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一縷千鈞【いちるせんきん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

一縷千鈞の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
一縷千鈞

【読み方】
いちるせんきん

【意味】
危険のはなはだしいことの形容。一本の糸で千鈞の重さを支える意。

四字熟語の博士
「一縷千鈞」という四字熟語は、非常にデリケートで危険な状況を表しているんだ。
一本の細い糸で、非常に重いものを吊るす、というイメージから来ているんだ。
助手ねこ
ええっ、それって「超ギリギリな状況」ってことやな。
たった1本の細い糸で超重たいものを吊るすなんて、それが切れたら大変やもんね。
この言葉は、「すごくデリケートなバランスでの危険な状態」を示してるんやで。

【語源・由来】
「一縷の任を以て千鈞の重きを係く」の略。

一鈞は約七・七キログラム

【典拠・出典】
文選』枚乗「上書諫呉王」

【類義語】
一触即発(いっしょくそくはつ)
一髪千鈞(いっぱつせんきん)
危機一髪(ききいっぱつ)
千鈞一髪(せんきんいっぱつ)
・累卵之危(るいらんのき)

一縷千鈞(いちるせんきん)の解説

カンタン!解説
解説

「一縷千鈞」っていうのは、すごく危険な状況や、ヒヤヒヤするような状態を表す言葉だよ。想像してみてね、一本のすごく細い糸で、とっても重いものを吊るしてるみたいな状態。すごく緊張するよね!

「一縷」っていうのは、一本のすごく細い糸のことを言ってるし、「わずかにつながっている」という意味もあるんだ。一方、「鈞」っていうのは昔の重さの単位で、大体6.36キログラムくらいを意味するんだよ。

この言葉の由来は、『文選もんぜん』という本に書かれている、枚乗という人が書いた「呉王ごおうに忠告する手紙」から来てるんだよ。でも、この言葉を使う時は、とにかくすごくピリピリした、危険な状況を指すことが多いんだ。

一縷千鈞(いちるせんきん)の使い方

健太
ともこちゃん。あの木の上に猫がいるよ。降りられないみたいだ。助けに行ってくるよ。
ともこ
雨でぬれているし、この木に登るのは一縷千鈞よ。
健太
大丈夫、落ちても怪我をしない高さだと思うよ。
ともこ
気を付けてね。

一縷千鈞(いちるせんきん)の例文

例文
  1. 一縷千鈞と一獲千金はにているけれども、一度に大金を手にしようと欲張ると、一縷千鈞、危険が隣り合わせにある。
  2. この近道は、一縷千鈞、急がば回れで安全な道を行きましょう。
  3. 一縷千鈞、危険な綱渡りをするようなものです。
  4. それは一縷千鈞、もっと安全かつ確実な方法を考えましょう。
  5. 健太くんは、一縷千鈞な職業に就いているので、毎日心配です。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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