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【四字熟語1000選】よく使う有名な四字熟語(意味付き)

四字熟語

「ひ」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味

【被害妄想】ひがいもうそう

他人から危害を加えられていると思い込むこと。


【悲歌慷慨】ひかこうがい

悲歌慷慨

【意味】
悲しげに歌い、世を憤り嘆くこと。社会の乱れや自分の不運などを、憤り嘆くこと。壮烈な気概のたとえ。

四字熟語の博士
「悲歌慷慨」という四字熟語は、社会の混乱や自分の人生の悲しさを、心から悲しみ、強く嘆くことを意味しているんだよ。
非常に強い感情、特に悲しみや怒りがこもっているという表現なんだ。
助手ねこ
そうかい、それって「社会がめちゃくちゃだったり、自分の人生がつらい時、その悲しみや怒りをものすごく感じて、激しく嘆く」ってことやな。
この言葉は、「強い感情を持って悲しみや怒りに立ち向かう姿」を教えてくれるんやな。

【飛花落葉】ひからくよう

飛花落葉

【意味】
世の移り変わりの、儚さの例え。

四字熟語の博士
「飛花落葉」という四字熟語はね、花が咲いてもそのうち散ってしまい、新緑の葉も秋になると色づいて落ちてしまう、ということから来ているんだ。
これは、人生が一時的で変わりやすい、ということを示しているんだよ。
助手ねこ
そやから、これは「どんなに素敵なことも永遠には続かへん」ってことやな。
花も葉も、いずれは散ったり落ちたりするんや。
人生も同じで、いいことばかり続くわけやない、ちょっとした変化で全く違う状況になったりするんやな。
これは、「人生は変わりやすい」ってことを教えてくれる言葉やで。

【悲喜交交】ひきこもごも

悲喜交交

【意味】
悲しみと喜びが入り混じること。また、悲しみと喜びを交互に味わうこと。

四字熟語の博士
「悲喜交交」という四字熟語は、悲しみと喜びが交互に訪れることを意味しているんだよ。
つまり、悲しいことと嬉しいことを繰り返し経験するという状況を描いているんだ。
助手ねこ
なるほどな。そやったら、それは「時には悲しんで、時には喜んで、色んな感情を味わう」ってことやな。
人生にはいろんな出来事があって、そのたびに悲しんだり喜んだりするんやな。
これは、「人生のうねりや多面性」を教えてくれる言葉やで。


【比肩随踵】ひけんずいしょう

比肩随踵

【意味】
次々に続いて絶え間のないさま。多くの人があとからあとへと続くさま。

四字熟語の博士
「比肩随踵」は、一つ終わるとすぐ次のものが続く、という絶えず続いている様子を表す四字熟語なんだ。
多くの人が次から次へと後ろに続いていくようなイメージがあるよ。
助手ねこ
ええやん、それは「ひとつ終わったらすぐ次が始まる」って感じやな。
みんなが次々に後ろについて行く、忙しくてひまがない状況のことやで。
これは、「忙しさや連続性」を表す言葉なんやな。

【飛耳長目】ひじちょうもく

飛耳長目

【意味】
物事の観察に鋭敏で、見聞が広く精通していること。観察力や情報の収集力があり、物事に通じていることの形容。

四字熟語の博士
「飛耳長目」という四字熟語は、情報を集める能力が優れていて、細かいところまで観察し、すばやく判断できる様子を表すんだよ。
周囲の情報をしっかりと見て聞いて理解していることを言うんだ。
助手ねこ
つまり、「何でもすぐに見つけて聞きつけて、すばやく理解する」ってことやな。
あっちでもこっちでも情報をゲットして、さっと分析するんや。
これは、「物事をよく見て、よく聞いて、しっかり理解する」っていうことを教えてくれる四字熟語やで。

【美辞麗句】びじれいく

美辞麗句

【意味】
巧みに美しく飾った言葉。うわべだけ飾った内容の乏しい、また真実味のない言葉の意。

四字熟語の博士
「美辞麗句」この四字熟語は、とても美しく装飾された言葉や表現を指すんだよ。
言葉を美しく彩るという意味があるんだ。
助手ねこ
つまり、「めっちゃキレイに言葉を飾って表現する」ってことやな。
なんか、話してるだけで絵画みたいに美しい、そんな感じの言葉やな。
これは、「言葉で美しい景色を描く」ってことを教えてくれるわけやね。

【皮相浅薄】ひそうせんぱく

皮相浅薄

【意味】
物事のうわべだけを見て判断し、考えが足りないこと。

四字熟語の博士
「皮相浅薄」という四字熟語は、学問や知識、思考の深さがなく、表面だけを見て浅い判断をすることを意味するんだよ。
本当のことを理解せずに、表面だけを見て判断するという意味があるんだ。
助手ねこ
そうかい、それはつまり、「ちゃんと考えずに、見た目だけで決めつける」ってことやな。
じっくりと考えずに、一見しただけで物事を決めるようなことを指してるんやな。
これは、「物事は表面だけじゃなく、ちゃんと中身も見る必要がある」って教えてくれる言葉やで。

