする。
その人の事が心配なら、立ち上がれるまで何も言わずにそばにいてあげよう。
悲しみを克服するのはその人自身なのだから。