著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

出典:白居易(はくきょい)の四字熟語一覧

白楽天・『晩笑堂竹荘畫傳』より

白居易(はくきょい)は、772年(大暦7年)から846年(会昌6年)にかけての唐代中期の詩人であり、中国の太原(山西省)出身であった。彼の字は楽天といい、楽天や白楽天としても広く知られています。この「楽天」という名前は『易』の「繋辞伝」から、天の法則を楽しむ意味を持つ。また、彼の号は香山居士や酔吟先生といったものもありました。

彼は28歳で進士となり、その後、翰林学士や左拾遺、太子賛善大夫などの要職を歴任しました。しかし、ある時罪に問われ、江州の司馬に左遷されました。その後も地方の刺史や刑部侍郎としての職を経て、会昌2年には刑部尚書として辞任しました。彼が亡くなった後、尚書右僕射の称号が贈られました。

白居易の詩は、社会の矛盾を風刺する詩や、晩年には自らの閑寂な境地を詠んだ詩など、多岐にわたります。現存する詩は三千余首にのぼり、唐代の詩人としては非常に多い。特に、玄宗と楊貴妃の愛を描いた『長恨歌』は広く知られています。彼は韓愈とともに「韓白」と称され、さらには李白、杜甫と並び「李杜韓白」としても評価されていました。

白居易の墓(洛陽市竜門)

彼の作品集『白氏文集』は、日本においても平安時代以降広く読まれ、日本文学への大きな影響を与えたことで知られます。

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