「と」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味
【当意即妙】とういそくみょう
【意味】
その場の状況にあわせ、素早く対応すること。
つまり、何が起きてもおかしないように、すばやく考えて行動することやな。
これは、「困ったときにすばやく考えて対応する力」を示してるんやで。
【陶犬瓦鶏】とうけんがけい
【意味】
形ばかり立派で、実際にはなんの役にも立たないもののたとえ。「陶犬(とうけん)」とは、陶製の犬のこと。「瓦鶏(がけい)」とは、素焼きの鶏のこと。
まるで焼き物の犬や素焼きの鶏のように、見た目だけで中身がないことを示しているんだ。
焼き物の犬や素焼きの鶏みたいに、見るだけならかっこええけど、実際には何の役にも立たへん。
これは、「形だけじゃなくて、中身も大事」ってことを教えてくれる言葉やな。
【同工異曲】どうこういきょく
【意味】
手法や技量が同じであっても、とらえ方、味わいや趣きは様々であること。また、違っているようで実は大体同じようなこと。
それらは作り方が同じでも、作品が違うと全く違った趣が出るんだ。
それが転じて、表面上は違って見えても、中身は実はほとんど同じであるという意味にも使われるんだ。
たとえば、同じ材料で作ったケーキでも、デコレーションが違うと全然違うケーキに見えるようなもんやな。
でも食べてみれば、味は同じやもんな。
これは、「外見だけでなく中身も大切にしよう」って教えてくれる言葉やな。
【東西南北】とうざいなんぼく
東と西と南と北。また、様々な方面のこと。
【同床異夢】どうしょういむ
【意味】
同じ立場や、仲間同士であっても、目的や考え方がちがうということ。
一緒に仕事をしていても、意見が一致しないこと。
同じベッドで寝ているけど、見ている夢が違うというイメージからきているんだ。
一緒のベッドで寝ても、夢見るものは違うんやな。
これは、「目指す方向や思考が違う人もいる」って教えてくれる言葉なんやで。
【道聴塗説】どうちょうとせつ
【意味】
知識などの理解がいい加減で、しっかり自分のものになっていないこと。
また、根拠のない伝聞のこと。受け売り。
まるで知識をふりまくように見えるが、実際にはちゃんとした理解がないから受け売りだったり、うわさ話だったりするんだ。
自分がちゃんとわかってないのに、まるで詳しいかのように見せかけるなんて、ちょっと困ったもんやな。
これは、「ちゃんと理解してから話す大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【東奔西走】とうほんせいそう
【意味】
あちこち忙しくかけまわること。
目的を達成したり仕事を処理するために、いろいろな方向や場所へ忙しく走り回ること。
まるで方角に囚われず、とにかく動き回るというイメージだね。
東も西も、まあまあ忙しくて、どこでも飛んでいくみたいな感じやな。
これは、「とにかく忙しいこと」を教えてくれる言葉やで。
【党利党略】とうりとうりゃく
【意味】
自分が属する政党や党派の利益と、そのためにめぐらす策略のこと。
サッカーでいうところの「チームの勝つために、選手をどう動かすか」みたいな考え方やな。
ただ、政治の世界だと、「自分のチームばかり優先すること」は問題になることもあるんやな。
【時世時節】ときよじせつ
【意味】
「時世」も「時節」も、世の中の情勢。その時代のめぐり合わせ。
毎日が変わっていくのと同じように、世の中も絶えず変化していくんだ。
時間が流れていくと、何が起こるかわからへんから、毎日が新鮮で楽しいんやな。
これは、「常に変わる世界を楽しむ」って教えてくれる言葉なんやで。
【得意満面】とくいまんめん
【意味】
得意げな気持ちが、顔じゅうにあらわれていること。
