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【四字熟語1000選】よく使う有名な四字熟語(意味付き)

四字熟語

「と」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味

【当意即妙】とういそくみょう

当意即妙

【意味】
その場の状況にあわせ、素早く対応すること。

四字熟語の博士
「当意即妙」という四字熟語は、速やかにその状況に合わせて素早く考え、行動を変えることを意味しているんだよ。
つまり、臨機応変に行動できることだね。
助手ねこ
ほんなら、「すぐさま状況に合わせて頭を働かせて動く」ってことやな。
つまり、何が起きてもおかしないように、すばやく考えて行動することやな。
これは、「困ったときにすばやく考えて対応する力」を示してるんやで。

【陶犬瓦鶏】とうけんがけい

陶犬瓦鶏

【意味】
形ばかり立派で、実際にはなんの役にも立たないもののたとえ。「陶犬(とうけん)」とは、陶製の犬のこと。「瓦鶏(がけい)」とは、素焼きの鶏のこと。

四字熟語の博士
「陶犬瓦鶏」という四字熟語はね、見た目は立派だけど、実際には何の役にも立たないものを指す言葉だよ。
まるで焼き物の犬や素焼きの鶏のように、見た目だけで中身がないことを示しているんだ。
助手ねこ
それは、「見た目ばかりで役立たず」ってことかいな。
焼き物の犬や素焼きの鶏みたいに、見るだけならかっこええけど、実際には何の役にも立たへん。
これは、「形だけじゃなくて、中身も大事」ってことを教えてくれる言葉やな。

【同工異曲】どうこういきょく

同工異曲

【意味】
手法や技量が同じであっても、とらえ方、味わいや趣きは様々であること。また、違っているようで実は大体同じようなこと。

四字熟語の博士
「同工異曲」は音楽や詩のような芸術で使われる表現だよ。
それらは作り方が同じでも、作品が違うと全く違った趣が出るんだ。
それが転じて、表面上は違って見えても、中身は実はほとんど同じであるという意味にも使われるんだ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「見た目は違うけど、中身は同じ」ってことやな。
たとえば、同じ材料で作ったケーキでも、デコレーションが違うと全然違うケーキに見えるようなもんやな。
でも食べてみれば、味は同じやもんな。
これは、「外見だけでなく中身も大切にしよう」って教えてくれる言葉やな。

【東西南北】とうざいなんぼく

東と西と南と北。また、様々な方面のこと。


【同床異夢】どうしょういむ

同床異夢

【意味】
同じ立場や、仲間同士であっても、目的や考え方がちがうということ。
一緒に仕事をしていても、意見が一致しないこと。

四字熟語の博士
「同床異夢」という四字熟語は、同じ場所にいるけれど、考え方や目標が違うという状況を表しているんだよ。
同じベッドで寝ているけど、見ている夢が違うというイメージからきているんだ。
助手ねこ
なんや、それは「一緒に働いてても、考えてることや目指してることが違う」ってことやな。
一緒のベッドで寝ても、夢見るものは違うんやな。
これは、「目指す方向や思考が違う人もいる」って教えてくれる言葉なんやで。


【道聴塗説】どうちょうとせつ

道聴塗説

【意味】
知識などの理解がいい加減で、しっかり自分のものになっていないこと。
また、根拠のない伝聞のこと。受け売り。

四字熟語の博士
「道聴塗説」は、自分がしっかり理解していないことを、人に教えるように語ることを表しているんだよ。
まるで知識をふりまくように見えるが、実際にはちゃんとした理解がないから受け売りだったり、うわさ話だったりするんだ。
助手ねこ
それってもう、「知ったかぶりして、人にいい加減な話を広める」ってことやな。
自分がちゃんとわかってないのに、まるで詳しいかのように見せかけるなんて、ちょっと困ったもんやな。
これは、「ちゃんと理解してから話す大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【東奔西走】とうほんせいそう

東奔西走

【意味】
あちこち忙しくかけまわること。
目的を達成したり仕事を処理するために、いろいろな方向や場所へ忙しく走り回ること。

四字熟語の博士
「東奔西走」という四字熟語は、仕事や用事で、東にも西にも、あちらこちらと忙しく動き回ることを表すんだよ。
まるで方角に囚われず、とにかく動き回るというイメージだね。
助手ねこ
ええやんけ!つまり、「仕事や用事であっちこっち大忙し」ってことやな。
東も西も、まあまあ忙しくて、どこでも飛んでいくみたいな感じやな。
これは、「とにかく忙しいこと」を教えてくれる言葉やで。

