「た」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味
【大安吉日】たいあんきちじつ
【意味】
陰陽道(おんみょうどう)で、旅行・結婚など物事を行うのに最も縁起のよいとする日。
何か新しいことを始めるときや、大事な行事をするときには、この日を選ぶんやな。
これは、「いいことはいい日に」っていう、ちょっとおまじないみたいな気持ちもあるんやろな。
【大厦高楼】たいかこうろう
【意味】
大きい家や高い建物。
すごく立派で豪華な建物のことを表しているんだ。
ほんまに立派で豪華なビルのことをいうんやな。
これは、「大きさや立派さ」を見せる言葉やな。
【大喝一声】だいかついっせい
【意味】
大きなひと声でしかりつけること。また、その声。
まさに、一声に集中して出す大きな叱責のイメージがあるんだ。
たとえば、ちょっと悪さをした友だちに、大きな声で「ダメや!」って叱るみたいなことかな?
これは、「ちゃんと注意して、友だちを正しい方向に導く」って意味もあるんやな。
【大願成就】たいがんじょうじゅ
【意味】
大きな望みがかなえられること。神仏に願ったことがそのとおりになること。
つまり、自分の夢や目標が達成されることを意味しているんだ。
つまり、「でっかい夢でも、神さまや仏さまの助けがあって、それがかなう」ってことやな。
自分の力でもちろん大事やけど、神様や仏様からの助けも大切やな。
これは、「大きな夢を持つこと、そしてそれを叶える喜び」を教えてくれる言葉やで。
【大器晩成】たいきばんせい
【意味】
大きな器が完成までに時間がかかるように、偉大な人物は若い時には目立たず大成するのには時間がかかるということ。
大きな壺を作るのに時間が必要なように、真の才能は時間をかけて磨かれ、人々が認めるようになることが多いんだ。
大きな壺を作るのに時間がかかるように、すごい人がすごいって認められるまでには時間がかかるんや。
これは、「焦らずじっくりと自分を磨き続ける大切さ」を教えてくれる言葉やね。
【大義名分】たいぎめいぶん
【意味】
ある行動の正当な根拠、理由づけ、建前。やましくない口実のこと。
また、それが転じて、行動の正当性を示す根拠、あるいは表向きの理由として使われることもあるんだ。
それに加えて、「自分の行動の正当性を示すための理由や、表面上の理由づけ」ってことも含んでるんやな。
これは、「行動する時は、しっかりとした理由が必要」ってことを教えてくれる言葉やな。
【対牛弾琴】たいぎゅうだんきん
【意味】
牛に対して琴を弾いて聞かせる意から、何の効果もなく無駄なこと。愚かな人に深遠な道理を説いて聞かせること。せっかくの好意や努力が無駄に終わること。
牛に琴の音を聞かせても、それが音楽だってわからんように、人も同じようなもんやな。
これは、「話す相手をちゃんと見極める大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【大言壮語】たいげんそうご
【意味】
おおげさに言うこと。実現しそうにもないことや威勢のいいことを言うこと。
実力以上の大きなことを言うこと。大袈裟な言葉。
口だけで力強いことを言うけど、実際の行動にはそれが反映されない、という状況を描いているんだ。
口ばっかりで、実際にはそこまですごくないんやな。
これは、「行動が言葉を証明する」ってことを教えてくれるんやで。
【大根役者】だいこんやくしゃ
【意味】
演技力のない役者、芸のまずい役者をあざけっていう語。
あまり上手ではない役者を、少し冗談めかして表現したものなんだ。
せっかく台詞を言うても、あまり上手じゃないから「大根役者」って呼ばれるんや。
まあ、ほんまはうまくなりたいけど、なかなかそうもいかへんのやろうな。
これは、ひとつの「自分の成長を求める」気持ちを示す言葉やで。
【泰山北斗】たいざんほくと
【意味】
泰山と北斗星のこと。その道で大家として仰ぎ尊ばれる人。また、学問・芸術などある分野の権威・第一人者のたとえ。
その人がいる場所はまるで泰山や北斗星のように、みんなから見上げられる存在という意味が込められているんだ。
何かを学んだり、何かを作ったりするときに、一番すごい人のことを指すんやな。
これは、「すごい人になるためにはどれだけ努力して、どれだけ頑張っているか」を教えてくれる言葉やな。
【大山鳴動】たいざんめいどう
【意味】
前触れのさわぎだけやたら大きくて、結果は極めて小さいことの例え。
