侃侃諤諤の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
侃侃諤諤
【読み方】
かんかんがくがく
【意味】
遠慮せず、正しいと思うことを主張して議論すること。また議論のさかんなことをいう。
ひるまず述べて盛んに議論をするさま。はばかることなく直言するさま。
「侃侃」は、強くまっすぐなさま。剛直なさま。
「諤諤」は、はばかることなくありのままを正しく直言するさま。
略して「侃諤」ともいう。
と混同されやすいが別の意味である。
「喧喧諤諤」も侃侃諤諤を混用した誤りなので気をつけよう。
これは、「自分の意見を恐れずに言う勇気」や「議論を通じて考えを深める活力」を教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
「侃侃」は『論語(ろんご) 郷党(きょうとう)』より
侃侃如たり・・・やわらぎ、楽しみ、剛直なさま。
「諤諤」は『史記(しき) 商君伝』より
千人の諾諾(だくだく)は、一士の諤諤に如かず・・・千人が調子よく応諾(おうだく)するより、一人の憚(はばか)ることない直言のほうが遥(はる)かに優れている。
【類義語】
・議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
・談論風発(だんろんふうはつ)
・百家争鳴(ひゃっかそうめい)
・諤諤之臣(がくがくのしん)
【英語訳】
・We are actively discussing the correct opinions.
・They discuss actively
・They say the right opinion
侃侃諤諤(かんかんがくがく)の解説
「侃侃諤諤」っていうのは、恐れることなく元気よく意見を言い、活発に議論する様子を表すんだよ。怖がらずに思ったことをストレートに言うことも含まれるんだ。「侃侃」って部分は、強くてまっすぐな様子を表していて、「諤諤」って部分は、何も隠さずに正直に自分の考えを述べる様子を表しているんだ。
だから、「侃侃諤諤と意見をたたかわす」っていうときは、自分の考えをはっきりと言いながら、元気よく議論する様子を表しているんだよ。
ちなみに、「侃侃」は古代中国の賢者、孔子の言葉が集められた『論語』から、「諤諤」は古代中国の歴史書『史記』から来ているんだよ。
侃侃諤諤(かんかんがくがく)の使い方
侃侃諤諤(かんかんがくがく)の例文
- 会議は侃侃諤諤の議論で白熱し、意見がまとまらなくなったので、整理するために休憩をはさむことにした。
- 以前からわがままを言う友人が今回も輪を乱す発言をしたので、侃侃諤諤の意見を述べさせてもらった。
- 新法律の制定に向けて侃侃諤諤と論戦が繰り広げられた。
- マンションの自転車置き場の建設についての話し合いは、
住民一人ひとり侃侃諤諤の様相を呈した。
好戦論者の、侃々諤々の論の前には、いつも、非戦論者の意気は、揚(あが)らないものだ。
侃侃諤諤の文学作品などの用例
- 好戦論者の、侃々諤々の論の前には、いつも、非戦論者の意気は、揚らないものだ。<舟橋聖一・花の生涯>