【党利党略】とうりとうりゃく

党利党略

【意味】
自分が属する政党や党派の利益と、そのためにめぐらす策略のこと。

四字熟語の博士
「党利党略」という四字熟語は、自分の所属する政党の利益を一番大事にして、そのために色々な策をめぐらすことを表しているんだよ。
助手ねこ
ええっと、それは「自分のチームの勝ちを一番に考えて、そのためにあれこれと計画を立てる」って感じやな。
サッカーでいうところの「チームの勝つために、選手をどう動かすか」みたいな考え方やな。
ただ、政治の世界だと、「自分のチームばかり優先すること」は問題になることもあるんやな。

【時世時節】ときよじせつ

時世時節

【意味】
「時世」も「時節」も、世の中の情勢。その時代のめぐり合わせ。

四字熟語の博士
「時世時節」という四字熟語は、時が流れるにつれて状況がどんどん変わっていくこと、またその時々のタイミングや運命を指すんだよ。
毎日が変わっていくのと同じように、世の中も絶えず変化していくんだ。
助手ねこ
それは、「いつもと同じことばっかりじゃなくて、時が経つごとに変わる状況や運命」ってことやな。
時間が流れていくと、何が起こるかわからへんから、毎日が新鮮で楽しいんやな。
これは、「常に変わる世界を楽しむ」って教えてくれる言葉なんやで。

【得意満面】とくいまんめん

得意満面

【意味】
得意げな気持ちが、顔じゅうにあらわれていること。

四字熟語の博士
「得意満面」という四字熟語は、とてもうれしくて、その喜びが顔全体に表れている状態を表しているんだ。
自分が何かで成功した時などによく使うんだよ。
助手ねこ
「顔いっぱいに嬉しさがあふれている」って感じやな。
自分がなにかで勝ったときや、うまくいったときに、その喜びが顔から溢れ出てるんやな。
これは、「成功の喜びを全身で表す」っていう意味がある言葉やで。

【読書三昧】どくしょざんまい

読書三昧

【意味】
一日中ひたすら書物を読むことにひたりきること。

四字熟語の博士
「読書三昧」という四字熟語は、一日中本を読みふけって、自分のことを忘れるほど読書に集中することを意味しているんだよ。
本を読んでいる間は、まるで自分と本だけの世界になるんだ。
助手ねこ
そういうことやったら、「1日中、本を読んで自分のことなんてすっかり忘れてしまう」ってことか。
たとえば、すごく面白い漫画を読んでいて、時間を忘れてしまう感じやな。
まさに、「本に夢中になる楽しさ」を教えてくれる言葉やね。

【読書百遍】どくしょひゃっぺん

読書百遍

【意味】
難解な文章でもくり返し読めば、自然に意味がわかってくること。

四字熟語の博士
「読書百遍」この四字熟語は、たとえ難しい本でも何度も繰り返し読むことで、その内容が理解できるようになるという意味があるんだよ。
助手ねこ
そっかそっか。それは「むずかしい本でも、ずーっと何回も読んでみると、なんとなくわかってくる」ってことやな。
いくらむずかしくても、くじけずに何度もトライすることで、知識が身につくんやな。
これは、「あきらめずに努力し続ける大切さ」を伝える言葉やね。

【独断専行】どくだんせんこう

独断専行

【意味】
物事を自分一人で判断し、勝手におこなうこと。

四字熟語の博士
「独断専行」という四字熟語は、自分だけの意見で、他人の意見を聞かずに物事を進めることを指すんだよ。
自分の考えだけで物事を進行させる、という意味があるんだ。
助手ねこ
そうかい。それはつまり、「自分の考えだけで、周りを気にせずに物事をやっちゃう」ってことやな。
他の人の意見を全然聞かずに、自分だけで進めるんやな。
これは、「周りの意見も大切にしなあかん」って教えてくれる言葉なんやで。

【特筆大書】とくひつたいしょ

特筆大書

【意味】
特に目立つようにすること。

四字熟語の博士
「特筆大書」は、何かを特に強調して、人々が注意を払うように大きくはっきりと書くことを意味するんだ。
何かを特別扱いにして、目立つようにする、という感じだね。
助手ねこ
ほんまやな。つまり、「何かをみんなに知ってもらいたいから、大きくはっきり書く」ってことやんな。
普通よりも大きな文字で書いたら、みんなの目につきやすいからな。
これは、「大事なことは目立つように伝える」っていうことを教えてくれるんやな。