山が鳴るほどの大きな動き、それがこの四字熟語のイメージなんだ。
例えば、学校の運動会やお祭りのように、ワイワイガヤガヤとにぎやかになることを言うんやな。
大きな山がゴロゴロと鳴るように、大騒ぎをするんやで。
これは、「楽しくて大賑わいの様子」を表現する言葉なんやな。
【大所高所】たいしょこうしょ
【意味】
個々の細部にとらわれない大きな観点のこと。偏見や私情を捨てた広い視野をいう。
つまり、全体を理解するためには小さなことに囚われず、高い位置から大きな視野で物事を見る必要があるという意味だね。
つまり、あんまり細かいところにこだわらんで、大きな視野で物事を見るべきやねんな。
これは、「物事の全体を見る視野の大切さ」を教えてくれる言葉やな。
【大声疾呼】たいせいしっこ
【意味】
大声で激しく叫ぶこと。
急いで注意を促すというイメージがあるんだ。
何か大事なことがあって、急いで皆に知らせたいときに使うんやな。
これは、「大切なことを伝えるためには、はっきりと大きな声で伝えるべきや」って教えてくれる言葉やで。
【泰然自若】たいぜんじじゃく
【意味】
落ち着いていてどんなことにも動じないさま。
落ち着いた心持ちで物事を取り扱う、という姿勢が重要なんだ。
つまり、ちょっとしたことでパニックになったりせず、常に落ち着いた気持ちでいることが大切なんやな。
これは「何があっても冷静さを保つ強さ」を教えてくれる言葉やな。
【大胆不敵】だいたんふてき
【意味】
度胸がすわっていて、まったく恐れないこと。また、そのさま。
敵がいても全く気にせず、どんな事態でも動じない勇敢さを持つことを指しているんだ。
たとえ敵がいても、気にせずに前に進むほどの度胸があるんやな。
これは、「何があっても動じない勇気」を持つことの大切さを教えてくれる言葉やな。
【大同小異】だいどうしょうい
【意味】
細かい違いがあるが、ほぼ同じであること。
細かい違いはあるけれども、本質的には大きな差がないということを表しているんだ。
細かいところはちょっと違うかもしれへんけど、大体は同じみたいなんやで。
これは、「細部に目を向けても、全体としては変わらん」っていう事実を教えてくれる言葉やな。
【大同団結】だいどうだんけつ
【意味】
いくつかの団体・政党などが、共通の目的に向かって、小さな意見の違いを越えて一つにまとまること。
ちょうど多くの人々が一つの目標に向かってまとまる、というイメージだね。
小さい違いは気にせずに、みんなで一緒に頑張るんやな。
これは、「一致団結する力」がどれほど大切かを教えてくれる言葉なんやで。
【台風一過】たいふういっか
【意味】
台風が通り過ぎたあと、空が晴れ渡りよい天気になること。転じて、騒動が収まり、晴れ晴れとすること。
さらに、それは比喩的に使われて、大きな問題や騒動が解決した後の静寂を表すんだ。
台風が過ぎた後の青空のように、大事件や大変なことが終わった後は、すごく静かになるんやな。
これは、「大騒動の後の静けさ」を示す言葉やで。
【多岐亡羊】たきぼうよう
【意味】
枝道が多いため逃げた羊を見失うように、どれを選んだらよいのか思案にあまることのたとえ。道を求める者が末節にこだわり、真理に到達し難いこと。学問の道があまりに細分化しすぎ、真理が見失われがちになるたとえ。
逃げた羊を探すが、分かれ道が多すぎて見失ってしまう、という意味が込められているよ。
また、真理を追求するときには、細部に捉われず大きな視野を持つことが重要だという教えも含まれているんだ。
羊がどこに逃げたか探すけど、道がたくさんあるからどれを選んだらいいか迷っちゃうんや。
それと同じで、本当のことを求めるときは、細かいことにこだわらず、大きな視野を持つことが大事やなんて、教えてくれるんやな。
【多芸多才】たげいたさい
【意味】
多くの方面に豊かな才能や技術を持っていること。
つまり、いろんな分野で自分の力を発揮できる人のことを言うんだ。
サッカーも、ピアノも、学校の勉強も、全部得意な子のことを言うんやな。
これは、「いろんなことをできる能力」を表してるんやで。
【多士済済】たしせいせい
【意味】
すぐれた人物が数多くいること。また、そのさま。
それぞれの人が自分の才能を生かして活躍している、という意味があるんだ。
みんな、それぞれに得意なことがあって、それを活かして元気に働いてるんやな。
これは、「いろんな才能が集まるとすごいことができる」って教えてくれる言葉やで。
【多事多難】たじたなん
【意味】
事件や災難、困難が多いこと。
