著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

漢検準1級の四字熟語一覧と意味付き【漢字検定】

漢検準1級

「ら行」漢検準1級の四字熟語一覧

雷轟電撃(らいごうでんげき)

勢いのきわめてはげしいことのたとえ。雷鳴が鳴り響き電光が走る。


雷轟電転(らいごうでんてん)

町中の喧騒の激しいことのたとえ。雷がとどろき稲妻がはしるように、人馬の叫びが激しいこと。


落月屋梁(らくげつおくりょう)

友人を思う情が切なこと。


落筆点蠅(らくひつてんよう)

過ちをうまくとりつくろうこと。誤って筆を落としてついた汚れをうまく蠅にえがく意。


洛陽紙価(らくようのしか)

著書が世にもてはやされて、よく売れること。


嵐影湖光(らんえいここう)

山の青々とした気と湖面のかがやき。山水の風景の美しいことの形容。


蘭桂騰芳(らんけいとうほう)

蘭や桂が香りたつ。子孫が繁栄することのたとえ。


蘭亭殉葬(らんていじゅんそう)

書画や骨董、器物などを非常に愛好するたとえ。


李下瓜田(りかかでん)

人などに疑われるような事はするなということ。


六言六蔽(りくげんのりくへい)

人には六つの徳があるが、学問や教養を積まなければ六つの弊害を生むということ。


六合同風(りくごうどうふう)

天下が統一され、風俗や教化を同じくすること。


六菖十菊(りくしょうじゅうぎく)

時期が過ぎて役に立たないことのたとえ。五月五日の端午の節句の翌日六日の菖蒲と、九月九日の重用の節句の翌日十日の菊。


六尺之孤(りくせきのこ)

未成年の孤児。また、十四・五歳で父に死なれた幼君。


履霜之戒(りそうのいましめ)

前兆を見て災難を避けよという戒め。霜を踏んで歩けばやがて氷が張る時期になることから、前兆をみてやがて来るわざわいに対して用心せよという意。


立錐之地(りっすいのち)

とがった錐をやっとたてることができるほどのごく狭い土地。


柳巷花街(りゅうこうかがい)

遊里・色町のこと。


柳眉倒豎(りゅうびとうじゅ)

女性が眉を逆立てて怒るさま。


凌雲之志(りょううんのこころざし)

俗世間を遠く超越したいと願う高尚なこころざし。また志気盛んに大いに飛躍しようとするこころざし。


良禽択木(りょうきんたくぼく)

かしこい人物は自分の仕える主人をよく吟味して仕官するものであるということ。かしこい鳥は自分が住みやすい木に巣を作るということ。


竜駒鳳雛(りょうくほうすう)

才知ある賢い少年のこと。すぐれた才能を持っている賢い少年のこと。


竜興致雲(りょうこうちうん)

聖徳ある天子が立つと賢明な臣下があらわれるたとえ。竜が奮い興って雲を湧き起こす意。


竜章鳳姿(りょうしょうほうし)

伝説上の霊獣・霊鳥である竜や鳳凰のように、威厳に満ちた立派な容姿。本来の意味は、竜のように勇壮で、おおとりのように気高い姿をしていること。内面の充実が外面に現れたすぐれた風采をいう。


梁上君子(りょうじょうのくんし)

盗賊、どろぼうのこと。転じて、鼠の異名。


竜跳虎臥(りょうちょうこが)

筆勢が何の束縛も受けず、縦横自在で、さまざまな字様を駆使していること。竜が天に向かって身を躍らせて跳び上がったり、とらが大地にからだを伏せる様子を筆の勢いに比喩したもの。


竜騰虎闘(りょうとうことう)

力の伯仲する二者が、力を尽くして激しく戦うこと。雌雄を決するような激戦を繰り広げること。


竜頭蛇尾(りょうとうだび)

はじめは勢いが盛んで、終わりになるにしたがってふるわなくなること。尻すぼみ


竜瞳鳳頸(りょうどうほうけい)

竜のひとみと鳳凰の首。きわめて高貴な人相をいう。


両鳳連飛(りょうほうれんぴ)

二羽の鳳凰が並び飛ぶ。兄弟がそろって栄達することのたとえ。


綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)

目をみはるほど美しいもの。また、美しく着飾ること。


臨淵羨魚(りんえんせんぎょ)

願望を達成するには有効な手段を考えるべきだということ。


麟子鳳雛(りんしほうすう)

将来性のある子供のたとえ。麒麟の子と鳳凰のひなの意から。


鱗次櫛比(りんじしっぴ)

うろこや櫛の歯のように続き並ぶこと。


輪廻転生(りんねてんしょう)

仏教で、人の生きかわり死にかわりしてとどまることのないことをいう。


麟鳳亀竜(りんぽうきりょう)

太平の世になると現れると信じられていた四種の霊獣・霊鳥。麒麟、鳳凰、亀、竜のこと。転じて、非常にまれで珍しいもの、聖人・賢者のたとえ。


礪山帯河(れいざんたいが)

永久に変わらない堅い誓約のたとえ。また、国が永遠に栄え安泰であるたとえ。たとえ広い黄河が帯のように細くなり、高い泰山がすりへって砥石のように平らになるようなことがあっても、永久に変わることはない意から。


蓮華往生(れんげおうじょう)

死んで極楽浄土に行くこと。


憐香惜玉(れんこうせきぎょく)

香や玉をいつくしむ。また香や玉を女性にたとえて、女性をいつくしみ大切に思うことのたとえ。


狼子野心(ろうしやしん)

凶暴な人のたとえ。また、凶暴な人を教化しがたいたとえ。おおかみの子の生まれついた野性は飼い慣らしにくいという意。


狼貪虎視(ろうどんこし)

野心の盛んなさま。また、無道で貪欲なさま。狼のように貪欲で虎が獲物を見るように見る意。


老馬之智(ろうばのち)

長い経験を積んで得たすぐれた知恵や知識。


老莱斑衣(ろうらいはんい)

親孝行のたとえ。親に孝行のかぎりをつくすことのたとえ。


魯魚章草(ろぎょしょうそう)

書き誤りやすい文字のこと。


魯魚之謬(ろぎょのあやまり)

文字の書き誤り。


六道輪廻(ろくどうりんね)

この世に生きとし生けるものは六道の世界に生死を繰り返して迷い続けるということ。


魯般雲梯(ろはんうんてい)

魯の名工の魯般が作った雲まで届く高いはしご。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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