【独立自尊】どくりつじそん

独立自尊

【意味】
人に頼らずに何事も自分の力だけで行い、自らの人格の尊厳を保つこと。

四字熟語の博士
「独立自尊」という四字熟語は、自分一人で何でもやり遂げ、自分自身の価値を守ることを意味しているんだよ。
自分の尊厳を大切にし、自力で立ち向かうという姿勢が表されているんだ。
助手ねこ
なるほど、それは「何でも自分でやって、自分の価値を守る」ってことか。
自分一人で何でも乗り越えて、自分の大切さをちゃんと認めるんやな。
これは、「自分でやる力と、自己を大切にする気持ち」を教えてくれる言葉やね。

【独立独歩】どくりつどっぽ

独立独歩

【意味】
人に頼らず自分の力で、自分の信じるとおりに進んでいくこと。

四字熟語の博士
「独立独歩」は、他人の助けを借りずに、自分が信じる道を自分の力で進んでいくことを意味するんだよ。
自分の意志で自分の道を切り開く、という強い意志が込められているんだ。
助手ねこ
それって、「他人の力なんか頼らず、自分が信じる道をひとりで進む」ってことやな。
人に頼らんで、自分で思う道をしっかりと歩くんやな。
これは、「自分の信じる道を進む強さ」を示す言葉やなあ。

【徒手空拳】としゅくうけん

徒手空拳

【意味】
手に何も武器や道具を持っていないこと。転じて、物事を始めるとき地位や資金などが何もなく、身一つであること。

四字熟語の博士
「徒手空拳」という四字熟語は、手に何も持たず、頼るものが何もない状態で、自分自身だけで物事に取り組むことを表しているんだよ。
何も装備せず、ただ自分一人の力だけで挑む、というイメージがあるんだ。
助手ねこ
ええ、それなら、「頼りになるもんが何もない状態でも、自分の力だけでがんばっていく」ってことやな。
モノや道具がなくても、自分一人で挑むんや。
これは、「自分の力を信じて挑戦する勇気」を示す言葉やね。

【突然変異】とつぜんへんい

ある生物体に、親の系統にはなかった特徴が突然あらわれ、それが子に遺伝する現象。


【怒髪衝天】どはつしょうてん

怒髪衝天

【意味】
怒りで髪が天を衝つくほど逆立っているさま。激しい怒りの形相。

四字熟語の博士
「怒髪衝天」は、すごく怒って、髪の毛が天を突くほどに立つ、というイメージで用いられるんだ。
つまり、非常に激しく怒っている状態を表しているんだよ。
助手ねこ
つまり、「怒りで髪がビュンって天に向かって飛び出るほど」ってことやな。
めちゃくちゃ怒ったときのことを表してるんやで。
超怒って、髪の毛がピンと立っちゃうほどやてことやな。
これは、「すごい怒り」を表す言葉やねん。

【土崩瓦解】どほうがかい

土崩瓦解

【意味】
土が崩れ、瓦がばらばらに砕けるように、物事が根底から崩れて手の施しようのない状態になること。

四字熟語の博士
「土崩瓦解」という四字熟語は、物事が基盤から崩れてしまうことを言うんだよ。
まるで土や瓦がばらばらに崩れ落ちるような、大変な混乱状況を表すんだ。
助手ねこ
そやから、「物事がすっかりバラバラになっちゃう」ってことなんやな。
土や瓦がゴロゴロと崩れるように、一気に何もかもがダメになるんやな。
これは、「しっかりと基盤を作らんと、いざというときに大変なことになる」って教えてくれる言葉やで。

【杜黙詩撰】ともくしさん

杜黙詩撰

【意味】
詩文や著作などにたくさんの誤りがあって、いい加減なこと。「杜黙」は人の名。「詩撰」は詩文を作ること。

四字熟語の博士
「杜黙詩撰」という四字熟語は、詩や文章などに多くの間違いが含まれており、それがいい加減であることを示しているんだよ。
助手ねこ
なるほどな、要は「文章や作文にゴマンと間違いがあって、大雑把」ってことやな。
ちゃんと確認せずに、テキトーに書いてしまうことを表してるんやな。
これは「しっかりと確認して、大雑把にならないように」と教えてくれる言葉やで。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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