著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

漢検1級の四字熟語一覧と意味付き【漢字検定】

漢検1級

「ら行」漢検1級の四字熟語一覧

雷陳膠漆(らいちんこうしつ)

友情が深く堅いこと。


雷霆万鈞(らいていばんきん)

威勢がきわめて大きく防ぎとめることのできないたとえ。雷鳴のとどろきがきわめて大きく重い。


磊磊落落(らいらいらくらく)

心が広くて、小さなことにこだわらないさま。


落英繽紛(らくえいひんぷん)

散る花びらが乱れ舞うさま。


落穽下石(らくせいかせき)

人の危難につけ込んでさらに痛めつけることをいう。


落落晨星(らくらくしんせい)

しだいに仲のよい友人がいなくなること。また、友人が年とともにだんだん死んでいなくなること。


落花狼藉(らっかろうぜき)

花がばらばらに散ること。転じて、物が乱雑に散らばっていること。
花を乱暴に散らすこと。転じて、女性や子供に乱暴をはたらくこと。


爛額焦頭(らんがくしょうとう)

根本を忘れ些末なことを重視すること。また、物事を非常に苦労してすること。


蘭薫桂馥(らんくんけいふく)

蘭や桂が香りたつ。子孫が繁栄することのたとえ。


蘭摧玉折(らんさいぎょくせつ)

賢人や美人などの死をいう。蘭の花が砕け散り玉が折れ割れる意。すぐれた人として終わりまでまっとうして死ぬことにもいう。


鸞翔鳳集(らんしょうほうしゅう)

すぐれた才能をもった人が集まり来るたとえ。


乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)

荒々しいおこないをして秩序を乱すこと。


六韜三略(りくとうさんりゃく)

中国の有名な兵法書である『六韜』と『三略』のこと。


戮力協心(りくりょくきょうしん)

物事を一致協力して行うこと。


戮力同心(りくりょくどうしん)

心を一つにして力を合わせ一致協力すること。


流汗淋漓(りゅうかんりんり)

流れる汗がしたたり落ちる様子。


流金鑠石(りゅうきんしゃくせき)

厳しい暑さのたとえ。


流言蜚語(りゅうげんひご)

口づてに伝わる、根拠のない情報。


流觴曲水(りゅうしょうきょくすい)

曲折した水の流れに杯を浮かべ、それが自分の前を流れ過ぎないうちに詩を作り、杯の酒を飲むという風雅な遊びのこと。


梁冀跋扈(りょうきばっこ)

後漢の梁冀は朝廷でおごり高ぶり「跋扈将軍」と呼ばれた。


竜吟虎嘯(りょうぎんこしょう)

同じ考えや心をもった者は、相手の言動に気持ちが通じ合い、互いに相応じ合うということ。また、人の歌声や笛・琴の音などが、あたかも竜やとらのさけび声が天空にとどろき渡るように響くことをいう。


竜虎相搏(りょうこそうはく)

力の伯仲した二人の強豪が勝負する。


竜舟鷁首(りょうしゅうげきしゅ)

風流を楽しむ船のこと。


凌霄之志(りょうしょうのこころざし)

俗世間を遠く超越したいと願う高尚なこころざし。また志気盛んに大いに飛躍しようとするこころざし。


竜驤虎視(りょうじょうこし)

竜やとらのように意気が盛んで、権力をもち世の中を威圧すること。


竜攘虎搏(りょうじょうこはく)

互角の力をもった強い者同士が激しく戦うこと。力の伯仲した英雄・強豪などが、あたかも竜ととらとがぶつかって戦うように勝負すること。


竜驤麟振(りょうじょうりんしん)

首を高く上げて竜のように上り、麒麟が勢いよく振るい立つように、威力や勢力が盛んなたとえ。一説に勢力・仁徳ともに備わるたとえ。


竜頭鷁首(りょうとうげきしゅ)

天子や貴人の乗る船。また、立派な船。竜の彫り物や鷁の頭を船首・船側につけた船。風流を楽しむ船。


遼東之豕(りょうとうのいのこ)

世間知らずで、自分だけ得意になっていること。


竜蟠虎踞(りょうばんこきょ)

竜や、とらのように抜きんでた能力をもった者がある地域にとどまって、そこでその能力を存分に発揮すること。


霖雨蒼生(りんうそうせい)

恵みを与えること。また、民を苦しみから救う人のこと。


麟角鳳嘴(りんかくほうし)

非常にまれにしか存在しないもののたとえ。


輪奐一新(りんかんいっしん)

建物が新しくなり、壮大で美麗なことの形容。


琳琅珠玉(りんろうしゅぎょく)

大変優れた人物や美しい詩文の喩え。


琳琅満目(りんろうまんもく)

美しいもの、すばらしいものが満ち溢れていることのたとえ。


鏤塵吹影(るじんすいえい)

無駄な努力。やりがいのないことのたとえ。また、とりとめがない。影を吹いたり、細かなちりに刻みほろうとする意。


縷縷綿綿(るるめんめん)

話が長くて、くどくどしいさま。また、中身のない話が、延々と繰り返されるさま。


零絹尺楮(れいけんせきちょ)

書画の小片・絹や紙のきれはし。


鴒原之情(れいげんのじょう)

兄弟の深い情愛のこと。


藜杖韋帯(れいじょういたい)

あかざの杖となめし皮の帯。質素なことの形容。


烈士徇名(れっしじゅんめい)

道理のとおった正しい行いをする人は名誉のために命をかける。利益や地位などで動かされることなく道理を押し通して名誉を守るということ。


聯袂辞職(れんべいじしょく)

大ぜいが行動を共にして、一斉に職を辞すること。


連璧賁臨(れんぺきひりん)

二人の来客が同時に来るのをいう。


老驥伏櫪(ろうきふくれき)

人が年老いてもなお大きな志をいだくことのたとえ。


螻蟻潰堤(ろうぎかいてい)

ほんの些細なことが、大きな事件や事故の原因となること。


螻蟻之誠(ろうぎのせい)

螻や蟻のような小さな生物の誠意。転じて、自分の誠意の謙譲語。


鏤塵吹影(ろうじんすいえい)

無駄な努力。やりがいのないことのたとえ。また、とりとめがない。影を吹いたり、細かなちりに刻みほろうとする意。


籠鳥檻猿(ろうちょうかんえん)

自由を奪われ自分の思いどおりに生きることのできない境遇のたとえ。


魯魚亥豕(ろぎょがいし)

文字の書き誤り。「魯」と「魚」、「亥」と「豕」の字とが、それぞれ字画が似ていて間違えやすいということ。


盧生之夢(ろせいのゆめ)

人の世の栄華のはかないことのたとえ。


驢鳴犬吠(ろめいけんばい)

拙劣でつまらない文章や聞くに値しない話のたとえ。ろばが鳴き犬が吠える、またその声。ありふれていて聞くに値しない意。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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