著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

匹夫之勇【ひっぷのゆう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
匹夫之勇

【読み方】
ひっぷのゆう

【意味】
考えることもなく、血気にはやるだけの勇気。

【語源・由来】
「匹夫」は身分の卑しい男のこと。転じて小人をいう。小人の勇気のこと。

【典拠・出典】
孟子』「梁恵王・下」

【類義語】
・血気之勇(けっきのゆう)
暴虎馮河(ぼうこひょうが)
小人之勇(しょうじんのゆう)
猪突猛進(ちょとつもうしん)

匹夫之勇(ひっぷのゆう)の使い方

ともこ
あらまあ。健太くんったら、髪を茶色く染めて、耳にピアスまでして、先生への抵抗のつもりなの?
健太
そうなんだ。大人は僕たちの気持ちを全く理解してくれないんだ。
ともこ
そんな考えなしの抵抗は匹夫之勇で、自分の器が小さいと認めているようなものよ。もっと頭脳派な抵抗をしてみてはどう?
健太
いい考えがあるの?姐さん、ついていきます!

匹夫之勇(ひっぷのゆう)の例文

  1. 考えなしの匹夫之勇の行動は、失敗するだけです。
  2. 匹夫之勇とならないように、事前にしっかり計画を立てるべきです。
  3. 頭に血が上ったまま、匹夫之勇で無駄死にするよりも、慎重に事を運んで成功したほうがいいと思わないか?
  4. 無謀だとわかっていても立ち向かうなんて匹夫之勇だ。
  5. ともこちゃんは、匹夫之勇にはやる健太くんを冷静にとめようとしていました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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