【四字熟語】
神機妙算
【読み方】
しんきみょうさん
「神機」は「神様が行うような絶妙なはかりごと」を意味します。「妙算」は「たくみなはかりごと」を意味します。
【意味】
人知では思い付かないようなすばらしいはかりごと。
名参謀が立てる名戦略。
勝算の大きい戦術や作戦のたとえ。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・奇策縦横(きさくじゅうおう)
・機知奇策(きちきさく)
・機謀建略(きぼうけんりゃく)
・機略縦横(きりゃくじゅうおう)
・神算鬼謀(しんさんきぼう)
・神機妙道(しんきみょうどう)
・神籌妙算(しんちゅうみょうさん)
【対義語】
・常套手段(じょうとうしゅだん)
【英語訳】
・ingenious scheme
・inscrutable stratagem
神機妙算(しんきみょうさん)の使い方

このとき風が吹かなかったら、負けていた可能性だってあったんだな!

あら、何の事?

ほら、元寇(げんこう)を打ち払った北条時宗のことだよ。神風が吹いて、敵をおいはらったっていう・・・・・・

確かにそうね、でももしかしたら神機妙算だったりして。地の利を生かして風を使ったのかも知れないわよ!
神機妙算(しんきみょうさん)の例文
- 彼の戦略には舌を巻いたよ、神機妙算のごとく優れているんだ。
- 神機妙算とはこのことだろう、たとえ偶然でもこんなにうまく事態が重なることなどないからだ。
- あの神機妙算の企画のおかげで、新番組はなんとかまとまった。
まとめ
「神機」と「妙算」は同じような意味を持つ熟語で、重ねて使うことで「人知を超えた」や「卓越した」といった語感を強めているのですね。四字熟語はこのように2つの似たような熟語を並列して強い意味を持たせる手法がよく使われます。言葉の持つ重みは確かに倍増しますね。
そもそも、『神』という文字自体が現在でも最上級の修飾語として使われているくらいです。卑近な例を取れば、その道の達人のことを「神」と呼んだり、果ては「神」を動詞に仕立てて「神ってる」と言う始末。日本語の多様性というか、変化に柔軟に対応する点は素晴らしさを通り越し、開いた口がふさがらないものがあります。