【一人相撲】ひとりずもう

一人相撲

【意味】
①二人で相撲をとっているような所作を一人でしてみせること。また、その芸。神事・大道芸として行われた。
②周りの状況をかえりみず、自分ひとり意気込んで物事を行うこと。

四字熟語の博士
「一人相撲」は、一人で二人分の役割を果たしている状況を表すんだよ。
これは、相撲を一人でやっているような様子からきているんだ。
それは、自分だけが頑張って物事を進める状況を描いている。
助手ねこ
そやな、それはまるで「自分だけで二人分の仕事をやってる」みたいな状態をいうんやな。
みんなが見てないところでも、自分だけでしっかりと仕事をこなす、そんな頑張り屋さんのことを表すんや。
これは、「自分ひとりでもしっかりと頑張る力」を教えてくれる言葉やな。


【非難囂囂】ひなんごうごう

非難囂囂

【意味】
過失やあやまち、欠点などをとりあげて、責め立て、とがめる声が大きくてやかましいさま。

四字熟語の博士
非難囂囂」という四字熟語は、人のミスや欠点を大きく取り上げて、声高に責めて非難する様子を表しているんだよ。
まるで騒々しい音がうるさく鳴り響くような、そんなイメージだ。
助手ねこ
ほんなら、これは「誰かのミスを大げさに取り上げて、ガヤガヤと非難する」ってことやな。
ホンマにうるさいぐらいに、バカにするように言うんやな。
これは、「他人の失敗を大きく取り上げて非難するような騒々しい状況」を表す言葉やね。

【悲憤慷慨】ひふんこうがい

悲憤慷慨

【意味】
運命や世の中の不正に対し、いきどおり、悲しむこと。

四字熟語の博士
「悲憤慷慨」という四字熟語はね、世の中の出来事や自分の運命に対して、強く悔しさや悲しみを感じて、その情熱を表す言葉なんだよ。
助手ねこ
ほな、それは「世の中のことや、自分の運命に対して、がっかりして悲しくて怒る」ってことやな。
つまり、自分の心の中がむくむくと湧き上がってくるような、悲しくて憤る気持ちを表してるんやな。
これは、「感情を隠さずに表す大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【誹謗中傷】ひぼうちゅうしょう

誹謗中傷

【意味】
根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること。

四字熟語の博士
「誹謗中傷」という四字熟語は、根拠がないのに人のことを悪く言って、人を傷つける行為を表しているんだよ。
助手ねこ
そうなんや。それはつまり、「事実も知らずに、ただ他人を傷つけるために悪口を言いふらす」ってことやな。
人を傷つけるようなことをするのは、やめた方がいいやないか。
これは、「他人を思いやる大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【眉目秀麗】びもくしゅうれい

眉目秀麗

【意味】
容貌がすぐれ、たいへん美しいさま。男性に用いる語。

四字熟語の博士
「眉目秀麗」というのは、人の顔立ちが整っていて、とても美しいという意味だよ。
特に、男性の顔がすっきりと端正で美しいことを言うんだ。
助手ねこ
あー、なるほどな。そやったら、「顔がすごくきれいで、すっきりと整っとる」ってことやな。
特に、男の人がもってる美しさを言うんやな。
これは、まあ、ハンサムやな、
イケメンやなって人に使うんやろな。

【百尺竿頭】ひゃくしゃくかんとう

百尺竿頭

【意味】
百尺もある竿の先端。転じて、到達しうる極限。最上の極地。

四字熟語の博士
「百尺竿頭」という四字熟語はね、百尺の竿の一番先端という意味があるんだよ。
これは、もうこれ以上上に行く場所がない、最高点を意味しているんだ。
助手ねこ
あぁ、それってつまり、「もうこれ以上ない、最高の位置」ってことやな。
例えば、登山で山の頂上に立つような感じやな。
これは、「自分が目指すべき最高の目標」を教えてくれるんやで。

【百折不撓】ひゃくせつふとう

百折不撓

【意味】
何度失敗して挫折感を味わっても、くじけずに立ち上がること。どんな困難にも臆せず、初めの意志を貫くこと。

四字熟語の博士
「百折不撓」は、たとえ何度失敗しても、自分の目指す方向を変えない、という意味が込められているんだよ。
何度も挫折することがあっても、そのたびに立ち上がって前に進む強い意志を表しているんだ。
助手ねこ
ええな、それはつまり、「何度も失敗しても、目標を変えへん」ってことやな。
何回つまづいても、何回転んでも、それを乗り越えて前に進むんやな。
これは、「失敗から立ち上がる強さ」を教えてくれる言葉やで。

