「た行」漢検準2級の四字熟語一覧
大願成就(たいがんじょうじゅ)
大きな望みがかなえられること。神仏に願ったことがそのとおりになること。
対牛弾琴(たいぎゅうだんきん)
牛に対して琴を弾いて聞かせる意から、何の効果もなく無駄なこと。愚かな人に深遠な道理を説いて聞かせること。せっかくの好意や努力が無駄に終わること。
大言壮語(たいげんそうご)
おおげさに言うこと。実現しそうにもないことや威勢のいいことを言うこと。
実力以上の大きなことを言うこと。大袈裟な言葉。
大巧若拙(たいこうじゃくせつ)
このうえなく巧みなものは一見稚拙にみえる。本当に技量のあるものはかえって不器用に見える。
大悟徹底(たいごてってい)
仏教で完全に煩悩をすて、悟りきること。
泰山府君(たいざんふくん)
人の寿命をつかさどるとされる中国の泰山の神のこと。「泰山」は中国の山の名前。「府君」は郡の最高位の長官のこと。ここでは泰山の最高位との意から神のこと。「太山府君」とも書く。
泰山北斗(たいざんほくと)
泰山と北斗星のこと。その道で大家として仰ぎ尊ばれる人。また、学問・芸術などある分野の権威・第一人者のたとえ。
対症下薬(たいしょうかやく)
病状に応じて薬を処方すること。問題点を確認したうえで、有効な解決方法を講ずることのたとえ。「対症」は病気の種々の症状に応ずる意。「下薬」は薬を与えること。「症に対して薬を下す」と訓読する。
泰然自若(たいぜんじじゃく)
落ち着いていてどんなことにも動じないさま。
多言数窮(たげんすうきゅう)
言口数が多ければ、その結果としてたびたび困窮するということ。言葉を慎むべきことの戒め。
淡粧濃抹(たんしょうのうまつ)
女性の化粧。薄い化粧と濃い化粧。薄化粧でも濃い化粧でもそれぞれ趣があり美しいからいう。
大喝一声(だいかついっせい)
大きなひと声でしかりつけること。また、その声。
大兵肥満(だいひょうひまん)
大きなからだで太っていること。また、そのような人。「大兵」は大きくたくましいからだ。また、その人。「肥満」はからだが肥え太っていること。
打成一片(だじょういっぺん)
すべてのことを忘れて物事に専念すること。千差万別の事物の相を平等に観ずること。仏教語。
打草驚蛇(だそうきょうだ)
草をたたいてその奥にいる蛇を驚かす意から、あるものを懲らしめることによって、他のものに警告するたとえ。後に、よけいなことをして、かえってつまらない災難を受けるたとえ。無用のことをしてかえって相手に警戒心を起こさせてしまうたとえ。「打草」は草をたたく、「驚蛇」は蛇を驚かす意。一般に「草を打って蛇を驚かす」と訓読を用いる。
男耕女織(だんこうじょしょく)
男女それぞれの天職のたとえ。
断悪修善(だんなくしゅぜん)
仏教で、一切の煩悩を断とうとする誓いのこと。
地角天涯(ちかくてんがい)
きわめて遠く離れていることのたとえ。またはるかに遠く辺鄙な場所のたとえ。天の果てと地のすみ。
知崇礼卑(ちすうれいひ)
真の知者は知識が増せば増すほど、へりくだって礼を尽くすものだということ。
抽薪止沸(ちゅうしんしふつ)
わざわいなどの問題を根本から解決すること。
中途半端(ちゅうとはんぱ)
物事が不完全で未完成なさま。どっちつかずで徹底しないこと。
「中途」は、道や物事の進行の中ほど。「半端」は、どっちつかず。
朝真暮偽(ちょうしんぼぎ)
真偽の定めがたいたとえ。
長命富貴(ちょうめいふうき)
長生きして身分高く裕福であること。
陳勝呉広(ちんしょうごこう)
ものごとの先駆けをなす人のこと。反乱の最初の指導者をもいう。
沈黙寡言(ちんもくかげん)
無口なこと。落ち着いていて言葉数が少ないこと。「寡」は少ない意。
追奔逐北(ついほんちくほく)
逃げる賊を追いかけること。
津津浦浦(つつうらうら)
全国至る所。全国のすみずみ。
低唱微吟(ていしょうびぎん)
小さな声でしんみりと歌うこと。低い声で歌を口ずさむこと。
徹頭徹尾(てっとうてつび)
最初から最後まで。あくまでも。終始。
天下泰平(てんかたいへい)
世の中がよく治まり、穏やかな様子。
また、何の心配もなくてのんびりしている様子。
天涯孤独(てんがいこどく)
身寄りがひとりもなくて、ひとりぼっちのこと。
まら、故郷を遠く離れて、ひとりぼっちで暮らすこと。
天涯地角(てんがいちかく)
きわめて遠く離れていることのたとえ。またはるかに遠く辺鄙な場所のたとえ。天の果てと地のすみ。
天涯比隣(てんがいひりん)
故郷を遠く離れていても、すぐとなりにいるような親しい関係のこと。
天懸地隔(てんけんちかく)
へだたりのはなはだしいことのたとえ。
天井桟敷(てんじょうさじき)
劇場で後方最上階に設けた値段の安い席。舞台からいちばん遠い席なので演技が見えづらいうえにせりふも聞きとりにくい。
天壌無窮(てんじょうむきゅう)
天地とともに永遠に続くこと。
泥船渡河(でいせんとか)
人生行路の危険なことのたとえ。
桃紅柳緑(とうこうりゅうりょく)
紅いの桃の花と緑あざやかな柳におおわれた春景色の美しさのこと。
東奔西走(とうほんせいそう)
あちこち忙しくかけまわること。
目的を達成したり仕事を処理するために、いろいろな方向や場所へ忙しく走り回ること。
等量斉視(とうりょうせいし)
すべての人々を平等に扱うこと。
徳性滋養(とくせいじよう)
徳性を養い育てること。
徳量寛大(とくりょうかんだい)
りっぱな徳をそなえ、度量が広く大きいこと。徳が広大で、よく人を容れること。
斗折蛇行(とせつだこう)
道や川がいくつにも折れ曲がって、くねくねと続くさま。また、そこを進むこと。
塗抹詩書(とまつししょ)
幼児のいたずら、また、幼児のこと。
洞庭春色(どうていしゅんしょく)
みかんで醸造した酒の名前。洞庭湖の春景色という意味。
独弦哀歌(どくげんあいか)
ひとりで弦をつまびきしつつ悲しげな歌をうたう。ひとり悲痛な調子で論弁することをいう。
読書尚友(どくしょしょうゆう)
書物を読んで、昔の賢人を友とすること。
読書百遍(どくしょひゃっぺん)
難解な文章でもくり返し読めば、自然に意味がわかってくること。
土豪劣紳(どごうれっしん)
官僚や軍とはかって農民を搾取する地方豪族や資産家のこと。
土木壮麗(どぼくそうれい)
庭園や建物が壮大で美しいこと。