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小心翼翼【しょうしんよくよく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・対義語)

小心翼翼

小心翼翼の意味(語源由来・出典・類義語・対義語)

意味

【四字熟語】
小心翼翼

【読み方】
しょうしんよくよく

【意味】
気が小さくて、びくびくしていること。

四字熟語の博士
「小心翼翼」という四字熟語は、何かを恐れて、慎重になりすぎている状態を表すんだよ。
本来は、気を使ってとても慎重に行動することを示す言葉だったんだ。
助手ねこ
それってつまり、「怖がって、ビクビクしながら行動する」ってことやな。
でももともとは、「細かい気を使って、ほんまに慎重に物事を進める」ってことを表してたんやな。
これは、「怖がらずに慎重に物事を進める大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【語源・由来】
本来は、慎み深くうやうやしいことをいう語。
「小心(しょうしん)」とは、注意深くするということ。慎み深いこと。気が小さいこと。
「翼翼(よくよく)」とは、慎み深いということ。うやうやしいこと。

【典拠・出典】
詩経』「大雅・大明」

【類義語】
・翼翼小心(よくよくしょうしん)
・細心翼翼(さいしんよくよく)
萎縮震慄(いしゅくしんりつ)
戦戦慄慄(せんせんりつりつ)
・小心小胆(しょうしんしょうたん)
戦戦恐恐(せんせんきょうきょう)
風声鶴唳(ふうせいかくれい)

【対義語】
豪放磊落(ごうほうらいらく)
大胆不敵(だいたんふてき)
磊磊落落(らいらいらくらく)
鷹揚自若(おうようじじゃく)
従容自若(しょうようじじゃく)
神色自若(しんしょくじじゃく)
泰然自若(たいぜんじじゃく)
・肝然不動(かんぜんふどう)

【英語訳】
with circumspection.

小心翼翼(しょうしんよくよく)の解説

カンタン!解説
解説

「小心翼翼」っていうのは、人がとても気を使って、ちょっと怖がりながら物事を進める様子を表すんだよ。例えば、すごく注意深く、ちょっとでも失敗しそうになるとビクビクしてしまうような感じさ。

「小心」っていうのは、すごく気を使って、慎重に行動することを言うんだ。それと同時に、「小心者」みたいに、ちょっと怖がりで、緊張しやすいという意味もあるんだよ。

「翼翼」っていうのも、慎重に、気をつけて行動する様子を表すんだ。「翼翼小心よくよくしょうしん」という風にも使うことがあるんだよ。

例えば、「小心翼翼として相手の顔色をうかがう」というときは、すごく気を使って、相手が怒らないように、ちょっとでも間違えないようにと、緊張しながら相手の反応を見ているという意味になるんだよ。

この言葉の出どころは、昔の中国の詩集である『詩経しきょう』の中の「大雅大明たいがたいめい」という部分から来ているんだよ。

小心翼翼(しょうしんよくよく)の使い方

ともこ
健太くん、さっきは驚いたわ。
健太
そ、そうかい?よくあんなことを言えたと、自分でも驚いているんだ。
ともこ
震えているようだけれど、大丈夫かしら?
健太
いつも、小心翼翼というわけじゃないんだ。ぼくだって、いざとなったらできるんだよ。

小心翼翼(しょうしんよくよく)の例文

例文
  1. 彼女はいつも、小心翼翼といった様子だった。
  2. まさか、小心翼翼だと思っていた彼があれほど思い切ったことをするなんて、想像もしていなかった。
  3. 慎重なことは大切なことだけど、あまり小心翼翼となってしまってはいけないよ。
  4. 今までずっと、小心翼翼という様子だった彼女は、あることをきっかけ大胆不敵な行動を始めた。

小心翼翼の文学作品などの用例

  1. 小心翼々といったようなその瞬間までの自分の歩きぶりがひどく滑稽こっけいに思えた。<梶井基次郎路上>

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