「て」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味
【亭主関白】ていしゅかんぱく
【意味】
家庭内で、夫が支配者として絶大な権力をもち、君臨していること。
お父さんが何をするにも決定権があるんやな。
これは、「家族の中で誰が一番言うことを聞くべきか」を示す言葉なんやで。
【手枷足枷】てかせあしかせ
【意味】
行動の自由を束縛するもの、あるいはそのような条件や環境。
手や足に鎖をつけて動けなくする、というイメージがここにはあるんだ。
手足に鎖をつけられて、自由に動けへんようにされる状況を想像してみてな。
これは、「自由を束縛するもの」を表してる言葉やな。
【適材適所】てきざいてきしょ
【意味】
能力に適した地位や任務につけること。
それぞれの人が一番活躍できる場所で頑張れるようにするってわけやな。
これは、「得意なことを活かす大切さ」を教えてくれる言葉やな。
【適者生存】てきしゃせいぞん
【意味】
生物は、環境に最も適応できる生物だけが生き残り、適していないものは滅びるということ。
適応できない生物は次第に淘汰されていくということだね。
ちょっと厳しいけど、自分に合った場所を見つけて生きていくんやな。
それが「生き抜く力」を身につけるってことやな。
【敵前逃亡】てきぜんとうぼう
【意味】
責任を負うべき時に逃亡すること。戦わずに逃亡すること。
まさに戦いの最中に逃げ出す、というイメージがここにはあるんだ。
どうせなら戦う気持ちで挑まなアカン時に、逃げてしまうんやな。
これは、「逃げるんじゃなくて、立ち向かう勇気」が大切っていう教えやな。
【敵本主義】てきほんしゅぎ
【意味】
目的が別にあるように見せかけて、本来の目的を遂げようとするやり方。
つまり、真意を隠して行動する戦略を示していると言えるね。
ホンマは別のことをやりたいけど、それを隠して違うことをやってるふりをするんやな。
これは、「本当の目的を隠して行動する」って意味があるんやで。
【鉄心石腸】てっしんせきちょう
【意味】
どんな困難にも負けない、鉄や石のようにかたい精神。
鉄や石みたいに固い心で、何があってもびくともせえへん、そんな強さを示す言葉やな。
これは、「何事にも動じない強い心」が大切やってことを教えてくれるんやで。
【丁稚奉公】でっちぼうこう
【意味】
商店などに丁稚として奉公すること。転じて、年少のうちから下働きとして勤めはじめること。
大人の仕事を間近で見て、自分も手伝いながら、ぼちぼちと勉強するんやな。
これは、「学び始める大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【徹頭徹尾】てっとうてつび
【意味】
最初から最後まで。あくまでも。終始。
例えば、何かを一生懸命にやり遂げるときに使うことが多いんだ。
サッカーの試合でいうと、キックオフから終了のホイッスルまで、全力で戦うって感じか。
ほんまに、「始まりから終わりまで、途中で手を抜かずに頑張る」って意味なんやな。
【手前勝手】てまえがって
【意味】
自分の都合の良いように考えたり、行動したりすること。
また、そのさま。
つまり、自分だけが良ければそれでいい、という自己中心的な態度を表す言葉なんだ。
周りの人のことは考えへん、自分だけが楽ちんならそれでええ、ってな感じの人のことを指すんやな。
これは、「他人のことも考えて行動する大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【手前味噌】てまえみそ
【意味】
自分で自分の作ったものをほめること。自慢。
自分が作った味噌を自分で美味しいと言う、という意味合いから来ているんだ。
自分で作った味噌スープを「これ美味しいやろ?」って自己紹介するようなもんやな。
これは、「自分のことを大切に思うけど、褒めすぎは注意やね」って教えてくれる言葉なんやで。
【手練手管】てれんてくだ
【意味】
人をだまし、思いのままに操る方法。
その手段や技巧という意味も含まれているんだ。
なんでもかんでもやり方を使って、人を自分の思い通りに操るってわけやな。
この四字熟語、何かあったときは、「うまく人をだます人がいるかもしれへんで」って考えさせてくれるんやな。
【天衣無縫】てんいむほう
【意味】
詩や文章などに、技巧のあとが見えず自然であって、しかも完全無欠で美しいこと。
また、人柄が無邪気で、何の飾りもないこと。
それはまた、人が非常に純真で、全く嫌味がない様子を表すこともあるんだ。
要するに、飾り気がなくて、自然体で、でも完璧なんやな。
あのな、純粋で嫌なところがない人や、わざとらしさがない文章のことやで。
天女さんが着る服のように、どこをとっても完璧、っていう意味なんやね。
【天涯孤独】てんがいこどく
【意味】
