漢検3級に出題される四字熟語一覧を五十音順に並べました。
3級のレベル対象漢字は、中学校卒業程度です。
勉強しやすいように、対象となる四字熟語を意味付きで掲載していますので、漢字検定3級の合格に是非お役立てください。
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【索引】漢検3級の四字熟語 検索
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「あ行」漢検3級の四字熟語一覧
哀哀父母【あいあいふぼ】
子を生み育ててくれた父母の苦労を悲しみ感謝すること。苦労を重ねた父母の死をいたんでその恩に報いることが出来なかったことを嘆いたもの。
哀糸豪竹【あいしごうちく】
悲しげな音を出す琴と、生き生きとした強い音を出す笛。管弦の音色が悲壮で人の心をうつさま。
愛多憎生【あいたぞうせい】
寵愛(ちょうあい)や恩恵(おんけい)を受け過ぎると、必ず他人のねたみや憎しみ、嫉み(そねみ)を買うことになる。
安穏無事【あんのんぶじ】
穏やかで、事件や事故がないこと。社会や、暮らしなどが穏やかな様子を意味する。
衣冠盛事【いかんせいじ】
名門の家に生まれて功績をあげ、その家の盛んな名声を引き継ぐこと。また、その当事者。
衣冠束帯【いかんそくたい】
正装をすることのたとえ。
衣冠は衣服と冠。転じて、天皇以下、公家(くげ)の正装。昔の貴族や高級官僚の正装。
束帯は礼服を着て締める帯のこと。転じて、礼装をすること。
かしこまった式典の参列者の服装をさし示す。
意気自如【いきじじょ】
物事に驚き恐れたりせず、気持ちがふだんと変わらず平静なさま。
意気衝天【いきしょうてん】
天を突き上げるほどに盛んな意気込み。意気込みがとても高揚としたようす。すごく元気。
意気揚揚【いきようよう】
誇らしげで威勢がよい様子。気持ちが高揚し、いかにも誇らしげに振る舞う様子。威勢がよく得意そうなさま。
異端邪説【いたんじゃせつ】
正統とは認められていない思想、学説、信仰のこと。聖人が行うべきではないようなただしくない教えのこと。
一栄一辱【いちえいいちじょく】
栄えたり衰えたりすること。人の世は栄誉に輝くこともあれば恥辱にまみれることもある意。
一言芳恩【いちごんほうおん】
ひと言声をかけてもらったことを忘れず、感謝すること。また、その人を主人と仰ぐこと。「芳恩」は他人から受けた恩や親切の敬称で、ご恩・おかげの意。
一諾千金【いちだくせんきん】
一度承諾したら、その約束は千金の重みがあるということ。約束は守らなければならないというたとえ。
一樹百穫【いちじゅひゃっかく】
人材の育成は、大きな利益をもたらすこと。また、百年の計をもたらすには人材を育てなければならないたとえ。
一了百了【いちりょうひゃくりょう】
一つのことが解決すれば、すべてが解決すること。また、一つのことから万事を推測すること。
一喜一憂【いっきいちゆう】
状況が少し変化するごとに、いちいち喜んだり悲しんだりすること。周りの状況に振り回され落ち着かないこと。
一騎当千【いっきとうせん】
並はずれた能力や経験を持つ人材。一人で千人の敵と戦うほど強いという意。
一球入魂【いっきゅうにゅうこん】
悔いなき一球を投ずること。
主に野球の試合において一球一球に全力を投入して悔いの残らない投球やプレイをすること。
油断や手抜きを一切せず、自分の持っている能力のすべてを全力で発揮すること。
一虚一実【いっきょいちじつ】
常に変化して一定の形を保つことなく測りがたいことのたとえ。
一酔千日【いっすいせんにち】
