『書経』は、中国古代の重要な経書で、五経の一つとして知られます。もともとは孔子が編纂したとされ、伝説の聖人堯・舜から周王朝までの時期の政治上の心構え、訓戒、戦いの際の檄文などを収めています。
野無遺賢【やむいけん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)
【四字熟語】 野無遺賢 【読み方】 やむいけん 【意味】 すぐれた人物はすべて官について民間に残っていない。人材が集まって正しい政治が行われていることをいう。 【語源・由来】 「野」は民間の意。 【典拠・出典】 「書経」...
『書経』は、中国古代の重要な経書で、五経の一つとして知られます。もともとは孔子が編纂したとされ、伝説の聖人堯・舜から周王朝までの時期の政治上の心構え、訓戒、戦いの際の檄文などを収めています。
先秦時代には「書」と称されていたが、漢代に「尚書」という名が生まれ、広く使用されるようになりました。この「尚」の語は「上」と通じ、書の重要性を示しています。三つの異なる説明が存在しており、馬融は上古の有虞氏の書として、鄭玄は天上・至上の書として、王粛は帝王の言動を記録した書として「尚書」と名付けられたと説明しています。しかし、南宋時代から「書経」という名称が生まれ、現在では「書経」と「尚書」の名で併用されています。
内容として、2種類の本文が知られています。これらは「古文尚書」と「今文尚書」として区別されます。しかし、現在伝わっている「古文尚書」は、偽作であるとの認識があり、真の「古文尚書」は今日には伝わっていないとされています。
『書経』の成立過程は複雑で、確定的な答えが存在しない点も多いです。儒教の伝統的な説と近年の研究説が存在し、その成立背景についての解釈は一定していません。
【四字熟語】 野無遺賢 【読み方】 やむいけん 【意味】 すぐれた人物はすべて官について民間に残っていない。人材が集まって正しい政治が行われていることをいう。 【語源・由来】 「野」は民間の意。 【典拠・出典】 「書経」...
【四字熟語】 妄誕無稽 【読み方】 もうたんむけい 【意味】 根拠がなく、でたらめなこと。うそ偽り。 【語源・由来】 「妄誕」は、うそ。偽り。「無稽」は、よりどころがないこと。でたらめ。「稽」は、ここでは、考え。 【典拠...
【四字熟語】 面従後言 【読み方】 めんじゅうこうげん 【意味】 面と向かったときはこびへつらって従うが、陰ではあれこれと悪口を言うこと。 【語源・由来】 「面従」は人の面前でだけ従うこと。「後言」は陰で悪口を言うこと。...
【四字熟語】 塗炭之苦 【読み方】 とたんのくるしみ 【意味】 耐えがたい苦痛。またきわめて厳しく、苦しい境遇にあるたとえ。 【語源・由来】 「塗炭」は、泥にまみれることと、炭火で焼かれること。 【典拠・出典】 『書経』...
【四字熟語】 和衷協同 【読み方】 わちゅうきょうどう 【意味】 心を同じくして共に力を合わせ、仕事や作業に当たること。 【語源・由来】 「和衷」は心の底からやわらぐこと。また、心を同じくすること。 【典拠・出典】 『書...
【四字熟語】 和衷共済 【読み方】 わちゅうきょうさい 【意味】 心を同じくしてともに力を合わせること。 【語源・由来】 「和衷」は心の底からやわらぐこと。また、心を同じくすること。 【典拠・出典】 『書経』「皋陶謨」 ...
【四字熟語】 和羹塩梅 【読み方】 わこうあんばい 【意味】 主君の施政を助けて天下をうまく治める大臣、宰相のこと。 【語源・由来】 種々の物をまぜ合わせて、味を調和させてつくった吸い物(あつもの)は、塩と、酸味をつける...
【四字熟語】 無辜之民 【読み方】 むこのたみ 【意味】 罪なき人びと。 【語源・由来】 「無辜」は罪のないこと。凶作や災害に遭い虐げられる人々をいう。 【典拠・出典】 『書経』「湯誥」 無辜之民(むこのたみ)の使い方 ...
