【四字熟語】
沈魚落雁
【読み方】
ちんぎょらくがん
【意味】
魚や雁も恥じらって、身を隠すほどの美人。
【語源・由来】
たとえ絶世の美女ともてはやされても、魚や鳥から見ればただの人にすぎず、恐れて逃げるだけだ、という意。のち転じて、恥ずかしさのあまり、泳ぐ魚が沈み、飛ぶ鳥が落ちるほどの美女という意。人間の基準での美人を見ても魚や鳥は逃げるだけだという、価値の相対性を表した語。
【典拠・出典】
『荘子』「斉物論」
【類義語】
・解語之花(かいごのはな)
・羞月閉花(しゅうげつへいか)
・閉月羞花(へいげつしゅうか)
・明眸皓歯(めいぼうこうし)
・落雁沈魚(らくがんちんぎょ)
沈魚落雁(ちんぎょらくがん)の使い方
健太くん。みてみて。
うわあ。ともこちゃん?見違えたね。沈魚落雁だ。お化粧したの?そのドレスも似合っているね。
ありがとう。今日の劇でお姫様の役をやるのよ。
なるほど。本物のお姫様みたいだよ。
沈魚落雁(ちんぎょらくがん)の例文
- 秋田には色白の沈魚落雁ばかりだという評判です。
- 今日のミスコンテストには、沈魚落雁がそろっていて、誰が優勝してもおかしくないです。
- ともこちゃんは沈魚落雁なので、その噂は都会まで届き、わざわざスカウトの人が来るほどです。
- 沈魚落雁のともこちゃんは、告白されるなんて日常茶飯事です。
- 彼女は、沈魚落雁、通学中に見初めた人も多く、山手線に咲く一輪の花と言われています。