「ふ」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味
【風光明媚】ふうこうめいび
【意味】
自然の景色が清らかで澄んでいて美しいこと。
たとえば、青い空に白い雲が浮かんで、緑の木々が風に揺れてるときとか、それを見て「うわー、きれいやな」って感じるときのことを言うんやろな。
これは、「美しい自然の風景を見つけて楽しむ」ってことを教えてくれる言葉やで。
【風声鶴唳】ふうせいかくれい
【意味】
怖じ気づいていて、ささいなことにも恐れおののくことのたとえ。
どこからともなく聞こえてくる風の音や鶴の鳴き声にさえ驚く、という状況を描いているんだ。
風が吹いても、鶴が鳴いても、全部が怖いと感じるようになるんやな。
これは、「怖がりすぎては物事を冷静に考えられへんよ」って教えてくれる言葉なんやで。
【風流三昧】ふうりゅうざんまい
【意味】
自然に親しみ、詩歌や書画などの優雅な遊びにふけること。「風流」は上品で優雅な趣のあること。「三昧」は、あることに熱中して、他をかえりみないこと。
それは、心をリフレッシュするための時間を持つ、という意味も含んでいるよ。
ふだんのバタバタから離れて、心がスッキリする時間を持つんやな。
これは、「大切な時間を自分自身のために使うことの大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【風林火山】ふうりんかざん
【意味】
戦いにおける四つの心構え。風のようにすばやく動き、林のように静かに構え、火の如く激しく侵略し、山のようにどっしりと構えて動かない意。転じて、物事の対処の仕方にもいう。時機や情勢などに応じた動き方。
【武運長久】ぶうんちょうきゅう
【意味】
戦場での幸運が長く続くこと。または、出征した兵がいつまでも無事なこと。
戦士としての運命がずっと保たれて、出征した兵士が長く無事でいられるという願いが込められているんだ。
ちゅうか、戦ってる人がいつまでも無事でいて欲しいって願いが込められてるんやな。
これは、「長く安全に生きてほしい」って気持ちを表してる言葉やで。
【不可抗力】ふかこうりょく
【意味】
人間の力ではどうにもさからうことのできない巨大な力や事態。
法律用語で、必要と認められる注意や予防などの十分な対策を構じても、なお損害を防ぐことができなかったこと。
例えば、普通に気をつけたり、予防したりしても、防げないような事故や災害なんだ。
これが法律的には、誰のせいでもないときに責任を免除される条件となることがあるんだよ。
例えば、地震や台風のように、どんなに注意しても防げへん事故や災害のことやな。
それがなんか問題が起きても、「これは誰のせいでもない」となって、責任がなくなる時もあるんやな。
【不可思議】ふかしぎ
【意味】
常識では考えられないこと。物事の奥底が深く、考えてもよく理解できず、ことばでも的確に表現できないさまや現象。また、一般に原因も定かでない奇妙な現象。
それは、原因もはっきりしない奇妙な現象を指すこともあるんだよ。
また、なんでそうなるのかさっぱりわからん不思議な現象のことも指すんやな。
この言葉は、「すべてがすぐにわかるわけじゃない、世界には深いところがある」ってことを教えてくれるんやで。
【不覊奔放】ふきほんぽう
何事にもしばられず、思いのままに振舞うこと。
【不朽不滅】ふきゅうふめつ
【意味】
永遠に朽ち滅びないこと。また長く残るほどすぐれていること。
また、その長い時間を通じて、その価値が認められ続ける、という意味もあるんだ。
それがすごいと認められて、ずっとずっと大事にされ続けるんやな。
これは、「本当にすごいものは時間がたっても変わらずに価値がある」っていうことを教えてくれる言葉なんやで。
【不協和音】ふきょうわおん
【意味】
調和せず、不快に聞こえる和音(同時にならした二つ以上の音)。転じて、関係がうまくまとまっていないこと。
それは心が一致せず、互いに譲らない、争いがある状況を描いているんだよ。
音楽でいうところのドとレとかミとファみたいに、一緒になるとぶつかってしまうような、なんかうまく行かへん状況のことを指すんやな。
これは、「みんなが一緒になって協力する大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【複雑怪奇】ふくざつかいき
【意味】
非常にわかりにくく、あやしく不思議なこと。様々な要素が絡み合っていて、理由や原因などがよくわからないこと。またはその様子。
難解で不可解な状態、という意味が込められているんだ。
まるで迷路みたいに、出口が見つからへんくらい複雑で、それがなんでそうなってるのかが不思議やねん。
それを表す言葉が「複雑怪奇」なんやな。
【複雑多岐】ふくざつたき
【意味】
事情などが入り組んでいて多方向に枝分かれしていくので、全体を把握するのが非常にわかりにくいさま。
全体を理解しようとすると、その複雑さからとても難しい、というイメージがあるんだ。
一つ一つの話がねじれてつながってて、全部をつかもうとすると頭がこんがらがるほど難しいんやな。
