風声鶴唳の意味(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
風声鶴唳
【読み方】
ふうせいかくれい
【意味】
怖じ気づいていて、ささいなことにも恐れおののくことのたとえ。
つまり、「ちょっと怖いことがあると、何でもかんでもビビってしまう」ってことやな。
風が吹いても、鶴が鳴いても、全部が怖いと感じるようになるんやな。
これは、「怖がりすぎては物事を冷静に考えられへんよ」って教えてくれる言葉なんやで。
風が吹いても、鶴が鳴いても、全部が怖いと感じるようになるんやな。
これは、「怖がりすぎては物事を冷静に考えられへんよ」って教えてくれる言葉なんやで。
【語源・由来】
「風声」は風の音。「鶴唳」は鶴の鳴く声。わずかな物音にもおびえるたとえ。
「鶴唳風声」ともいう。
【典拠・出典】
『晋書』「謝玄伝」
【類義語】
・影駭響震(えいがいきょうしん)
・疑心暗鬼(ぎしんあんき)
・草木皆兵(そうもくかいへい)
・杯弓蛇影(はいきゅうだえい)
・杯中蛇影(はいちゅうのだえい)
風声鶴唳(ふうせいかくれい)の解説
カンタン!解説
「風声鶴唳」という言葉は、ちょっとした音や出来事で怖がってしまうことを表しているんだ。この四字熟語の中の「風声」っていうのは風の音のことで、「鶴唳」はつるの鳴き声のことだよ。
それがどういう意味かというと、たとえば風が吹いただけやつるが鳴いただけで、それが何か怖いもののサインだと思い込んで、ビクビクしてしまうことを指すんだ。だから、「風声鶴唳に慌てる」って言うときは、ちょっとしたことにビクビクして落ち着かない様子を表しているんだよ。
この言葉の元になった話は、中国の前秦の時代にあった符堅という人の軍が敗走したときのこと。その敗走した兵たちは、風の音やつるの鳴き声を聞くと、それが敵からの攻撃だと思い込んで怖がったんだって。その話が出てくるのは、「晋書」っていう古い中国の歴史書に書かれている謝玄っていう人のエピソードから来ているんだよ。
風声鶴唳(ふうせいかくれい)の使い方
おーい。健太くーん。どこにいるの?みんな心配しているわよ。
ともこちゃーん。ここだよ。
こんなところに隠れていたの?何でかくれんぼの途中で出てこなかったのよ。
隠れている途中に眠ってしまって、気が付いたら真っ暗だし、風声鶴唳の思いをしたよ。
風声鶴唳(ふうせいかくれい)の例文
- 風声鶴唳におびえていたら、キャンプなんかできないよ。
- 健太くんは、空手の優勝者なのに、風声鶴唳で逃げるような小心者です。
- 風声鶴唳に驚いて泥棒は逃げたようです。
- 風声鶴唳に驚くような人とはお化け屋敷に入れないな。
- 風声鶴唳にびっくりした健太くんは、ともこちゃんを置いて全速力で逃げました。
風声鶴唳の文学作品などの用例
- 「私が暗殺を心配したのは毎度の事で、あるいは風声鶴唳に驚きました。」<福沢諭吉・福翁自伝>
- 格之介の逃亡の理由が分かるにつれ、桑名藩士も官軍の人たちも、格之介が風声鶴唳におどろいて逃走を企て、捨てぬでもよい命を捨てたことを冷笑した。〈菊池寛・乱世〉
どこからともなく聞こえてくる風の音や鶴の鳴き声にさえ驚く、という状況を描いているんだ。