著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

よくない場面・状況の四字熟語(意味付き)

よくない場面・状況の四字熟語

悪戦苦闘【あくせんくとう】

非常に困難な中でも苦しみながら一生懸命努力し闘うこと。死に物狂いで苦しみながら困難を乗り越えること。


一触即発【いっしょくそくはつ】

非常に緊迫した状況にさらされていること。ちょっと触れただけですぐに爆発しそうな状態の意。


危機一髪【ききいっぱつ】

ひとつ間違えば、非常に危険なことが起こりそうな状態。髪の毛一本のところまで危険が迫っている様子をいう。危機や困難に陥るかどうかの、きわめて危ない瀬戸際。


危急存亡【ききゅうそんぼう】

危険が迫っていて生きるか死ぬかの局面に立たされていること。
危機が差し迫り、生き残れるか滅びるかという重大な瀬戸際のこと。


旧態依然【きゅうたいいぜん】

旧態依然とは、物事が昔のままで発展や進歩がないこと。


孤立無援【こりつむえん】

たった一人で助けがない状態のこと。


五里霧中【ごりむちゅう】

物事の状況や手掛かりがつかめず、判断に迷うこと。事情がわからない中、手探りで行動すること。


七難八苦【しちなんはっく】

様々な苦難や災難、苦しみや困難のこと。人間の受けるさまざまな苦難に出会うこと。多くの苦難が重なること。


四分五裂【しぶんごれつ】

ばらばらに分裂すること。秩序・統一を失って乱れ、ちりぢりばらばらになるようす。


四面楚歌【しめんそか】

周りを敵に囲まれて苦しい立場に陥ったこと。誰の助けもなく孤立すること。


人事不省【じんじふせい】

病気や怪我などで意識を失うこと。昏睡状態に陥ること。


前後不覚【ぜんごふかく】

物事のあとさきも分からなくなるくらいに正常な意識を失うこと。


跳梁跋扈【ちょうりょうばっこ】

悪人などがはびこり、我がもの顔に振る舞うこと。世間から疎まれるような人たちが好き勝手に振舞い、横暴な態度をとること。


内憂外患【ないゆうがいかん】

国内の心配事と、外国との間に生じるやっかいな事態。内にも外にも憂慮すべき問題が多いこと。


複雑怪奇【ふくざつかいき】

非常にわかりにくく、あやしく不思議なこと。様々な要素が絡み合っていて、理由や原因などがよくわからないこと。またはその様子。


満身創痍【まんしんそうい】

からだじゅうが傷だらけの様子。また、ひどく非難されて痛めつけられること。


無為無策【むいむさく】

何の対策も方法もたてられず、ただ腕をこまねいていること。計画が何もないこと。

ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。