【四字熟語】 無告之民 【読み方】 むこくのたみ 【意味】 訴えるすべをもたない無力な人びと。貧しい下積みの人、老人などの弱者をいう。 【典拠・出典】 『書経』「大禹謨」 無告之民(むこくのたみ)の使い方 無告之民(むこ...
【四字熟語】 無稽之談 【読み方】 むけいのだん 【意味】 根拠のないでたらめな話。 【語源・由来】 「稽」は考える意。 【典拠・出典】 『書経』「大禹謨」 【類義語】 ・無稽之言(むけいのげん) 無稽之談(むけいのだん...
【四字熟語】 鳳凰来儀 【読み方】 ほうおうらいぎ 【意味】 世の中が太平なことのたとえ。 【語源・由来】 「鳳凰」は麒麟とともに、古くから聖天子の世に現れるといわれる瑞鳥。「来儀」は鳳凰が聖徳に感じて飛来し、立派な姿で...
【四字熟語】 牝鶏之晨 【読み方】 ひんけいのしん 【意味】 妻女が権力を握って、勢力をふるうこと。 【語源・由来】 「牝鶏」はめんどり。「晨」はにわとりが夜明けの時を告げること。王后や王妃が勢力をふるうことで、中国では...
【四字熟語】 顛越不恭 【読み方】 てんえつふきょう 【意味】 道をはずれて、君主の命令をつつしんで行わないこと。 【語源・由来】 「顛越」はころがり落ちる、「不恭」はつつしみがないという意味。 【典拠・出典】 『書経』...
【四字熟語】 大月小月 【読み方】 たいげつしょうげつ 【意味】 大きい月と小さい月。大の月と小の月。 【語源・由来】 「大の月」は日数が三十一日ある月で、一・三・五・七・八・十・十二月をいい、「小の月」はそれ以外の月。...
【四字熟語】 黜陟幽明 【読み方】 ちゅっちょくゆうめい 【意味】 正しい基準に従って人材を評価すること。 【語源・由来】 「黜陟」は退けることと官位を引きあげること。「幽明」は暗愚と賢明という意味。暗愚なものを退け、賢...
【四字熟語】 地平天成 【読み方】 ちへいてんせい 【意味】 世の中が平等で、万物が栄えること。また、地変や天災がなく、自然界が穏やかなこと。 【語源・由来】 「地平」は地変がなく世の中が平穏に治まること、「天成」は天の...
【四字熟語】 垂拱之化 【読み方】 すいきょうのか 【意味】 天子の徳化によって自然と天下が平穏に収まること。天子の徳によって人民がおのずと教化されて、天子が何をしなくても自然と世の中が治められているようす。 【語源・由...
【四字熟語】 日月逾邁 【読み方】 じつげつゆまい 【意味】 月日がどんどん過ぎていくこと。また、年老いて死期が近くなること。 【語源・由来】 「日月」は時間のこと。「逾」「邁」はともに、過ぎる、経過するという意味。 【...
【四字熟語】 孜孜不倦 【読み方】 ししふけん 【意味】 途中でやめることなく、こつこつと努力をし続けること。 【典拠・出典】 『書経』「益稷」 孜孜不倦(ししふけん)の使い方 孜孜不倦(ししふけん)の例文 毎日三十分机...
【四字熟語】 洪範九疇 【読み方】 こうはんきゅうちゅう 【意味】 模範となる大切な政治道徳のこと。 【語源・由来】 「九疇」は殷の箕士が、周の武王に答えた、天下を治めるための九種の大法のこと。政治道徳の九原則の意味。 ...
【四字熟語】 考績幽明 【読み方】 こうせきゆうめい 【意味】 成績を調べて賢明な者をすすめ、暗愚なものを退けること。 【語源・由来】 「考績」は官吏の成績を調べることで、考課の意味。「幽明」は暗愚と賢明の意味。 【典拠...
【四字熟語】 刑故無小 【読み方】 けいこむしょう 【意味】 故意に犯した罪は小さな罪でも刑罰を与えること。故意による罪を罰するのに、その犯した罪が小さいということは問題にならないという意から。 【語源・由来】 「故」は...