これは、「複雑な問題には、じっくりと向き合う必要がある」って教えてくれるんやな。
【不倶戴天】ふぐたいてん
【意味】
どうしても許せないと思うほど、怒りや憎しみが深いこと。
同じ空の下にいることすら許せへんほど、相手を見て腹が立つんや。
これは、「怒りがピークに達した状態」を言う言葉なんやで。
【福徳円満】ふくとくえんまん
【意味】
幸福や財産に恵まれ、満ち足りているさま。
つまり、心が満足していて、同時に生活に困ることもないという理想的な状態を描いているんだ。
夢見るような生活やな。
心が満たされて、お金の心配もない。
これは「心も体も満たされる最高の状態」ってことやな。
【伏竜鳳雛】ふくりょうほうすう
【意味】
才能がありながら、機会に恵まれず、実力を発揮できないでいる者のたとえ。また、まだ世間に知られずにいる優れた人物、将来が期待される有望な若者のたとえ。
まだ機会に恵まれてなくても、将来を大いに期待されている若者のたとえなんだ。
今はまだその才能を見せる機会がないかもしれへんけど、将来大活躍する可能性があるんや。
これは、「まだ見ぬ才能をもつ若者の存在」を教えてくれる言葉なんやで。
【不言実行】ふげんじっこう
【意味】
あれこれ言わず黙って、しなければならないことを行うこと。
喋るよりもやることが大事、ってことやね。
これは、「行動力の大切さ」を教えてくれる言葉やな。
【不言不語】ふげんふご
【意味】
口に出して何も言わず、黙っていること。
言葉を使わず、何も語らないという意味が含まれているんだ。
言葉を使わずに、ただただ黙っている状況を表してるんやな。
これは、「言葉はいつも必要やない、時には黙っていることも大切」ってことを教えてくれる言葉やで。
【富国強兵】ふこくきょうへい
国を豊かにし、軍事力を強化すること。
【無事息災】ぶじそくさい
【意味】
病気や災難や、心配事もなく平穏に暮らしていること。
平和で安心して生活を送る、という状況を指しているんだ。
大変なこともなく、心配事もなく、毎日を安心して過ごしてるんやな。
これは、「平和で安心な生活」のありがたさを伝えてる言葉やね。
【不惜身命】ふしゃくしんみょう
【意味】
仏道のために身も命も惜しまないこと。
もともとは仏教の修行において、生死さえも超えて修行を積み重ねるという意味から来ているんだ。
例えば、命がけの大事なことに挑む時に使う言葉やな。
これは、「命をかけても目標を追い求める強い決意」を示すんやな。
【不承不承】ふしょうぶしょう
【意味】
気が進まないことを、嫌々ながらする様子。
本心では避けたい事柄を、やむを得ない状況で引き受ける、という感じさ。
嫌なことでも、どうしようもなくなったら、仕方なくやらなあかんのやな。
これは、”どうしようもないときは仕方なくやる”っていうことを教えてくれる言葉なんやで。
【夫唱婦随】ふしょうふずい
【意味】
夫婦の仲が非常によいことのたとえ。夫が言い出し、妻が従うこと。
これは、夫婦がとても仲が良い、ということを表しているんだ。
旦那さんと奥さんがええチームを組んでる、みたいな意味合いやんな。
これは、「夫婦仲良く、一緒に何でも頑張る」ってことを教えてくれる言葉やな。
【不即不離】ふそくふり
【意味】
二つのものの関係が深すぎもせず、離れすぎもしないこと。つかず離れず、ちょうどよい関係にあること。
ちょうど、近すぎず遠すぎず、つかずはなれず、という感じさ。
つまり、「べったりくっついてもおらんけど、離れてもおらん。ちょうどいい距離感で関わってる」ってことやな。
なるほどな、これは、「ちょうどいい距離感の大切さ」を教えてくれる言葉やんけ。
【物情騒然】ぶつじょうそうぜん
【意味】
世の中が騒々しく、人の心が落ち着かないこと。
何かが起こった時に、人々が動揺して心が落ち着かない様子を描いているんだ。
何かあったらすぐにみんなが心配になって、落ち着きを失うんやな。
これは、「大騒ぎすることで人々がパニックになる」って状況を言うんやな。
【物心両面】ぶっしんりょうめん
【意味】
物質的な面と精神的な面の両面。金銭・物品などの形に見えるものと、応援・激励など心に関係していること。
つまり、お金や物といった目に見える物事と、応援や激励といった心に触れるもの、両方を含んでいるんだよ。
お金やプレゼントはもちろんええけど、応援や励ましの言葉みたいな心の部分もすごく大切なんやで。
心と物質、両方を大事にすることの大切さを教えてくれる四字熟語やな。
【物物交換】ぶつぶつこうかん
貨幣を介さず、物と物とを直接交換すること。
【不撓不屈】ふとうふくつ
【意味】
どんな苦労や困難にもくじけないさま。
どれだけ困難な状況でも、決してくじけない強い心を持つことの大切さを教えてくれる言葉なんだ。
大変なことが起こっても、決して負けん気で戦うのやな。
これは、「何があってもあきらめない強さ」を教えてくれるんやで。
【不得要領】ふとくようりょう
【意味】
話の要点がはっきりせず、何を言いたいのかよくわからないこと。
要領がつかめないという意味があるんだ。