大変な出来事が次から次へと起こって、問題が尽きない、という状態を描いているんだ。
一つ問題が解決したと思ったら次の問題がやってきて、ほんまにひと息つく暇もないんやな。
これは「大変なことが続くときの辛さ」を表してるんやな。
【多種多様】たしゅたよう
【意味】
種類が多く、さまざまであること。また、そのようなさま。
さまざまなものが混ざり合っている様子を描いているんだ。
お菓子の詰め合わせみたいに、いろんな種類が混ざってて、それぞれが違った味がするっていうことやね。
これは、「多くの違いを楽しむ」ってことを表してるんやで。
【他人行儀】たにんぎょうぎ
【意味】
親しい間がらなのに、他人のようによそよそしく振舞うこと。
友達や家族といるときでも、まるで初対面の人と接するかのような行動を取ることさ。
友達や家族といるのに、あたかも見知らぬ人と話してるみたいに落ち着いてしまうんやな。
これは、「自分を抑えて他人に礼儀を尽くす」ってことを教えてくれる言葉やで。
【他力本願】たりきほんがん
【意味】
人任せにすること。
しかし、一般的には、自分の力ではなく、他人の力を借りて物事を成し遂げることを表しているよ。
つまり、「自分で努力せずに、人の力をあてにする」ってことやな。
それは楽かもしれへんけど、自分の力で何かを達成する喜びもあるんやで。
【暖衣飽食】だんいほうしょく
【意味】
衣食に何の不足もない生活のこと。ぜいたくな生活をすること。
それはつまり、「ほんまに恵まれた生活をしている」ってことやな。
これは、「生活が安定してて、なんにも困らん」って意味やな。
【断崖絶壁】だんがいぜっぺき
【意味】
切り立った崖のこと。転じて、危機的な状況のこと。
それは、すごくピンチな状況、あるいはもうどうしようもないくらい絶望的な状況を表しているんだよ。
ちょうど、切り立った崖の端っこに立ってるような、どうにもならん感じのことやで。
これは、「とても困難な状況」を表現する言葉なんやな。
【単純明快】たんじゅんめいかい
【意味】
複雑でなく分かりやすいさま。文章や話が分かりやすいさまをいう。
単純で明らか、つまりシンプルで明確なところが、この四字熟語のキーポイントだ。
説明や物事が、ごちゃごちゃせずにシンプルで、みんながすぐに理解できるんやな。
これは、「物事をわかりやすく伝える大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【断章取義】だんしょうしゅぎ
【意味】
詩や文章の一部だけを切り取り、自分に都合のよいよう解釈して使うこと。
作品全体からみると作者の意図が分かるけど、その一部だけを抜き出して利用することなんだ。
全体の話や作者の意図を無視して、自分に都合のいい部分だけを抜き出して利用するんやな。
これは、「全部を理解する大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【男女同権】だんじょどうけん
男性と女性が同じ権利をもち、差別されることがないこと。
【男尊女卑】だんそんじょひ
男性を尊び、女性を低く見ること。
【胆大心小】たんだいしんしょう
【意味】
大胆でいて、しかも細かな注意を払うさま。「胆」は度胸。「心」は気くばりのこと。
つまり、自分が果敢に行動を起こす一方で、細かいところへの配慮も忘れないという意味だよ。
すごいことをやる勇気があるけど、小さいことにも気をつけている。
だから、「大胆でも細心」って言えるわけやな。
これは、「大胆さと細やかさを一緒に持つことの大切さ」を教えてくれる言葉やね。
【単刀直入】たんとうちょくにゅう
【意味】
前置きなしにすぐさま本題に入り。要点や核心を突くこと。
まるで一本の剣を握りしめて、勇敢に敵陣に突っ込むように、何の迷いもなく要点に突き進むさまを表しているんだよ。
まるで、剣を持ってさっと敵に向かって突っ込むように、要点だけをバッチリ伝えるんやな。
これは、「すぐに本題に入る大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【談論風発】だんろんふうはつ
【意味】
さかんに語り合ったり、議論したりすること。
情熱を持って、たくさんの意見を出し合う、という状況を描いているんだ。
みんなで熱く語り合って、新たな意見や考えを出していくんやで。
これは、「一緒に考えることの大切さ」を教えてくれる言葉やな。
特別な事を始めるときや大切なイベントを計画する時に、選ばれることが多いんだ。