著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

漢検2級の四字熟語一覧と意味付き【漢字検定】

漢検2級の四字熟語一覧

「か行」漢検2級の四字熟語一覧

苛政猛虎(かせいもうこ)

民衆にとって過酷な政治は、人食い虎よりももっと恐ろしいということ。


甘言蜜語(かんげんみつご)

甘いことばやうまい話。相手に取り入ったり、相手の気を引いたりするための甘いことば。おべっか。相手をついその気にさせてしまうような、うまい話についても用いる。男女間で交わされる甘い語らいにもいう。


簡単明瞭(かんたんめいりょう)

単純で易しく、わかりやすいさま。わかりやすく、はっきりしているさま。


蓋棺事定(がいかんじてい)

死んでからはじめてその人物の評価が定まるということ。また、生前の評価はあてになら
ないということ。


外巧内嫉(がいこうないしつ)

うわべはとりつくろっているが、内心ではねたんでいること。


蓋天蓋地(がいてんがいち)

天をおおい、地をおおうこと。全ての世界に広く隅々まで行き渡ること。「天を蓋い地を蓋う」とも読む。


瓦解土崩(がかいどほう)

土が崩れ、瓦がばらばらに砕けるように、物事が根底から崩れて手の施しようのない状態になること。


瓦鶏陶犬(がけいとうけん)

形ばかり立派で、実際の役に立たないもののたとえ。「陶犬」は陶製の犬。「瓦鶏」は素焼きの鶏。犬には夜の番をする、鶏には夜明けを告げるという役目があるが、作り物ではその役目を果たすことができないことから。


玩人喪徳(がんじんそうとく)

人を軽く見てあなどると、自分の徳を失うことになるということ。「玩人」は人をもてあそびあなどること。「人を玩べば、徳を喪う」とも読む。


玩物喪志(がんぶつそうし)

無用なものに熱中して、本業がおろそかになること。「玩」はもてあそぶ、むさぼる意。「喪志」は志を失う意。遊びや趣味などに心を奪われ、これをもてあそんでばかりいると、本来の志を失ってしまうということ。「物を玩べば志を喪う」とも読む。


含哺鼓腹(がんぽこふく)

人々が豊かで、太平な世を楽しむたとえ。食べ物を口に含み、満腹になって腹つづみをうつ意から。「哺」は口に含んだ食べ物。「含哺」は食べ物を口にほおばることで、満腹の意。「鼓腹」は腹つづみをうつこと。「哺を含み腹を鼓す」と訓読する。


奇技淫巧(きぎいんこう)

快楽のみを求めた好ましくないもののたとえ。「淫」はあふれる意で、「淫巧」は非常にぜいたくな技巧のこと。


亀甲獣骨(きっこうじゅうこつ)

亀の甲羅とけものの骨。ともに中国古代に文字を刻みつけて占いに用いた。


挙案斉眉(きょあんせいび)

妻が夫を尊び尽くすことのたとえです。また、夫婦が互いに尊敬して礼儀を尽くすことです。「案」は食事などを載せる膳のこと。「案を挙ぐること眉に斉しくす」とも読む。


錦衣玉食(きんいぎょくしょく)

錦の衣服、ぜいたくな食事。また富貴の身分、境遇をいう。


金亀換酒(きんきかんしゅ)

この上なく酒を愛することのたとえ。また、大切な友人を心からもてなすことのたとえ。


錦上添花(きんじょうてんか)

善美なものの上に、さらに善美なものを加えること。本来、美しい錦の上に、さらに美しい花を添える意。よいもの、美しいもの、めでたいことなどが重なることに用いる。


玉砕瓦全(ぎょくさいがぜん)

名誉を重んじて死ぬことと何をなすこともなく生きながらえること。また、立派な人は無為に生きながらえるよりは名誉を重んじて潔くすること。


吟風弄月(ぎんぷうろうげつ)

自然の風物や景色を題材にして詩歌を作ること。


苦髪楽爪(くがみらくづめ)

苦労の多い時には、髪の毛がよく伸び、楽をしている時には、爪がよく伸びる、ということ。


苦爪楽髪(くづめらくがみ)

苦労の多い時には、髪の毛がよく伸び、楽をしている時には、爪がよく伸びる、ということ。


君子三畏(くんしのさんい)

天命・徳の高い人・聖人の言葉という君子がおそれ慎むべき三つのこと。


傾蓋知己(けいがいのちき)

親しく話をすること。


鶏口牛後(けいこうぎゅうご)

大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。


犬牙相制(けんがそうせい)

国境が複雑に入り組んだ国同士が互いに牽制し合うこと。


堅塞固塁(けんさいこるい)

守りの堅いとりでのたとえ。


懸頭刺股(けんとうしこ)

苦労して勉学にはげむことのたとえ。また、眠気をこらえて勉強することのたとえ。


賢明愚昧(けんめいぐまい)

賢くて道理に明るいことと、愚かで道理に暗いこと。


後生可畏(こうせいかい)

将来の大きな可能性を秘めているから侮ってはならず、むしろおそれ敬うべきであるということ。年少者は、大きな可能性を秘め、将来どんな力量をあらわあすかわからないのでおそれ敬うべきである。


向天吐唾(こうてんとだ)

他人に害を加えようとして、逆に自分がその害を受けることになること。天に向かってつばを吐けば、そのつばは自分の顔に落ちてくるということ。「天に向かって唾を吐く」とも読む。


荒唐無稽(こうとうむけい)

言うことに根拠がなく、現実性に乏しいこと。でたらめであること。


黄霧四塞(こうむしそく)

黄色い霧が四方に満ち満ちる。天下が乱れる兆しのこと。


呉越同舟(ごえつどうしゅう)

敵同士が、同じ場所に居合わせたり。協力したりすること。


克伐怨欲(こくばつえんよく)

勝ち気、自ら誇る、うらむ、むさぼるの四つの悪心のこと。


虎渓三笑(こけいさんしょう)

ある物事に熱中するあまり、他のことをすべて忘れてしまうことのたとえ。


虎穴虎子(こけつこし)

危険を冒さなければ功名は立てられないということ。「虎穴入らずんば虎子を得ず」を略した言葉。


虎頭蛇尾(ことうだび)

最初は勢いがいいが、最後はふるわないことのたとえ。


虎尾春氷(こびしゅんぴょう)

非常に危険なことのたとえ。または、危険なことをすることのたとえ。


金輪奈落(こんりんならく)

物事の極限のこと。また、どこまでも・絶対にということ。


傲岸不遜(ごうがんふそん)

おごり高ぶっていばるさま。思い上がって人に従わないさま。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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