「た行」漢検3級の四字熟語一覧
大安吉日【たいあんきちじつ】
陰陽道(おんみょうどう)で、旅行・結婚など物事を行うのに最も縁起のよいとする日。
大義滅親【たいぎめっしん】
君国に報いるためには親兄弟もかえりみないということ。
滞言滞句【たいげんたいく】
言葉にばかりこだわっていて、生きた真実が理解できないこと。
大慈大悲【だいじだいひ】
限りなく大きい仏の慈悲。
大処着墨【たいしょちゃくぼく】
大事なところから墨をつける意。絵や文章を書くに当たって、まず最も大事なところを押さえてから筆をおろすこと。最も大切なポイントを押さえて物事を行うたとえ。「大処より墨を着く」と訓読する。
大声疾呼【たいせいしっこ】
大声で激しく叫ぶこと。
大胆不敵【だいたんふてき】
度胸がすわっていて、まったく恐れないこと。また、そのさま。「大胆」は度胸があって物事に気後れしないさま。「不敵」は恐れを知らず敵を敵とも思わない意。
大法小廉【たいほうしょうれん】
上下の臣がすべて皆清く正しいこと。大臣は法にかない、小臣は清廉で忠良なこと。
多岐亡羊【たきぼうよう】
枝道が多いため逃げた羊を見失うように、どれを選んだらよいのか思案にあまることのたとえ。道を求める者が末節にこだわり、真理に到達し難いこと。学問の道があまりに細分化しすぎ、真理が見失われがちになるたとえ。
託孤寄命【たくこきめい】
国の大事を信頼してまかせること。また、それができる人。父君に死なれた幼君の補佐を頼み、国政をゆだねること。
択言択行【たくげんたくこう】
言葉が道理にかなって立派なこと。
多情多恨【たじょうたこん】
物事に感じやすいために、うらみや悲しみも多いこと。また、恋愛感情が豊かなさまにいう。
奪胎換骨【だったいかんこつ】
外側はもとのままで中身を取りかえること。また、外見は同じでも内容が違うこと。
多謀善断【たぼうぜんだん】
よくよく考えて、物事を巧みに処理すること。
断簡零墨【だんかんれいぼく】
ちょっとした書き物や、きれぎれになった書き物。文書の断片。「断簡」はきれぎれになってしまった文書。「零墨」は一滴の墨のことで墨跡の断片の意。
丹書鉄契【たんしょてっけい】
天子が功臣に与えた誓文のこと。
胆戦心驚【たんせんしんきょう】
恐怖で胸が震えおののくこと。
胆大心小【たんだいしんしょう】
大胆でいて、しかも細かな注意を払うさま。「胆」は度胸。「心」は気くばりのこと。
竹林七賢【ちくりんしちけん】
竹林で清談をかわした七人の隠者。
築室道謀【ちくしつどうぼう】
意見ばかり多くてまとまらず、物事が実現しないこと。
抽黄対白【ちゅうこうたいはく】
忠魂義胆【ちゅうこんぎたん】
忠義にあふれた心のこと。
鋳山煮海【ちゅうさんしゃかい】
財を多く蓄えること。
朝衣朝冠【ちょういちょうかん】
朝廷に出仕するときに着る制服やかんむり。正装。礼装。
朝種暮穫【ちょうしゅぼかく】
朝植えて暮れには収穫すること。方針が一定しないこと。
知足不辱【ちそくふじょく】
節度を超えた欲望をもつことを戒めたもの。
沈思凝想【ちんしぎょうそう】
物事を深く考え、じっと思いをこらすこと。
低回顧望【ていかいこぼう】
行きつもどりつして前後をふりかえるさま。
天衣無縫【てんいむほう】
詩や文章などに、技巧のあとが見えず自然であって、しかも完全無欠で美しいこと。
また、人柄が無邪気で、何の飾りもないこと。
天下無双【てんかむそう】
天下に並ぶものがいないほど、すぐれていること。
また、天下に並ぶものがいないほど、すぐれた人のこと。
天花乱墜【てんからんつい】
ことのほか話し方がいきいきしていていること。また、事実を誇張して話すこと。また、巧みな言葉で人をだますこと。
天地一指【てんちいっし】
すべての対立をこえた絶対的な観点からすると、天も地も同じ一本の指にすぎないということ。
天人五衰【てんにんのごすい】
天人の死に際に現れるという五つの死相のこと。
転迷開悟【てんめいかいご】
迷いを転じて悟りを開くこと。いろいろな煩悩の迷いから解脱して、涅槃の悟りに達すること。
凍解氷釈【とうかいひょうしゃく】
氷が解けていくように疑問などが解決していくこと。疑問などが氷解することをいう。
同帰殊塗【どうきしゅと】
帰着するところは同じだが、そこに到る道が異なること。
同軌同文【どうきどうぶん】
天下が広く統一されたさま。
倒行逆施【とうこうぎゃくし】
正しい道理にさからって物事を行うこと。また、転じて時代の風潮にさからうからよくない行為などにも用いられる。無理じいをすること。
陶潜帰去【とうせんききょ】
陶潜は俗を嫌い自然を愛し、官を辞して故郷へ帰った。
道聴塗説【どうちょうとせつ】
知識などの理解がいい加減で、しっかり自分のものになっていないこと。
また、根拠のない伝聞のこと。受け売り。
党同伐異【とうどうばつい】
善悪・正否に関係なしに、同じ党派のものに味方し、他の党派のものを排斥すること。
同文同軌【どうぶんどうき】
天下が広く統一されたさま。
斗酒隻鶏【としゅせきけい】
一斗の酒と一羽の鶏。友人を哀悼し述懐することをいう。
斗南一人【となんのいちにん】
天下の第一人者。世に並ぶ者なき賢者という意味。
怒髪衝天【どはつしょうてん】
怒りで髪が天を衝つくほど逆立っているさま。激しい怒りの形相。