【四字熟語】
一髪千鈞
【読み方】
いっぱつせんきん
【意味】
非常に危険なこと、きわめて無理なことのたとえ。一本の髪の毛で千鈞もの重さのものを引く意。
【語源・由来】
「鈞」は中国の昔の重量の単位で三十斤を一鈞とし、周代では約七・七キログラム。「一髪、千鈞を引く」の略。
【典拠・出典】
韓愈「与孟尚書書」
【類義語】
・一縷千鈞(いちるせんきん)
・一触即発(いっしょくそくはつ)
・危機一髪(ききいっぱつ)
・剣抜弩張(けんばつどちょう)
・累卵之危(るいらんのき)
一髪千鈞(いっぱつせんきん)の使い方
健太くん。こんなつり橋を渡るなんて一髪千鈞よ。
ともこちゃんは、そこで待っていて。僕が渡って助けを呼んでくるから。
いつ綱が切れてもおかしくないような橋よ。無理よ。
大丈夫さ。見てて。よーし!・・・ほら渡れた。すぐ助けを呼んでくるからねー。
一髪千鈞(いっぱつせんきん)の例文
- 素人が冬山にのぼるなんて、一髪千鈞です。
- 潮の流れが速いこの海で泳ぐなんて一髪千鈞で、地元の人なら泳ぎません。
- 健太くんを怒らせるなんて一髪千鈞ですよ。
- 取り残された人を助けに火事の中に飛び込むなんて一髪千鈞です。
- 命綱を付けずに、この高さをのぼるなんて一髪千鈞だ。