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臥薪嘗胆【がしんしょうたん】の意味と使い方や例文(故事・出典・類義語・英語訳)

臥薪嘗胆

臥薪嘗胆の意味(故事・出典・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
臥薪嘗胆

【読み方】
がしんしょうたん

【意味】
目的を果たすために、長い間つらい苦労や困難に耐え忍ぶこと。もとは仇討ちのために苦難を自らに課すことをいった。

もとは敵への復讐を果たすため、つらい苦労を自らに課して屈辱を忘れないようにした故事に由来します。
四字熟語の博士
「臥薪嘗胆」は、目標を成し遂げるため、長い間苦労や困難に耐えることを表す言葉だよ。もともとは、中国の呉と越の王たちが、仇を討とうとして苦しい思いを忘れないようにした故事から来ているんだ。
助手ねこ
ニャルほど! 何年も苦労を重ねながら、大きな目標を目指すときに使うんだニャ。オラ、ただ一生懸命練習するだけでなく、長く困難に耐えている様子を思い浮かべたニャン!

【典拠・出典】
『史記』「越王勾践世家」(嘗胆の故事)、『十八史略』「春秋戦国・呉」(臥薪と嘗胆の故事)

【類義語】
・坐薪懸胆(ざしんけんたん)
・漆身呑炭(しっしんどんたん)
・呑炭漆身(どんたんしっしん)

※「漆身呑炭」「呑炭漆身」は仇討ちのために身を苦しめる故事に由来する。「臥薪嘗胆」は現在、復讐に限らず、目的のために長く困難に耐える意味でも使う。

【英語訳】
・endure hardships to achieve a goal(目標を達成するために苦難に耐える)
・persevere through adversity(困難に負けず耐え続ける)
・endure hardship in pursuit of revenge(復讐を果たすために苦難に耐える)

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の解説

カンタン!解説
解説

「臥薪嘗胆」は、目標を果たすために、長い間つらい苦労に耐えることだよ。
「臥薪」は、硬いたきぎの上で寝ること。「嘗胆」は、苦い胆きもをなめることなんだ。どちらも苦しい思いを忘れないための行動を表しているんだよ。

今では復讐に限らず、大きな目的のために苦難を耐え忍ぶときにも使えるよ。例えば、失敗や挫折を重ねながら、何年も研究を続けるような場合だね。普段の練習や勉強をしているだけでは、必ずしも「臥薪嘗胆」とは言わないんだ。

『史記しき』には、越王勾践(こうせん)が屈辱を忘れないために苦い胆をなめた話があるよ。呉王夫差(ふさ)が薪の上で寝たという話は『十八史略じゅうはっしりゃく』に記されているんだ。二人の故事を合わせたのが「臥薪嘗胆」という表現なんだよ。

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の故事

【故事】
春秋時代、呉王夫差(ふさ)は、越との戦いで亡くなった父の仇を忘れないように、薪たきぎの上に寝て身を苦しめたと伝えられる。その後、夫差は越王勾践(こうせん)を破った。

一方、敗れた勾践は、苦い胆を身近に置いてなめ、敗戦の屈辱を思い起こした。そして長く国力を養い、のちに呉を破ったという。

『史記』「越王勾践世家」には勾践の「嘗胆」の話が記されているが、夫差の「臥薪」の話は記されていない。夫差の話と勾践の話を合わせて伝える典拠として『十八史略』がある。

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の使い方

健太
ともこちゃん、昨日のスポーツ番組を見た?
ともこ
見たわ。あの選手、長いけがの治療やリハビリを乗り越えて、とうとう大会に戻ってきたのよね。
健太
何度も思うようにいかない時期があったのに、臥薪嘗胆して復帰を目指していたんだね。
ともこ
うん。長い苦労の末に、また競技ができるようになったことがうれしかったんだろうね。

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の例文

例文
  1. 何度も研究が認められなかった彼女は、五年にわたる臥薪嘗胆の末、ついに成果を発表した。
  2. 大会で大敗した悔しさを忘れず、選手たちは臥薪嘗胆の日々を送った。
  3. 失敗が重なっても目標を変えず、彼は臥薪嘗胆を続けた。
  4. 三年間の臥薪嘗胆を経て、彼はようやく再挑戦の機会をつかんだ。
  5. 長い臥薪嘗胆の時期を乗り越え、彼女は念願の舞台に立った。

臥薪嘗胆の文学作品などの用例

  1. さて、臥薪嘗胆も大げさすぎるが、やけのやんぱちを宥なだめすかし、霞かすみをへだてて目をこらすうち、あるときはたと思いついた。<安部公房・榎本武揚>
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北澤篤史サイト責任者
ことわざ・漢字熟語の専門家、ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』(共に講談社)がある。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。

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