【百戦百勝】ひゃくせんひゃくしょう

戦えば必ず勝つこと。


【百戦錬磨】ひゃくせんれんま

多くの戦いで、鍛えられていること。転じて、たくさんの経験を積んで、鍛えられていること。


【百年河清】ひゃくねんかせい

百年河清

【意味】
いつまで待っても無駄なこと。

四字熟語の博士
「百年河清」という四字熟語は、ずっと待っても結果が出ない、まったく当てにならないことを待ち続ける様子を表しているんだよ。
黄河の水がきれいになるのを待つという、ほとんど無理なことを待つ、というイメージから来ているんだ。
助手ねこ
そうかい。それなら、「どんなに待っても結果が出ないようなことをずっと待ってる」ってことやな。
黄河の水がクリアになるのを待つなんて、ほとんど無理ゲーなんやな。
これは、「無理なことを待つ無駄さ」を教えてくれる言葉やね。

【百花繚乱】ひゃっかりょうらん

百花繚乱

【意味】
いろいろの花が咲き乱れること。転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。

四字熟語の博士
「百花繚乱」という四字熟語は、色とりどりの花が美しく咲き乱れるイメージから来ていて、たくさんの優れた人々が出現し、同時に素晴らしい作品や成果が生み出されて活気が溢れる様子を表すんだよ。
助手ねこ
なるほどな。要するに、「色んな人がそれぞれに見せ場を作って、どんどんすごいことをやってくれはる」ってことやな。
まるで花畑がキレイに咲き乱れるように、人々がそれぞれに光って、時間が華やかになるんやな。
これは、「人々の活動が一つの場所を賑やかにする」っていう言葉やで。

【百鬼夜行】ひゃっきやこう

百鬼夜行

【意味】
多くの化け物が、夜に列をなして歩くこと。転じて、多くの人がみにくいおこないをすること。

四字熟語の博士
「百鬼夜行」は、いろんな妖怪が夜になって列を作って歩き回る様子を表しているんだよ。
だけど、もともとの意味から少し変わって、見えないところで悪い人たちが自由気ままに悪さをすることを指すようになったんだ。
助手ねこ
ええなぁ。それはつまり、「見えんところで悪いことするヤツがうじゃうじゃいる」ってことやな。
まるで妖怪が夜道をうろついてるみたいに、誰からも見られへんとこで、勝手に悪事を働くんやな。
これは、「隠れて悪事をはたらく悪人たち」を表す言葉やな。

【百発百中】ひゃっぱつひゃくちゅう

百発百中

【意味】
①放った矢や弾丸がすべて命中すること。
②計画や予想がすべて思い通りになること。

四字熟語の博士
「百発百中」とは、百回試して、百回とも成功するという意味だよ。
もともとは射撃で百発百中とは、百回狙って百回命中する、つまり全ての試みが成功するということだね。
助手ねこ
ほんなら、これは「何回やっても全部成功する」ってことやな。
矢を放って全部的に当たるように、自分の予想や行動が全部うまくいくんやな。
これは、「完璧な成功」を表す言葉やで。

【表裏一体】ひょうりいったい

表裏一体

【意味】
二つのものの関係が、表と裏のように密接で切り離せないこと。

四字熟語の博士
「表裏一体」は、二つのものが、表と裏のように深く繋がっていて、分けることができない状況を表しているんだよ。
あるいは、何も隠すことがない、すべてを見せている状況もこの言葉で表すことができるんだ。
助手ねこ
それは、まあ、「ひとつのもんが、表と裏で違う顔を持っていても、実はその二つは切り離せないほどつながってる」ってことやな。
それとも、「隠すことなく全部見せてる」状態を言うんやな。
この言葉は、「物事には表と裏があり、それらが密接に関連していること」や、「隠し事がないこと」を教えてくれるんやで。

【疲労困憊】ひろうこんぱい

疲労困憊

【意味】
疲れきってしまうこと。「困憊」はすっかり疲れきること。疲れて弱りきること。

四字熟語の博士
「疲労困憊」は、とても疲れ果てて、もう一歩も動けないような状態を表す言葉だよ。
心も体もひどく疲れて、もうこれ以上は無理、という感じが込められているんだ。
助手ねこ
ええ、それってもう「疲れて疲れて、もう足が前に進まへん」って状態やな。
遊んだり勉強したりでへとへとになった時、それを「疲労困憊」というんやな。
なるほどな、この言葉は、「ガンバリすぎてくたくたになった時」のことを教えてくれるわけやな。

【品行方正】ひんこうほうせい

品行方正

【意味】
心や行いが正しく立派なさま。「品行」は行い・振る舞い・行状のこと。「方正」は心や行いが、正しくきちんとしているさま。

四字熟語の博士
「品行方正」は、人の振る舞いが整っていて、正しいことを指すんだよ。
つまり、きちんとしていて、誰からもほめられるような行動をする人のことを指すよ。
助手ねこ
そうか、それなら、「いつもちゃんとしてて、正しいことをする」ってことやな。
みんなからほめられるようないいことをいつもしてる人のことをいうんやな。
これは、「常に正しい行動をとるべき」って教えてくれる言葉やで。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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