首鼠両端の意味(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
首鼠両端
【読み方】
しゅそりょうたん
【意味】
ぐずぐずしていて、どちらか一方に決められないことのたとえ。
また、形勢をうかがって心を決めかねていること。日和見(ひよりみ)。
それは、もしや「どっちにつこうか迷っちゃって、結局何も決められへん」ってことかな?
ネズミが穴から出て周りを見てるように、どっちがいいかわからんから、結局何も決めへんでいるんやな。
これは、「迷ってばかりでは進まへん」って教えてくれる言葉なんやな。
ネズミが穴から出て周りを見てるように、どっちがいいかわからんから、結局何も決めへんでいるんやな。
これは、「迷ってばかりでは進まへん」って教えてくれる言葉なんやな。
【語源・由来】
ねずみが穴から首だけ出して、両側をきょろきょろ見回していることから。
「首鼠(しゅそ)」とは、ねずみが穴からひょっこり首を出していること。また、「躊躇(ちゅうちょ)」という音が変化して、さらに「首施(しゅし)」と表記されたものと同じで「躊躇する」という意味だという一説もある。
「両端(りょうたん)」とは、両方のはしということ。
【典拠・出典】
『史記』「灌夫伝」
【類義語】
・首施両端(しゅしりょうたん)
・右顧左眄(うこさべん)
・狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)
・左右傾側(さゆうけいそく)
・遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)
・躊躇逡巡(ちゅうちょしゅんじゅん)
首鼠両端(しゅそりょうたん)の解説
カンタン!解説
「首鼠両端」っていうのは、二つの選択肢がある時に、どちらを選んだらいいか迷ってしまって決められない状況を表す言葉だよ。または、今の状況をじっくり見て、どちらに行くべきか迷っているような様子を言うんだ。
これはね、想像してみて。ねずみが穴から首だけ出して、周りをキョロキョロ見てるような姿から来てるんだ。「首鼠」って部分は、ねずみが首を出してキョロキョロしてる様子を表していて、「両端」は両方の方向、つまり二つの選択肢を意味するんだよ。
だから、「首鼠両端」って言うときは、「どちらを選べばいいか迷ってる」「どっちの方向に進むべきか決めかねている」という感じになるよ。ちなみに、この言葉の出どころは、中国の歴史書「史記」の中の「灌夫伝」っていう部分だよ。
首鼠両端(しゅそりょうたん)の使い方
今日こそはっきりしてもらうわ。健太くんは一体どちらの意見に賛成なのかしら。
そんなに詰め寄らなくても、ちゃんと考えているよ。
昨日もそういって誤魔化したじゃない。いつまでも、首鼠両端の態度でいるなら、こちらにも考えがあるわ。
どっちの味方についても、怖そうなのだから決められないよ。
首鼠両端(しゅそりょうたん)の例文
- 彼が首鼠両端の態度を崩さなかったことで、私たちの関係がここまで崩れることになってしまったと思うわ。
- どちらの味方もできないと、首鼠両端の態度でいるけれど、どちらにつくか決められないだけだろう。
- あなたが首鼠両端でいるから、私と彼女の関係がこじれてしまったわ。
- 首鼠両端を持して動き出したけれど、あまりにも決断が遅すぎた。
首鼠両端の文学作品などの用例
- ……自身の名利にとらわれて首鼠両端の態度をとったりしなかったかということになると、話が別になって来る。<阿川弘之・米内光政>
ネズミが穴から顔を出して周囲の様子を見るような、まったく決断できない状況の比喩だね。