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粒粒辛苦【りゅうりゅうしんく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

粒粒辛苦

粒粒辛苦の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
粒粒辛苦

【読み方】
りゅうりゅうしんく

【意味】
努力、苦労をこつこつと積み重ねること。

四字熟語の博士
「粒粒辛苦」は、ちょっとした努力を一つずつ、時間をかけて積み重ねることを意味するんだ。
穀物の一粒一粒が農民の努力と汗の結晶という考え方から来ているんだよ。
大事なのは、ちょっとした努力が結局は大きな成果につながるということなんだ。
助手ねこ
ほな、「ちょっとずつでもコツコツと頑張る」ってことやな。
たとえば、農民さんが一粒一粒の種を植えて、最終的には大きな収穫を得るみたいに、小さな努力が集まって大きな成果になるんやな。
これは、「ちょっとずつでもコツコツと努力する大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【語源・由来】
「粒粒」は米の一粒。米の一粒一粒が辛苦の結晶である意。

「粒粒皆辛苦(りゅうりゅうみなしんく)」の略

【典拠・出典】
李紳「憫農」

【類義語】
艱難辛苦(かんなんしんく)
苦心惨憺(くしんさんたん)
千辛万苦(せんしんばんく)
刻苦精進(こっくしょうじん)
刻苦勉励(こっくべんれい)
彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)
粉骨砕身(ふんこつさいしん)

【英語訳】
travail、toil、grind、labor、hard work

英語例文
これは粒粒辛苦の結晶だ。This is the fruit of his long, hard work.

粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)の解説

カンタン!解説
解説

「粒粒辛苦」っていうのは、一つ一つのことを丁寧にやり続けて、大変な努力をすることを言うんだよ。これは、米や野菜の一粒一粒が、農家の人たちがたくさんの努力をして作り上げたものだっていう考えからきているんだ。

この言葉は、一見小さなことでも、その背後には誰かの大変な努力があるということを教えてくれるよ。だから、「粒々辛苦を重ねる」って言うときは、たくさんの小さな努力を積み重ねて、一生懸命に何かを達成しようとしていることを表してるんだ。

そして、この言葉の出典は、李紳りしんという人が書いた「農を憫む」という詩から来ていて、その中の「粒粒皆辛苦」っていう部分が元になっているんだよ。

粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)の使い方

ともこ
健太くん、成績が落ちてしまって受験大変になった。
健太
ともこちゃん、今までにないほどの努力して、粒粒辛苦して成績をあげることだね。応援するよ。
ともこ
ありがとう。細かいところに集中していないかったからもっと頑張れるかもしれない。
健太
今度のテスト、成績があがっていると信じて楽しみにしてるからね。

粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)の例文

例文
  1. いかに粒粒辛苦したところで、立派な人間になれるわけではない。
  2. 彼は粒粒辛苦のすえ、企業で業績良好で役員に選ばれた。
  3. 土地と家を手に入れるため、粒粒辛苦して築いた富だ。
  4. 私が粒粒辛苦して集めたものが、見事になくなってしまった。
  5. がんで妻をなくし、ガン患者を救うために粒粒辛苦のすえ開発した結果である。
  6. 粒粒辛苦して苦難の時代をすぎ、店を築き上げた。

粒粒辛苦の文学作品などの用例

  1. 親から貰った粒々辛苦の学費を何年も喰潰くいつぶした上に、親戚故旧に泣きついて、<内田魯庵・社会百面相>
  2. 素人下宿をして働いている、母の粒々辛苦のお金とおもえば居ても立ってもおられず、明朝、未だ皆の起きないうちに抜けだし、ゴルフ場まで探しに行こうと思いました。〈田中英光オリンポスの果実

「粒粒辛苦」を深掘り

深掘り

「粒粒辛苦」という四字熟語は、「りゅうりゅうしんく」と読み、中国の唐時代の詩人、李紳の詩から来ている言葉です。

この四字熟語は、米の一粒一粒に込められた農民の苦労や労力を表しており、食べ物を大切にするという教訓を含んでいます。

李紳の詩の一節には、「汗ハ滴ル禾下ノ土、誰カ知ラン盤中ノ餐、粒粒皆辛苦セシヲ」とあります。

これは、「汗が滴るほどの労力をかけて稲を育てるが、食卓に上がった米を食べる人はその苦労を知るだろうか」という意味を含んでいます。

禾(イネ)の下で流れる汗が、私たちの食べる米一粒一粒になるまでの過程で、農民がどれほどの努力と苦労を重ねているかを伝えています。

この四字熟語は、単に農業に関連する作業だけでなく、何事にも全力を尽くして努力することの大切さを教えてくれるものです。

そして、私たちが日々享受している食物や物資が、多くの人々の見えない努力によって支えられているという事実を思い起こさせてくれる言葉でもあります。食べ物を無駄にしない、そしてその背後にある労働に感謝する、という価値観を現代にも引き継ぐべき教えと言えるでしょう。


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