重要なポイントがはっきりしないで、どうしたらええか迷ってしまう感じやんな。
これは、「どんな事でも要点を掴むことの大切さ」を伝えてる言葉やで。
【舞文曲筆】ぶぶんきょくひつ
【意味】
故意に語句を飾りたて、また、事実を曲げて書くこと。
まるで舞台で踊るように、言葉を操って文章を書く、というイメージが込められているんだ。
舞台で踊るように、言葉を踊らせて文章を書くんやな。
これは、「言葉の遣い方のうまさ」を表してるんやで。
【不平不満】ふへいふまん
【意味】
納得がいかず、満足のいかない気持ちが強いこと。
心の中に落ち着きや満足感がなく、ついつい文句を言ってしまうような状況を指すんだ。
自分が思うようにならないからって、モヤモヤして文句を言っちゃうんやな。
これは、「心が満たされず、不満があるとき」を表す言葉なんやで。
【不偏不党】ふへんふとう
【意味】
特定の主義や思想にかたよらず、いずれの党派にも加わらないこと。偏ることなく、公正・中立な立場をとること。
つまり、誰の味方でもなく、誰の敵でもない、公平な立場を維持することだね。
サッカーゲームを見てる審判みたいに、どっちも応援せずにフェアに試合を見るんや。
これは、「公平さを大事にする」っていう気持ちを教えてくれる言葉やな。
【不眠不休】ふみんふきゅう
【意味】
眠ったり休んだりしないこと。休まず事に当たることをいう。
つまり、寝ることも休むこともなく、ひたすらに何かに取り組んでいる状態を表すんだよ。
一秒も休むことなく、ひたすら頑張るんや。
これは、「とにかく一生懸命になることの大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【不立文字】ふりゅうもんじ
【意味】
悟りの境地は、言葉で教えられるものではなく、心から心へ伝えるものだということ。悟りの境地は、言葉で表せるものではないから、言葉や文字にとらわれてはいけないということ。
これは、言葉に囚われず、直感や感じ取る力を大切にしましょうという教えなんだよ。
ことばばっかりに頼らず、心の声を大事にするんやで。
これは、「感じることの大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【無礼千万】ぶれいせんばん
【意味】
はなはだしく礼儀にはずれていること。失礼なこと。
「千万」は、はなはだしいことを強調する意。
つまり、あまりにも失礼な振る舞いをするという意味があるんだ。
礼儀をわきまえへん、人に対する尊重がないような行動をすることを表してるんやな。
これは、「礼儀正しくあるべきだ」っていう大事な教えやな。
【不老長寿】ふろうちょうじゅ
【意味】
いつまでも年をとらず、長生きすること。
いつまでも若々しく、健康で長生きする、という理想的な状態を描く言葉なんだ。
年をとっても元気いっぱいで、ずっと長生きするんやな。
これは、「いつまでも健康で長生きすること」を目指す理想的な状態を言うんやな。
【不老不死】ふろうふし
【意味】
いつまでも年をとらず、死なないこと。
これは中国の古代の人々が持っていた、理想的な生命の状態についての考え方からきているんだ。
昔の中国の人々は、そんな長生きできるのが理想やって思ってたんやな。
これは、「いつまでも元気でいられることのすごさ」を教えてくれる言葉なんやで。
【付和雷同】ふわらいどう
【意味】
自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること。
自分で考えずに、ただ周りに合わせるだけやなんて、それはあまりええこととは言えへんな。
これは、「自分の考えを持つ大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【粉骨砕身】ふんこつさいしん
【意味】
精一杯の努力をすること。骨を粉にし、身を砕くほど懸命に働くという意味から。
自分の体を省みず、全てを出し切るぐらいのエネルギーを使うんやな。
これは、「何事も全力で取り組む大切さ」を教えてくれる言葉やなんやで。
【文武両道】ぶんぶりょうどう
【意味】
学問と芸術の両方の面で、優れていること。
もっと身近に言えば、学校での勉強とスポーツの両方をバランス良くこなすことも指すんだ。
頭を使うことも、体を動かすことも、両方とも大切にしてバランスよくやるんやな。
これは、「何でも一つだけじゃなくて、バランス良く頑張る大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【文明開化】ぶんめいかいか
【意味】
人間の知恵、知識が進んで、世の中が進歩し開けること。特に明治初期の思想・文化・制度の近代化、西洋化した現象。
特に日本の明治時代には、西洋の文化や技術をたくさん取り入れて、生活が大きく変わった時期を指す言葉だよ。
昔の日本で、外国のすごい技術や生活の仕方を見て、うちらもそうなろうとがんばった時期のことを言うんやな。
これは、「進歩や変化は困難や苦労を伴うけど、それが未来を明るくする」って教えてくれる言葉やね。
景色が明るく美しいさまを表現するんだ。