【四字熟語】 帰馬放牛 【読み方】 きばほうぎゅう 【意味】 戦争が終わって平和になることのたとえ。また、再び戦争をしないたとえ。戦備を解くことで平和を宣言し、不戦の意志を示す。 【語源・由来】 殷の紂王を討ち取った周の...
【四字熟語】 虎尾春氷 【読み方】 こびしゅんぴょう 【意味】 非常に危険なことのたとえ。または、危険なことをすることのたとえ。 【語源・由来】 「虎尾」は、虎のしっぽ。「春氷」は、春の時期に池や川・湖などに張った氷のこ...
【四字熟語】 奇技淫巧 【読み方】 きぎいんこう 【意味】 快楽のみを求めた好ましくないもののたとえ。 【語源由来】 「淫」はあふれる意で、「淫巧」は非常にぜいたくな技巧のこと。 【典拠・出典】 『書経』「泰誓・下」 奇...
【四字熟語】 玩人喪徳 【読み方】 がんじんそうとく 【意味】 人を軽く見てあなどると、自分の徳を失うことになるということ。「人を玩べば、徳を喪う」とも読む。 【語源・由来】 「玩人」は人をもてあそびあなどること。 【典...
【四字熟語】 兢兢業業 【読み方】 きょうきょうぎょうぎょう 【意味】 恐れ慎んで物事を行う様子。物事を行うときには、用心深く行うべきであるという教えをいう。 【語源・由来】 「兢兢」は恐怖や不安などで小刻みに震える様子...
【四字熟語】 一徳一心 【読み方】 いっとくいっしん 【意味】 多くの人が、共通の利益のために心を一つにして団結すること。「徳を一にし心を一にす」とも読む。 【典拠・出典】 『書経』「泰誓」 【類義語】 ・一致団結(いっ...
一簣之功の意味(語源由来・出典・類義語) 【四字熟語】 一簣之功 【読み方】 いっきのこう 【意味】 仕事を完遂する間際の最後の努力。最後のひとふんばり。また、仕事を完成するために重ねるひとつひとつの努力にもいう。「簣」...
利用厚生の意味(出典) 【四字熟語】 利用厚生 【読み方】 りようこうせい 【意味】 物を役立たせて用い、人民の生活を豊かにすること。 【典拠・出典】 『書経』「大禹謨」 利用厚生(りようこうせい)の解説 利用厚生(りよ...
面従後言の意味(語源由来・出典・類義語) 【四字熟語】 面従後言 【読み方】 めんじゅうこうげん 【意味】 面と向かったときはこびへつらって従うが、陰ではあれこれと悪口を言うこと。 【語源・由来】 「面従」は人の面前でだ...
子子孫孫の意味(出典・英語訳) 【四字熟語】 子子孫孫 【読み方】 ししそんそん 【意味】 末代まで。孫子の代まで。代々。子孫の続く限りの意。 【典拠・出典】 『書経』「梓材」 【英語訳】 posterity desce...
荒唐無稽の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳) 【四字熟語】 荒唐無稽 【読み方】 こうとうむけい 【意味】 言うことに根拠がなく、現実性に乏しいこと。でたらめであること。 【語源・由来】 「荒唐」は中身がなく、でたら...
【四字熟語】 顔厚忸怩 【読み方】 がんこうじくじ 【意味】 あつかましく恥知らずな者の顔にも、さすがに深く恥じているようすが表れること。 非常に恥じ入ることを謙遜した言い回し。顔にもありありと恥じ入る色が出るという意味...
【四字熟語】 玩物喪志 【読み方】 がんぶつそうし 【意味】 無用なものに熱中して、本業がおろそかになること。「玩」はもてあそぶ、むさぼる意。「喪志」は志を失う意。遊びや趣味などに心を奪われ、これをもてあそんでばか...
【四字熟語】 偃武修文 【読み方】 えんぶしゅうぶん 【意味】 戦いをやめ、戦いではなく、文教によって平穏な世の中を築くこと。 【語源・由来】 偃武修文の「偃武」とは武器を伏せ片付けるという意味から戦いをやめるということ...