自分が何かで成功した時などによく使うんだよ。
自分がなにかで勝ったときや、うまくいったときに、その喜びが顔から溢れ出てるんやな。
これは、「成功の喜びを全身で表す」っていう意味がある言葉やで。
【読書三昧】どくしょざんまい
【意味】
一日中ひたすら書物を読むことにひたりきること。
本を読んでいる間は、まるで自分と本だけの世界になるんだ。
たとえば、すごく面白い漫画を読んでいて、時間を忘れてしまう感じやな。
まさに、「本に夢中になる楽しさ」を教えてくれる言葉やね。
【読書百遍】どくしょひゃっぺん
【意味】
難解な文章でもくり返し読めば、自然に意味がわかってくること。
いくらむずかしくても、くじけずに何度もトライすることで、知識が身につくんやな。
これは、「あきらめずに努力し続ける大切さ」を伝える言葉やね。
【独断専行】どくだんせんこう
【意味】
物事を自分一人で判断し、勝手におこなうこと。
自分の考えだけで物事を進行させる、という意味があるんだ。
他の人の意見を全然聞かずに、自分だけで進めるんやな。
これは、「周りの意見も大切にしなあかん」って教えてくれる言葉なんやで。
【特筆大書】とくひつたいしょ
【意味】
特に目立つようにすること。
何かを特別扱いにして、目立つようにする、という感じだね。
普通よりも大きな文字で書いたら、みんなの目につきやすいからな。
これは、「大事なことは目立つように伝える」っていうことを教えてくれるんやな。
【独立自尊】どくりつじそん
【意味】
人に頼らずに何事も自分の力だけで行い、自らの人格の尊厳を保つこと。
自分の尊厳を大切にし、自力で立ち向かうという姿勢が表されているんだ。
自分一人で何でも乗り越えて、自分の大切さをちゃんと認めるんやな。
これは、「自分でやる力と、自己を大切にする気持ち」を教えてくれる言葉やね。
【独立独歩】どくりつどっぽ
【意味】
人に頼らず自分の力で、自分の信じるとおりに進んでいくこと。
自分の意志で自分の道を切り開く、という強い意志が込められているんだ。
人に頼らんで、自分で思う道をしっかりと歩くんやな。
これは、「自分の信じる道を進む強さ」を示す言葉やなあ。
【徒手空拳】としゅくうけん
【意味】
手に何も武器や道具を持っていないこと。転じて、物事を始めるとき地位や資金などが何もなく、身一つであること。
何も装備せず、ただ自分一人の力だけで挑む、というイメージがあるんだ。
モノや道具がなくても、自分一人で挑むんや。
これは、「自分の力を信じて挑戦する勇気」を示す言葉やね。
【突然変異】とつぜんへんい
ある生物体に、親の系統にはなかった特徴が突然あらわれ、それが子に遺伝する現象。
【怒髪衝天】どはつしょうてん
【意味】
怒りで髪が天を衝つくほど逆立っているさま。激しい怒りの形相。
つまり、非常に激しく怒っている状態を表しているんだよ。
めちゃくちゃ怒ったときのことを表してるんやで。
超怒って、髪の毛がピンと立っちゃうほどやてことやな。
これは、「すごい怒り」を表す言葉やねん。
【土崩瓦解】どほうがかい
【意味】
土が崩れ、瓦がばらばらに砕けるように、物事が根底から崩れて手の施しようのない状態になること。
まるで土や瓦がばらばらに崩れ落ちるような、大変な混乱状況を表すんだ。
土や瓦がゴロゴロと崩れるように、一気に何もかもがダメになるんやな。
これは、「しっかりと基盤を作らんと、いざというときに大変なことになる」って教えてくれる言葉やで。
【杜黙詩撰】ともくしさん
【意味】
詩文や著作などにたくさんの誤りがあって、いい加減なこと。「杜黙」は人の名。「詩撰」は詩文を作ること。
ちゃんと確認せずに、テキトーに書いてしまうことを表してるんやな。
これは「しっかりと確認して、大雑把にならないように」と教えてくれる言葉やで。
つまり、臨機応変に行動できることだね。