「た行」漢検4級の四字熟語一覧
大惑不解【たいわくふかい】
自分の心の惑いがわかっていない者は一生の間真理を悟ることができない。また、いろいろ疑い迷って、疑問がなかなか解けないこと。
大味必淡【たいみひったん】
淡白なものこそ真にすぐれており、よく好まれるものだということ。
大驚失色【たいきょうしっしょく】
たいそう驚き恐れ顔色を失う。
大隠朝市【たいいんちょうし】
真の隠遁者は山中などにいるのではなく、一見一般の人と変わらない生活をしているものだということ。
度徳量力【たくとくりょうりき】
自分の信望と力量の有無を考えはかること。
多事多端【たじたたん】
仕事が多くて非常に忙しいこと。
短慮軽率【たんりょけいそつ】
思慮が足りず、軽はずみなこと。
端木辞金【たんぼくじきん】
納得のいかない金は受け取らないということ。「端木」は孔子の弟子の子貢の姓。「辞金」は金を受け取ることを辞退すること。「端木金を辞す」と訓読する。『蒙求』の一句。
断髪文身【だんぱつぶんしん】
野蛮な風習のたとえ。
談言微中【だんげんびちゅう】
ものごとをはっきり言わず、それとなく人の弱みや急所をつくような話しぶりのこと。
弾丸黒子【だんがんこくし】
きわめて狭い土地のたとえ。
弾丸雨注【だんがんうちゅう】
雨が降り注ぐように激しく弾丸が飛んでくること。
知者不惑【ちしゃふわく】
本当に賢い人は、物事の道理をわきまえているので、判断を誤り迷うことはないということ。
致知格物【ちちかくぶつ】
物事の本質をつきつめて理解し、知識を深めること。
忠勇義烈【ちゅうゆうぎれつ】
忠義で勇気があり、正義感が強くはげしいこと。
昼夜兼行【ちゅうやけんこう】
昼夜をわかたずに仕事をすること。また、昼も夜も休まず道を急行すること。
忠孝一致【ちゅうこういっち】
忠義と孝行はともに全うすることができること。また、天皇は日本国民という一大家族の家長であるという立場から、主君に忠節をつくすことと、親に孝行をつくすことが一致することをいう。
鳥尽弓蔵【ちょうじんきゅうぞう】
目的が達せられた後には、それまで重用されていた者が捨てられるということのたとえ。
鳥語花香【ちょうごかこう】
春ののどかな情景、風物のこと。
朝観夕覧【ちょうかんせきらん】
朝に見て夕べにも見る。朝な夕なに見る。
沈思黙考【ちんしもっこう】
沈黙して深く考えること。
沈博絶麗【ちんぱくぜつれい】
文章などの意味や内容が深遠で広く表現が甚だ美しいこと。
低頭傾首【ていとうけいしゅ】
頭を低くして、身をつつしむこと。
滴水成氷【てきすいせいひょう】
冬の厳しい寒さのこと。また極寒の地のこと。
天地玄黄【てんちげんこう】
天は黒く、地は黄色であること。
電光朝露【でんこうちょうろ】
ごく短い時間のたとえ。また、人生のはかないことのたとえ。
天香国色【てんこうこくしょく】
すばらしい香りと国一番の美しさ。牡丹の別名。のちに美人の形容。
電光影裏【でんこうえいり】
人生ははかないものだが、悟りを得た人の魂は滅びることがないということ。
同床異夢【どうしょういむ】
同じ立場や、仲間同士であっても、目的や考え方がちがうということ。
一緒に仕事をしていても、意見が一致しないこと。
頭髪上指【とうはつじょうし】
激怒して、髪の毛がさかだつこと。
同声異俗【どうせいいぞく】
人は本性は同じでも後天的な教育や環境によって品行に差が生じるたとえ。
蹈常襲故【とうじょうしゅうこ】
今までのやり方を受け継いでそのとおりにしてゆくこと。
刀山剣樹【とうざんけんじゅ】
残酷な刑罰のこと。
刀光剣影【とうこうけんえい】
事態が緊迫して今にも戦いが起こりそうな雰囲気をいう。
桃園結義【とうえんけつぎ】
義兄弟の契りを結ぶこと。将来を期して深い結びつきをちかうたとえ。
当意即妙【とういそくみょう】
即座にその場に適した起点を利かせること。
また、そのさま。
読書三到【どくしょさんとう】
読書をするにあたって大切な三つの心得。
吐故納新【とこのうしん】
古いものを排除し、新しいものを取り入れること。