「さ行」漢検2級の四字熟語一覧
塞翁失馬(さいおうしつば)
人生の幸不幸は予測できないので、いたずらに一喜一憂すべきではないということ。「塞翁」は中国の北方の塞の近くに住んでいた老人。
左戚右賢(させきゆうけん)
親戚の者を低い地位(左)におき、賢者を高い地位(右)におくこと。
沙中偶語(さちゅうのぐうご)
臣下がひそかに謀反の相談をすること。
沙羅双樹(さらそうじゅ)
八十歳で入滅した釈迦の寝床にあった沙羅の木のこと。「沙羅」は植物の名前。釈迦が入滅したときに、釈迦の寝床の四方に二本ずつあった常緑樹である沙羅の木が、釈迦の入滅を悲しんで、一本ずつ枯れたとも、全ての木が白くなって枯れたとも言われている伝説のこと。日本では『平家物語』の冒頭の句として有名。
三人成虎(さんにんせいこ)
噓や噂が多くの人の話題になれば、みんながそれを信じてしまい、真実のようになってしまうということ。
斬新奇抜(ざんしんきばつ)
物事の着想が独自で、それまでに類をみないほど新しいさま。それまでにないほど新しく、思いもよらないほど変わっているさま。
歯牙余論(しがのよろん)
わずかな言葉。口はしからもれるわずかな言葉。また「歯牙の余論を惜しむこと無かれ」の略で、わずかな激励・賞賛の言葉を吐く労を惜しむなという意味。
市虎三伝(しこさんでん)
事実でないことでも、多くの人がいうと、聞く者もいつかは信じるようになる。根拠のない嘘も、ついに信用されることのたとえ。
羞花閉月(しゅうかへいげつ)
美しい女性のこと。
羞月閉花(しゅうげつへいか)
美しい女性のこと。
衆酔独醒(しゅうすいどくせい)
周囲の人はみな道をはずれており、自分だけが正しいということ。
神采英抜(しんさいえいばつ)
心も風采も人にぬきん出てすぐれていること。
自家薬籠(じかやくろう)
自分の使いたい時に自由に使える物や技術、または人のこと。「薬籠」は薬箱のことで、自分の家にある薬箱の中の薬はどれも役に立つものであり、必要なときに好きなように使えることから。
慈眉善目(じびぜんもく)
やさしくて、善良そうな顔つきのこと。
熟読玩味(じゅくどくがんみ)
文章をじっくりと読んで、よく考えて味わうこと。文章の意味や内容を深く味わうこと。
凄凄切切(せいせいせつせつ)
きわめてものさびしいこと。また、きわめてものすさまじいこと。
青藍氷水(せいらんひょうすい)
弟子が師よりもまさるたとえ。
赤手空拳(せきしゅくうけん)
なんの助けもかりずに独力で物事を行うこと。
刹那主義(せつなしゅぎ)
人生はその場その場がよければそれでいいという考え。
煎水作氷(せんすいさくひょう)
まったく不可能なこと。
戦戦慄慄(せんせんりつりつ)
恐れつつしむさま。またびくびくして、ふるえ恐れるさま。
舌端月旦(ぜったんげったん)
口先で人を評論すること。
痩骨窮骸(そうこつきゅうがい)
やせて窮乏している身。老いぼれという意味。