【四字熟語】
悪漢無頼
【読み方】
あっかんぶらい
【意味】
悪いことや乱暴なことなどをする男性。
【語源・由来】
「漢」は、男を示します。「悪漢」とは、字のごとく悪い男のこと。「無頼」は、「無頼漢」の略で、ならずもの、ごろつきのことです。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・悪逆非道(あくぎゃくひどう)
【対義語】
・品行方正(ひんこうほうせい)
・規行矩歩(きこうくほ)
・清浄潔白(せいじょうけっぱく)
・聖人君子(せいじんくんし)
・清廉恪勤(せいれんかっきん)
・清廉潔白(せいれんけっぱく)
・方正之士(ほうせいのし)
【英語訳】
・A villain
・A rascal
・A scoundrel
悪漢無頼(あっかんぶらい)の使い方
手配の凶悪犯がやっと捕まったね!
これで一安心ね。
手配の殺人事件のほかに、いくつも余罪があるらしいよ!
とんだ悪漢無頼ね! ひどいったらないわ!
悪漢無頼(あっかんぶらい)の例文
- あの男は悪漢無頼の何者でもない。
- お酒を飲むと、彼は悪漢無頼に成り下がった。
- 彼の悪漢無頼然とした振る舞いにはもう我慢できない。
- 誰もあの子を悪漢無頼に育てようだなんて思ってもいなかった。
- それからの彼は悪漢無頼として生きていくほかなかった。
まとめ
この四字熟語は「悪漢」と「無頼漢」いうふたつの似た意味の熟語を重ねた強調表現です。特に無頼や無頼漢に関しては、新明解国語事典では「定職がなく、法を無視した行動をする人」という定義が成されています。
「悪漢無頼」の示すところの性別は男。「漢」は「ある傾向をもった男性」を意味する言葉で、これを使った言葉に「熱血漢」や「痴漢」、「好漢」などがあります。
「悪漢無頼」は定職も持たない、地に足着いた生活をしていない男で、さらに法に則って生活していない人間だから、当時も今も、平凡で静かな生活を送っている人達にとってはとにかく迷惑極まりない存在だったに違いありません。最近は法を曲げて自分の無法ぶりをごまかす新生代の悪い人達もいるくらいですから、困ったものです。