四字熟語は私たちの毎日の生活にしっかりと根づいています。それは、四字熟語を使うことにより、表現がバシッと的確に決まるからです。
四字熟語は生き生きした表現を作る、だからこそ、中学の入学試験、そして高校、大学の入学試験にまで出題されるのです。
四字熟語のもとになっている漢字は、一字一字が固有の概念を備えた「語」であり、一字が一音節で発音されるという特徴をもっています。この漢語の特質を生かして、口ずさみやすい四字句、四音節の、しかも含蓄に富む意味内容を表現する漢語が四字熟語です。
この記事では、沢山ある四字熟語の中でも、厳選して最初に覚えておいたほうがよい最重要四字熟語を100個にしぼり意味と解説付きで掲載しました。
絶対に覚えておくべき有名な四字熟語を厳選しましたので、この記事で紹介している四字熟語は全て確実に覚えておきましょう!
小学校で習う有名な四字熟語は、小学生向けのよく使う四字熟語と意味一覧をご覧ください。
よく使う有名な四字熟語1000選は、【四字熟語1000選】よく使う有名な四字熟語意味付きをご覧ください。
当サイトより2022年中に最も人気があった四字熟語は、【2023年版】四字熟語人気ランキングTOP100をご覧ください。
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【索引】最も有名な四字熟語100選
あ行 | か行 | さ行 |
た行 | な行 | は行 |
ま行 | や行 | ら行 |
「あ行」最も有名な四字熟語(意味解説付き)
悪戦苦闘(あくせんくとう)
【意味】
不利な状況に苦しみながら、必死に戦ったり努力したりすること。
【解説】
「悪戦」は、手ごわい敵を相手に苦しい戦いをすること。「苦闘」も、苦しみながら戦うこと。よく似た意味のことばを重ねて、意味を強めている。
暗中模索(あんちゅうもさく)
【意味】
手がかりもなしに、あれこれとやってみること。
【解説】
暗闇の中で、手がかりもなしに、手さぐりで物をさがすことからいう。「模索」は手さぐりでさがすこと。中国の古い書物にあることば。
意気投合(いきとうごう)
【意味】
気持ちや考えが、相手をぴったり合うこと。
【解説】
「意気」は、何かをしようとする積極的な気持ちのこと。「投合」は、ぴったり合うこと。話しているうちに相手も自分と同じ考えであることを知り、互いにすっかりうちとけ合った場面などに使う。
異口同音(いくどうおん)
【意味】
多くの人がみな、口をそろえて同じことを言うこと。
【解説】
「異口」は、異なる人々の口。「同音」は、同じことを言うこと。「異口」と「同音」とを対比させて、意味をきわだたせている。
以心伝心(いしんでんしん)
【意味】
ことばに出さなくても、互いの心が通じ合うこと。
【解説】
「以」は「〜で」「〜によって」の意味。ことばでは表わせないような深い教えを、弟子に伝えるうえでだいじなことは、「心を以て心に伝える」ことだという、仏教(禅宗)のことばから。
一期一会(いちごいちえ)
【意味】
一生に一度だけの大切な出会い。
【解説】
もとは茶道で、茶会にのぞむ心構えを言ったことば。どの茶会もこれが一生に一度の機会だと思って、心をこめて行え、といういましめ。「一期」は、仏教のことばで、一生涯。「一会」は、一度の出会いのこと。
一日千秋(いちじつせんしゅう)
【意味】
非情に待ち遠しいようす。
【解説】
早く来てほしいと待ちこがれていると、一日が千年もの長い時間に感じられる、という意味。「千秋」は千年のこと。ふつう、「一日千秋の思い」の形で使う。
一念発起(いちねんほっき)
【意味】
あることを成しとげようと、新たに決心すること。
【解説】
もとは仏教のことば。「一念」は、一つのことを、いちずに思うこと。「発起」は、信仰の心を起こすことで、仏門に入って悟りを開く決心をすることを言った。
一網打尽(いちもうだじん)
【意味】
一度に全部をつかまえてしまうこと。
【解説】
もとは、網を一度打って、魚を全部とり尽くしてしまうという意味。「一網」は、一つの網。「打尽」は、残らず捕らえること。中国の古い書物にあることばから。
一喜一憂(いっきいちゆう)
【意味】
ささいなことで、喜んだり心配したりすること。
【解説】
「喜」は、喜ぶこと。「憂」は、心配すること。状況が変わるたびに、喜んだり心配したりして落ち着かないことを言う。「一◯一◯」の形で、「〜したり、あるいは〜したりする」の意味を表す。
一挙両得(いっきょりょうとく)
【意味】
一つのことをして、二つの利益を得ること。
【解説】
「一挙」は一挙動、つまり一回の行動、「両得」は二つの得(=利益)のこと。一挙で両得になるという意味。中国の古い書物にあることばから。
一触即発(いっしょくそくはつ)
【意味】
ちょっとしたきっかけで、たいへんなことが起こりそうなようす。
【解説】
「一触」は、ちょっと触れること、「即発」はすぐに爆発すること。ちょっと触っただけですぐ爆発するような危険な状態のこと。下手に手出ししないほうがいい場合などに使う。中国の古い書物にあることばから。
一心不乱(いっしんふらん)
【意味】
一つのことに集中して、他のことを考えないこと。
【解説】
「一心」は、心を一つに集中すること。「不乱」は、心が乱れないこと。
一石二鳥(いっせきにちょう)
【意味】
一つのことをして、同時に二つの利益や成果を得ること。
【解説】
もとは、一つの石を投げて一気に二羽の鳥を捕らえるという意味の、イギリスのことわざ。
一長一短(いっちょういったん)
【意味】
よい面もあり、悪い面もあること。
【解説】
「長」は長所、「短」は短所のこと。「一◯一◯」の形で、「〜したり、あるいは〜したりする」の意味を表す。
意味深長(いみしんちょう)
【意味】
ことばや行動のうらに、別の深い意味がかくれているようす。
【解説】
「意味」は、趣(おもむき)やわけ、「深長」は、奥が深くてふくみが多いこと。「あの目つき、どうも意味深だね。」のように、略して言ったりする。中国の古い書物にあることば。
右往左往(うおうさおう)
【意味】
どうしていいかわからず、あわてふためいて、うろうろすること。
【解説】
もとは、右へ行ったり左へ行ったりすることから。「往」は、行くという意味。
栄枯盛衰(えいこせいすい)
【意味】
栄えたり衰えたりすること。また、それをくり返す人の世。
【解説】
「栄枯」は草木が茂ったり枯れたりすること。「盛衰」は、盛んになったり衰えたりすること。似た意味のことばをくり返して、意味を強めている。
温故知新(おんこちしん)
【意味】
前に学んだことや昔のことがらをよく調べて、そこから新しい考え方や知識を見いだすこと。
【解説】
中国の『論語』にあることばで、「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」による。「温」は、たずね求めること(「あたためて」とも読んで、よく調べ研究することとも)。また、学んだことを復習することとも言う。