点滴穿石の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
点滴穿石
【読み方】
てんてきせんせき
【意味】
わずかな力の積み重ねによって、非常に大きな事業を達成できること。
水滴が石に穴をあけるみたいに、小さい力でも、それをずっと続けることで大きなことができるんや。
これは、「少しずつでも続けることの大切さ」を教えてくれる言葉やね。
【語源・由来】
一滴一滴がわずかな量の水滴でも、長い年月の間には固い石に穴を開けることができるという意味。
「点滴(てんてき)」とは、したたり落ちるしずくのこと。
「点滴(てんてき)石(いし)をも穿(うが)つ」と訓読して用いる。
【典拠・出典】
『漢書』「枚乗伝」
【類義語】
・水滴石穿(すいてきせきせん)
・愚公移山(ぐこういざん)
・山溜穿石(さんりゅうせんせき)
・積水成淵(せきすいせいえん)
・積土成山(せきどせいさん)
・磨杵作針(ましょさくしん)
【英語訳】
constant dripping wears away the stone.
little strokes fell great oaks.
limited strength,when persistently applied,can accomplish great feats.
点滴穿石(てんてきせんせき)の解説
「点滴穿石」っていうのは、小さな水のしずくがずっと石に落ち続けると、そのうち石に穴が開くよ、っていう意味なんだ。でもこれ、実はもっと深い意味があって、少しずつでも力を続けていけば、大きなことだってできるよ、っていう教えをくれるんだよ。
日本語でちょっとだけ変わって「点滴石をも穿つ」と読むこともあるんだ。これは同じく、小さな力でもコツコツと積み重ねることで大きなことができる、という意味になるよ。これ、ちょっと「塵も積れば山となる」っていうことわざと似ているんだ。
この四字熟語の出典は、中国の古い歴史書『漢書』の中の一つの話、枚乗の話から来ているんだよ。
点滴穿石(てんてきせんせき)の使い方
点滴穿石(てんてきせんせき)の例文
- 難しそうだとすぐにあきらめないで、点滴穿石の気持ちで取り組むことが大切だよ。
- 彼は合格率のとても低い試験にチャレンジしたという。点滴穿石の心構えが必要だと教えてくれた。
- 点滴穿石を座右の銘にして、これからがんばっていこうと思っている。
- 彼女の良いところは、点滴穿石の精神で物事に取り組むところだと思う。
小さな水滴がずっと落ち続けると、石でも穴が開く、つまり小さい力でもコツコツと続ければ大きな仕事も達成できる、という意味があるんだ。