「う」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味
【有為転変】ういてんぺん
【意味】
世の中は常に移り変わっていくものだということ。
何もずっと同じではなくて、全ては変わり続けるんやな。これは、「変わりゆく世界を受け入れる」っていう考え方を示してるんやで。
【右往左往】うおうさおう
【意味】
右に行ったり左に行ったりして、あわてふためくこと。また、混乱して秩序がないたとえ。
どうすればいいのかわからず、オロオロとあちこち動きまわること。まごつく様子。
つまり、どう行動すればいいかわからなくて、うろたえてしまう状況のことを言うんだ。
まるで迷子になった時みたいに、どっちに行けばいいかわからず、バタバタと動き回るんやな。これは、「迷ったときの混乱」を表してる言葉なんやで。
【羽化登仙】うかとうせん
【意味】
酒などに酔って快い気分になることのたとえ。天にも昇る心地。羽が生え仙人になって、天に昇る意から。
羽が生えて空を飛ぶ仙人のように、お酒で気分が上がって、すごく楽しい時間を過ごすんやな。
これは、「お酒の力で一時的に現実を忘れて楽しむ」って意味やで。
【右顧左眄】うこさべん
【意味】
右を見たり左を見たりして、ためらい迷うこと。また、まわりの情勢や周囲の思惑・意見を気にして、なかなか決断できないでいること。
つまり、ためらいや迷いがある状況を表しているんだ。
人の意見ばっかり気になって、自分の判断ができへんくなるんやな。
これは、「迷ったときでも自分の意見を持つ大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【有象無象】うぞうむぞう
【意味】
取るに足りない種々雑多な人々。つまらない人や物。多くの人々を卑しめていう。
でも、それを使って多数存在するけど大した価値のないものや、ろくでもない人や物を指すときに使われるんだよ。
この世にはいろんなものがあるけど、全部が全部、大切や有益なわけやないんやな。
これは、「大事なものとどうでもいいものを見分ける力」を教えてくれる言葉やで。
【烏白馬角】うはくばかく
【意味】
ありえないこと。絶対にあるはずがないこと。
烏が白いとか、馬に角が生えるという、ありえない状況からきているんだ。
カラスが白くなるなんて、馬に角が生えるなんて、考えただけでも笑えるわ。
これは、「ほんまにあり得ないこと」を示す言葉やな。
【海千山千】うみせんやません
【意味】
経験豊かで、悪賢いこと。裏も表も知り抜いた、したたかでずるがしこい人をさしていう。
世間の裏も表も知りつくしていること。
そのような人は、一筋縄ではいかない、すなわち普通の方法では対応できないという意味があるんだ。
どんな状況でも対応できて、一筋縄で釣れる魚ではない、つまり普通の方法では手に負えないってことやな。
これは、「経験と知恵を持って、どんな状況でも生き抜く力」を表してる言葉なんやで。
【有耶無耶】うやむや
【意味】
いい加減なこと。曖昧なこと。
胸がモヤモヤしているさま(主に明治時代に使用)
また、何事も適当に、あいまいにしてしまう様子も含んでいるんだ。
それと、「適当にごまかす」って感じもあるんやな。
これは、「ハッキリしない状況や適当な態度」を表してる言葉やで
【紆余曲折】うよきょくせつ
【意味】
曲がりくねること。事情が込み入って色々と変化のあること。
川の流れのようにゴチャゴチャと曲がりくねってるような、難しい事態を指してるんや。
これは、「事が複雑で直ぐには解決しない状況」を表してる言葉やで。
【雲煙過眼】うんえんかがん
【意味】
雲煙が目前を過ぎるのに心を動かさないように、物事に深く執着しないこと。
雲や煙が目の前を通り過ぎていくように、何かが起こっても深く追求せず、流してしまう感じやな。
これは、「物事にこだわらず、あっさりと過ごすこと」を教えてくれる言葉やで。
【雲散霧消】うんさんむしょう
【意味】
雲が散り、霧が消えていくように、あとかたもなく消えてしまうこと。
雲が風に飛ばされたり、霧が晴れて消えてしまうように、何かがすっからかんになることやな。
これは、「ある瞬間は存在していたものが、次の瞬間にはもうない」ってことを教えてくれる言葉やで。
【雲中白鶴】うんちゅうはっかく
【意味】
世俗を超越した高尚な境地にいる人。高潔な人。
まるで雲の上にいる白鶴みたいに、とても立派な人のことを指すんやな。
これは、「自分を高めて素晴らしいところに立つ人」をほめてる言葉やで。
【運否天賦】うんぷてんぷ
【意味】
人の運不運は天命によるということ。運命を天にまかせること。
つまり、運命は天に任せるということなんだ。
運命は天にまかせるんやって、これは「運命は自分でコントロールできない部分もある」って教えてくれる言葉なんやで。
つまり、何もかもが止まることなく移り変わっていく、この世のはかなさを象徴しているんだ。