「ま行」漢検5級の四字熟語一覧
真一文字【まいちもんじ】
漢字の「一」のように真っすぐであるさま。一直線。
末法末世【まっぽうまっせ】
時代がくだり、道徳が衰え乱れた末の世のこと。
三日天下【みっかてんか】
権力を握っている期間が、きわめて短いことの形容。
密雲不雨【みつうんふう】
前兆があるのに、まだ事が起こらないこと。また、恩恵が下に行きわたらないこと。
名字帯刀【みょうじたいとう】
江戸時代、平民が家柄や功労によって姓を名のり、刀をさすことを許されたこと。庄屋や豪商など。
無位無官【むいむかん】
位階もなければ官職もないということ。名誉にも地位にも関係のない庶民であるということ。
無我夢中【むがむちゅう】
あるものごとに心を奪われて、自分の現在の状態を忘れること、またそのさま。
無芸大食【むげいたいしょく】
特技や取り柄がないにもかかわらず、食べることだけは人並みであること。また、そのような人をさげすんでいう語。自分のことを謙遜けんそんしていう場合にも用いられる。
無茶苦茶【むちゃくちゃ】
筋道が立たないこと。また、物事のやり方が並はずれて激しいさま。さらに何がなんだかわからないさまにもいう。
無明長夜【むみょうじょうや】
衆生が煩悩にとらわれ悟りを得られないこと。
無量無辺【むりょうむへん】
限りなく広大なこと。物事の程度や分量などが計り知れないこと。仏教の語。
無理往生【むりおうじょう】
むりやり押しつけて従わせること。
無理無体【むりむたい】
相手のことをまったく考慮しないで、強引に物事を行うさま。
無二無三【むにむさん】
ただ一つしかなく、それに代わるものがないこと。転じて、一つの物事に心を傾けてそれに没頭するさま。
無念無想【むねんむそう】
無我の境地に入り、無心になること。または、しっかりした考えを持っていないこと。思慮のないこと。
無病息災【むびょうそくさい】
病気にもならず、災難にもあわないで、健康であること。達者、元気で暮らしていること。
名存実亡【めいそんじつぼう】
名前だけが残って実質が失われること。物事が見かけだけになること。
名声過実【めいせいかじつ】
実際よりも評判のほうが高いこと。評判どおりではない意。
盟神探湯【めいしんたんとう】
我が国の古代、真偽正邪を裁くのに神に誓って手で熱湯を探らせたこと。
神に誓って湯を探ると正しい者はただれず、邪なものはただれるとしたもの。神明裁判の一つ。
名実一体【めいじついったい】
名称と実質、評判と実際とが一致していること。
明明白白【めいめいはくはく】
非常にはっきりしているさま。はっきりとして疑わしいところが全くないさま。
明鏡止水【めいきょうしすい】
邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。
面向不背【めんこうふはい】
どこから見ても、整っていて美しいこと。また、どこから見ても同じであること。
面従腹背【めんじゅうふくはい】
うわべだけ上の者に従うふりをしているが、内心では従わないこと。
面従後言【めんじゅうこうげん】
面と向かったときはこびへつらって従うが、陰ではあれこれと悪口を言うこと。
面張牛皮【めんちょうぎゅうひ】
面の皮の厚いことのたとえ。非常に厚かましいこと。鉄面皮。面に牛皮を張る意から。
面目一新【めんもくいっしん】
世間の評判が一新して、それまでとは違う高い評価を得ること。また、外見や内容が全く新しく変わること。
綿裏包針【めんりほうしん】
表面は柔和で当たりがよいが、ひそかに悪事を抱いていること。
目指気使【もくしきし】
言葉を出さず、目くばせや顔つきだけで、目下のものをこき使うこと。
目食耳視【もくしょくじし】
見た目にとらわれ、味よりも外見が豪華な食べ物を選び、世間の評判を気にして衣服を選ぶこと。衣食の本来の意義を忘れて、ぜいたくな方向に流れていくこと。
物我一体【もつがいったい】
仏教で、他の物(者)と自己が一つになり、他もなく我もない境地。
門外不出【もんがいふしゅつ】
すぐれた技術や貴重な物などを厳重にしまっておいて、決して他人に知られないように人に見せ付けたり自慢することなく隠して外に出さないこと。
大切な物を部外者に見せないように、めったに他人に見せたり貸したりせず秘蔵すること。
貴重であり、値打ちがあり、他人には容易に見せられないこと。
門戸開放【もんこかいほう】
制約を取り払って、出入りを自由にすること。また、外国に対し市場を開放して、経済活動を自由にすること。
門前成市【もんぜんせいし】
人が多く集まることのたとえ。人の出入りが多く門前が市場のようににぎわうこと。
問答無益【もんどうむえき】
話し合ってもなんのたしにもならないということ。話を打ち切るときに用いる。
問答無用【もんどうむよう】
話し合っても無意味なさま。これ以上話し合いを続けても無駄なため、議論を終わらせる場合などに使う言葉。