著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

確乎不動【かっこふどう】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【四字熟語】
確乎不動

「確固不動」とも書く。

【読み方】
かっこふどう

【意味】
物や、信念・気持・考えなどが、しっかりとしていてゆるぎないさま。

【語源由来】
「確乎」はしっかりとしていて、簡単に揺れ動かない様子。「不動」は動かないこと。

【典拠・出典】

【類義語】
堅忍不抜(けんにんふばつ)
不昧不落(ふまいふらく)
意志堅固(いしけんご)
志操堅固(しそうけんご)
確乎不抜(かっこふばつ)
気骨稜稜(きこつりょうりょう)
鉄心石腸(てっしんせきちょう)
・意思堅固(いしけんご)

確乎不動(かっこふどう)の使い方

ともこ
ねえ、野球部の4番バッターの人って、かっこいいわよね
健太
そうだね、同じ学年とは思えないほど体格がしっかりしてるし、人柄も良いし
ともこ
バッターボックスに立つ姿が確乎不動で、ドキドキするのよ
健太
よかったら今度紹介しようか?ぼく友達だし

確乎不動(かっこふどう)の例文

  1. 私の父は無口で頑固で、とても堅物だが家での存在感がものすごい。実はけっこう優しい人なのだが、その確乎不動の雰囲気は家族を安心させてくれる。
  2. うちのバレー部の監督は厳しい指導で知られている。練習では怒号が飛び、とてもピリピリした雰囲気だが、練習が終われば気さくな良い先生だ。バレー部員の間ではすっかり確乎不動な存在として確立している。
  3. 我が社の社長は現場叩き上げの人で、社員ひとりひとりの気持ちをよくわかってくれている。会社の業績も今の社長に変わってから昇り調子だし、とても確乎不動の人だ。
  4. 私が最近通い始めた塾の先生は、教え方が丁寧でどんな質問にも的確に答えてくれる。生徒の間では確乎不動の存在だ。
  5. 中学時代の恩師のおかげで、自分の進むべき道が見つかった。私の中では確乎不動の存在だ。

まとめ

「確乎」はしっかりとしていて、簡単に揺れ動かない様子を「不動」は動かないことから、確乎不動(かっこふどう)は、地位や気持ちがしっかりと定まっていて、決して揺れ動かないことを意味する言葉となりました。しっかりとした人は、芯が一本通っていて、言動がブレないものです。私たちも日頃から確乎不動(かっこふどう)を意識して行動するようにしましょう。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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