漢検準2級に出題される四字熟語一覧を五十音順に並べました。
【レベル対象漢字数】
高校在学程度(1951字)
【領域・内容】
典拠のある四字熟語を理解している(驚天動地、孤立無援 など)。
典拠のある四字熟語一覧は、「四字熟語の典拠・出典一覧」をご覧ください。
勉強しやすいように、対象となる四字熟語を意味付きで掲載していますので、漢字検定準2級の合格に是非お役立てください。
その他の級はこちらをご覧ください。
【索引】漢検準2級の四字熟語 検索
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「あ行」漢検準2級の四字熟語一覧
相碁井目(あいごせいもく)
人の実力の差はさまざまで、何をするにも力の差はあるものだということ。
暗香疎影(あんこうそえい)
暗闇にただよう花の香りと、月光などに照らされてまばらに映る木々などの影の意で、梅の花や梅の木についていうことが多い。
安寧秩序(あんねいちつじょ)
社会、世の中が平穏で、秩序立っていること。物事が正しい順序におさまっていて、安らかなこと、乱れていないこと。
安楽浄土(あんらくじょうど)
現実の世界のような悩みや苦しみなどがなく、一切の心配や汚れから解放され、安心して楽しく暮らせる世界のこと。
遺憾千万(いかんせんばん)
不本意で心残りなこと。物事が思うようにならず、このうえなく残念に思うさま。
残念でたまらないことこの上ない。遺憾千万なこと、遺憾千万に思う、などと表現する。
異国情緒(いこくじょうちょ)
いかにも外国らしい風物がかもし出す雰囲気や気分のこと。エキゾチシズム。
遺臭万載(いしゅうばんさい)
悪名や悪い評判を後世までのこすこと。
以身殉利(いしんじゅんり)
つまらない人間は、自分の利と欲のためにのみ生きるということ。
一韻到底(いちいんとうてい)
古詩の韻の踏み方のひとつで、同一の韻を最初から最後まで用いること。「到底」は始めから終わりまで一貫しての意。韻をふむことは漢詩の技巧の一つ。詩の響きを美しくするため一定の句末に同じ響きをもつ字を配するもの。
一言居士(いちげんこじ)
何かにつけ、ひと言いわずにはいられない人。
一期一会(いちごいちえ)
生涯に一度だけ会うこと。また、生涯に一度限りであること。一生に一度のことと考えてそのことに専念する意。もと茶道の心得を表した語で、どの茶会でも生涯にただ一度だと考えて常にまことをつくすべきことをいう。「一期」は仏教の語では人が生まれてから死ぬまでの間の意。
一汁一菜(いちじゅういっさい)
質素な食事のこと。「一汁」は一杯の汁物のこと。「一菜」は一品のおかずこと。
一労永逸(いちろうえいいつ)
一度苦労すれば、長くその利を得られること。また、わずかの苦労で多くの安楽が得られること。
一切衆生(いっさいしゅじょう)
この世に生きているすべての生きもの。生きとし生けるもの。
特に人間に対していうことが多い。
一生懸命(いっしょうけんめい)
懸命(けんめい)とは、生命をかける事。そこから、ものごとを、大変熱心にする様子。命がけで事に当たること、また、その様。
一所懸命(いっしょけんめい)
命をかけて物事に当たること。いちずに苦心すること。
一殺多生(いっせつたしょう)
一人の悪人を犠牲にして、たくさんの人が助かること。
または、多くの人を生かすためには、一人を殺すのもやむを得ないということ。
一朝富貴(いっちょうのふうき)
急に富貴な身分になることや金持ちになること。思いもよらず高い地位や財産を得ること。にわかに身分が高くなること、財を持つこと。
一刀三礼(いっとうさんらい)
神仏をうやまい、慎み深い態度で仏像などを彫ること。転じて、慎重で敬虔な仕事姿勢をさします。慎みを持って深く敬いながら仕事をすること。仏像を彫刻するとき一刻みするごとに、信仰の心をこめて三度礼拝すること。
一登竜門(いっとりゅうもん)
その時代の有力者に認められれば、その人の価値は世間から十倍にも評価されるということ。
一筆抹殺(いっぴつまっさつ)
よく考えることなく、事実や存在を全面的に否定すること。
衣鉢相伝(いはつそうでん)
弟子が師の教えを継ぐこと。また、法灯を継ぐこと。「衣」は袈裟、「鉢」は托鉢で施し物を受ける蜂のこと。転じて、師から伝えられた教えの意。「相伝」は代々受け伝えること。
意馬心猿(いばしんえん)
心に起こる欲望や心の乱れを抑えることができないこと。
欲望や執着が強いため心の制御ができなく、心が乱れていることのたとえ。
煩悩や情欲、妄念などの欲望のために心が落ち着かないことのたとえ。
韻鏡十年(いんきょうじゅうねん)
理解することが極めて難しいこと。「韻鏡」は中国の唐の時代の書物で、漢字の音韻を図示した書物。非常に難しく、理解するのには十年の歳月が必要という意味から。
飲至策勲(いんしさっくん)
勝ち戦のあと、先祖への報告の酒を飲み、その功績を竹の札に書き記すこと。
隠忍自重(いんにんじちょう)
辛いことはじっとこらえて、軽々しく行動しないことのたとえ。
羽化登仙(うかとうせん)
酒などに酔って快い気分になることのたとえ。天にも昇る心地。羽が生え仙人になって、天に昇る意から。「羽化」は羽が生えて、空を自由に翔かける仙人になること。「登仙」は天に昇って仙人になる意。
雨露霜雪(うろそうせつ)
多様な気象の変化。転じて、人生の様々な困難のこと。
雲水行脚(うんすいあんぎゃ)
修行僧が諸国をめぐって、仏法を修行すること。
雲泥万里(うんでいばんり)
非常にかけ離れていること。へだたりのはなはだしいことのたとえ。
永永無窮(えいえいむきゅう)
いつまでも永遠に果てることなく続くさま。長く続いてきわまりないさま。時の果てしなく長いたとえ。
英俊豪傑(えいしゅんごうけつ)
人なみはずれた、すぐれた才知の持ち主のこと。
回光返照(えこうへんしょう)
人が死ぬ間際に、一時元気を取り戻すこと。また、事物が滅亡する寸前に、つかの間の勢いや輝きを取り戻すこと。
会者定離(えしゃじょうり)
出会った者は、いつか必ず別れる運命にあるということ。世の無常をいったことば。会うは別れの始め。
『平家物語』の「生者必滅、会者定離は浮世の習い」が有名。
越鳥南枝(えっちょうなんし)
故郷が懐かしく忘れがたいこと。
遠慮会釈(えんりょえしゃく)
控えめで、思いやりを持った態度で接すること。他人に対して態度を慎みその心を思いやること。
王侯将相(おうこうしょうしょう)
王侯・将軍・宰相などの身分の高い人々のことを意味しますが、
高貴な身分は、才能や努力などできまり、家柄や血統ではないという意味が込められています。
往生素懐(おうじょうそかい)
仏教に帰依して、現世を去って極楽浄土に生まれ変わりたいという平素からの願いのこと。
温良恭倹(おんりょうきょうけん)
性質がおだやかで素直で、人にうやうやしく自分は謙虚なさま。