【四字熟語】
怪力乱神
【読み方】
かいりょくらんしん
「かいりきらんしん」とも読む。
【意味】
奇怪なこと、力わざのこと、秩序を乱すようなこと、神秘的なこと。また、怪しく不思議で人知ではかり知れないもののこと。
【語源由来】
「怪」は奇怪なこと、不思議なこと。「力」は武勇伝や暴力のこと。「乱」は道徳に反すること。「神」は鬼神、普通の人が認知できない神霊・霊魂のこと。
【典拠・出典】
『論語』「述而」
【類義語】
・悪鬼羅刹(あっきらせつ)
・異類異形(いるいいぎょう)
・怨霊怪異(おんりょうかいい)
・牛頭馬頭(ごずめず)
・狐狸妖怪(こりようかい)
・山精木魅(さんせいもくび)
・魑魅魍魎(ちみもうりょう)
・妖怪変化(ようかいへんげ)
・妖異幻怪(よういげんかい)
【英語訳】
supernatural things
unnatural phenomena
spirits and demons
怪力乱神(かいりょくらんしん)の使い方
健太くんは、怪力乱神を信じるタイプ?
僕は、怖がりだから、信じたくないけど何でもお化けに見えるタイプだよ。
へえ、健太くん。振り返って、そこにいるものを見てみてよ。
ええー。ともこちゃん、怖いこと言わないでよ。
怪力乱神(かいりょくらんしん)の例文
- 彼は、彼女ほどではないといえ、基本的に怪力乱神を語らないし信じないたちである。
- 中国で、孔子は、怪力乱神を語らずなどといっているが、インドにおける魔法の地位はこれと全く反対で、アタルヴァ・ヴェダの経典を見てもわかる通り、数千年前から、宗教上、重大な要素となっている。
- 儒学は神の存在を完全に否定するわけではないが、君子、怪力乱神を語らずというように、神を超越的な存在とせず、神との相対関係のなかで思考したり行動したりしないことが提唱されている。
- ただ、遠慮とか恐怖心というものが人より欠けているらしい彼は、世の中の不合理、不条理、迷信、怪力乱神、杓子定規、偽善、虚礼、などを頭から馬鹿にしていた。
- なにせ彼は犯罪を犯すのに、あんな時間と場所を選んで、自ら犯人を限定してしまったんだから、 怪力乱神を信じるなら別だが、そうでない限り犯人は彼しかいない。