少し飲んでひと酔いしただけで心地よく千日も眠ると言う意味から、とっても美味しいお酒のたとえ。
一銭一厘【いっせんいちりん】
わずかな金銭のこと。「銭」「厘」とも昔の小銭の単位。一銭は一円の百分の一。一厘は一銭の十分の一。
一措一画【いっそいっかく】
漢字の一つの点。一つの画。「画」は筆画のこと。
一超直入【いっちょうじきにゅう】
迷いを乗り越え、ただちに悟りの境地に至ることができるということ。
ひとたび迷いを超越したら、一足飛びにそのものの中に没入すること。
一敗塗地【いっぱいとち】
再び立ち上がることができないほど大敗すること。再起不能なほどに、完敗すること。勝負に完全に負けること。
意到筆随【いとうひつずい】
詩文などをつくるのに、心のまますらすらとつくれること。「意至りて筆随う」とも読む。
陰々滅々【いんいんめつめつ】
陰気で気が滅入る様子。暗く物さびしい雰囲気。
有財餓鬼【うざいがき】
①飢えに苦しむ餓鬼の中で、物を食することのできる餓鬼。膿 (うみ) ・血などを食う小財餓鬼と、人の食い残しや、祭祀 (さいし) などで捨てられた物を食う多財餓鬼とをいう。②財産を多く持ちながら、欲深い人。守銭奴。③人をののしっていう語。がき。
運斤成風【うんきんせいふう】
非常に優れた技術のたとえ。
雲行雨施【うんこううし】
雲が空に流れ動いて雨が降り、万物をうるおして恩恵を施すこと。万物に恵みを施すこと。天下が太平なこと。
雲散鳥没【うんさんちょうぼつ】
あとかたもなく消えてなくなること。雲のようにちり鳥のように没するの意から転じた。
雲翻雨覆【うんぽんうふく】
世の人の態度や人情がうつろいやすいことのたとえ。手のひらを上に向けると雲になり、下に向けると雨になる意で、人の心が簡単に変わることをいう。
栄華秀英【えいかしゅうえい】
草木の花の総称。
栄枯盛衰【えいこせいすい】
栄えたり衰えたりすること。繁栄したものもやがて衰退する人の世のはかなさを指す。
英雄欺人【えいゆうぎじん】
卓抜した能力をもつ人は、そのすぐれたはかりごとで、普通の人が思いもよらない手段や行動をとるものであるということ。
円転滑脱【えんてんかつだつ】
言葉遣いや行動が自在で角立たず、物事を要領よく、すらすら処理していくさま。言葉や行動が相手の感情を刺激せずに合わせて自由に変化し、争い事を起こさないこと。言動が自由自在で、物事にこだわらないこと。
延年転寿【えんねんてんじゅ】
ますます長生きするということ。無事に長寿を保ち、健やかに暮らすこと。長寿を祈り祝う言葉。
遠慮近憂【えんりょきんゆう】
よく先のことまで考えて行動しないと、必ず急な心配事がおこって苦しむことになるという孔子の言葉。
英華発外【えいかはつがい】
内に秘めた美しさが、華やかな光となって外にあらわれる。精彩を放つこと。
延陵季子【えんりょうのきし】
春秋時代、呉の季札のこと。延陵にほうぜられたのでいう。
円孔方木【えんこうほうぼく】
物事が食い違っていて、上手く噛み合わないこと。木を接合するときに、円形の穴に四角形のほぞを入れようとするという意味から。
影隻形単【えいせきけいたん】
独りぼっちで孤独なこと。独り身で助けてくれる人のいないこと。からだも一つ、影も一つの意から。
屋上架屋【おくじょうかおく】
屋根の上にまた屋根を架ける意から、無意味な重複、新味のないこと、独創性のないことのたとえ。
応急措置【おうきゅうそち】
急場をしのぐために行う仮の処置(対応)のこと。
急を要する時に、事態に応じた必要な処置(対応)のこと。
温良篤厚【おんりょうとっこう】
あたたかさがあり、やさしく手厚いこと。
温厚篤実【おんこうとくじつ】
温かで情が厚く、誠実なさま。人の性質をいう語。