厚顔無恥の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
厚顔無恥
【読み方】
こうがんむち
【意味】
ずうずうしくて恥知らずなさま。他人のことを一切考えずに、自分の思い通りに行動することや態度のこと。
「厚顔無恥」という四字熟語は、他人のことを考えずに自分だけのために行動する、という厚かましくも恥知らずな行動を表すんだよ。
ほんなら、「他人の迷惑お構いなしに、自分だけよくなろうって行動する」ってことか。
恥ずかしくもないんやな、それ。
これは「他人のことも考えなあかんよ」って教えてくれる四字熟語やな。
恥ずかしくもないんやな、それ。
これは「他人のことも考えなあかんよ」って教えてくれる四字熟語やな。
【語源・由来】
「厚顔」は面の皮が厚い、厚かましいこと。「無恥」は恥知らずなこと。
「無恥厚顔(むちこうがん)」ともいう。
【典拠・出典】
『文選』孔稚珪「北山移文」
【類義語】
・厚顔無慚(こうがんむざん)
・独断専行(どくだんせんこう)
・勝手気儘(かってきまま)
・得手勝手(えてかって)
・寡廉鮮恥(かれんせんち)
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
【英語訳】
shameless、brazen and unscrupulous
例文 厚顔無恥とはまさにあいつのことだ。
He’s such a shameless jerk.
He’s such a shameless jerk.
厚顔無恥(こうがんむち)の解説
カンタン!解説
「厚顔無恥」っていうのは、本当に図々しくて、まったく恥を知らないような人のことを指すんだ。自分の都合や考えだけを優先して、他の人が困ることとか、まったく気にしないで行動する人のことを指すよ。
「厚顔」っていうのは、顔の皮が厚い、つまりずうずうしいという意味なんだ。「無恥」は、恥を感じない、つまり恥知らずっていう意味だよ。だから、「厚顔無恥」っていうのは、ずうずうしくて恥知らずな人を指すんだ。
この言葉は、「無恥厚顔」とも言われることもあるんだよ。そして、出典は、『文選』という本の中にある孔稚珪っていう人が書いた「北山移文」から来ているんだよ。
厚顔無恥(こうがんむち)の使い方
今日あなた塾をサボって、駅前で遊んでいたでしょう?
え?なんのこと?僕はちゃんと塾に行ったよ?駅前にいるわけないじゃないか。
厚顔無恥にもほどがあるわ!あなた駅前でテレビのインタビューに答えていたでしょう!夕方の番組で放送されていたわよ!
あっ!し、しまった!ご、ごめんなさい・・・。
厚顔無恥(こうがんむち)の例文
- 犯罪を犯していないとテレビ番組で堂々と言っていた政治家が、汚職事件で逮捕され、彼の厚顔無恥ぶりが世間に広まった。
- 本当に君は、厚顔無恥だね。ずうずうしいにもほどがある!
- 彼は、多数の目撃証言があったにもかかわらず、罪を認めていなかった。厚顔無恥も甚だしい奴だ。
- 父の家なのに、主のごとく振舞っている兄の姿は、厚顔無恥も甚だしい。
- 彼女は、結婚するまで厚顔無恥で自分勝手で我が道をゆく人だった。
厚顔無恥の文学作品などの用例
- いかに私が厚顔無恥でも、今更ここのママに泣きつくわけにはいかなかった。<檀一雄・火宅の人>