身寄りがひとりもなくて、ひとりぼっちのこと。
まら、故郷を遠く離れて、ひとりぼっちで暮らすこと。
また、身の回りに頼る人が一人もいないことも言うんだよ。
また、周りに頼れる家族や友達がおらん、つまり「一人ぼっち」って意味もあるんやな。
これは、「自分だけの力で生きていかなあかんときの大変さ」を教えてくれる言葉やで。
【天下一品】てんかいっぴん
【意味】
この世で比べるものがないほどの、すぐれた品のこと。
また、そのさま。
おばあちゃんのおでんみたいに、他のどのお店のものとも違って、世界で一番美味しいんやで。
これは、「一番良いもの、一番すごいこと」を言いたいときに使う言葉なんやで。
【天下国家】てんかこっか
【意味】
天下と国家。また、それにかかる大きなこと。
みんなが住んでるこの国を、どうやって上手にまとめていくか、そんな話やねん。
これは、「大事なことはみんなのことを考えること」を教えてくれる言葉やで。
【天下御免】てんかごめん
【意味】
公然と許されること。
誰にもはばかることなく、堂々と振る舞えること。
世間一般に認められていること。
大胆に自分らしく振る舞うことができるというイメージがあるんだ。
自分らしさを全開に出して、堂々と行動するんやな。
これは、「大切なのは自分らしく生きること」って教えてくれる言葉やで。
【天下泰平】てんかたいへい
【意味】
世の中がよく治まり、穏やかな様子。
また、何の心配もなくてのんびりしている様子。
全く心配事がなく、皆が安心して過ごせるような状態だよ。
トラブル一つない、のんびりと過ごせる世の中のことを指してるんやな。
これは、「平和が一番大事」っていうことを教えてくれる言葉なんやで。
【天下万民】てんかばんみん
【意味】
あらゆる人民のこと。
つまり、国や地域に関係なく、この世の中のすべての人たちのことを表しているんだ。
どこの国の人でも、どんな人でも、全部まとめて「天下万民」って言うんやな。
これは、「世界中の人々を大切に思う心」を教えてくれる言葉やで。
【天下無双】てんかむそう
【意味】
世の中に並ぶものがないほど、優れていること。
世界一とも言える存在を指す言葉なんだ。
誰もが認めるくらい、その人と同じレベルの人がおらへんってことや。
これは「誰にも負けへん、一番の強さ」を持ってる人を言うんやな。
【天空海闊】てんくうかいかつ
【意味】
心が広々としていて度量が大きく、なんのわだかまりもないこと。
また、言葉や発想などが限りなく広がることのたとえ。
つまり、心が広く、寛容であることを指しているんだ。
空と海みたいに広々と、ゆったりと生きるんやな。
これは、「心広く人を受け入れる」ってことを教えてくれる言葉やな。
【電光石火】でんこうせっか
【意味】
非常に短い時間や行動が敏速に行われるたとえ。
動作やふるまいが非常にすばやいこと。
まるで稲妻がピカッと光るように、すごいスピードで行動することを表してるんやな。
これは、「速さと瞬時の判断力の大切さ」を教えてくれる言葉やね。
【天災地変】てんさいちへん
【意味】
自然界に起こる、さまざまな災いのこと。
これは地震や台風、洪水など、人間がコントロールできない大自然の力が引き起こす事象を指しているんだ。
大地震やすごい台風が来たり、大雨で川が氾濫したりするんやな。
人間がどうしようもない、自然の大きな力が動いてしまうときのことを言うんやな。
これは、「自然の力は人間の力以上」ってことを教えてくれる言葉やで。
【天真爛漫】てんしんらんまん
【意味】
飾ることなく自然のままの姿があふれ出ている様子のこと。
明るく純真で無邪気なこと。
何も飾らずに、心のままに行動したり、話したりするんや。
そして、その人からは明るさや元気がジャンジャン出てる感じやな。
これは、「自分らしさと無邪気さを大切にする」っていう言葉やな。
【天地開闢】てんちかいびゃく
世界のはじまり。
【天地神明】てんちしんめい
【意味】
天と地のすべての神々のこと。
地上の神々だけでなく、天上の神々まで含めた全てを表しているんだよ。
地球上にいる神さまだけやなくて、空の上にいる神さままで全部含んでるんやな。
神さまが全ての場所に存在するんや、という意味が込められてるんやな。
【天地無用】てんちむよう
【意味】
破損するおそれがあるため、荷物の上下を逆さまに扱ってはいけないということ。
荷物の上下を逆にすると中身が壊れてしまうかもしれないから、そのようにしないで欲しいという警告の意味があるんだ。
なんかガラスの食器とか、壊れやすいものが中に入ってるときに、これを書くんやろ?
「大切なものはちゃんと扱うんやで」っていう注意を促す言葉なんやな。
【天長地久】てんちょうちきゅう
【意味】
天地の存在が永久であるように、物事がいつまでも続くことのたとえ。
それは物事が絶えず、変わらない形で永遠に続くということなんだ。
天や地がずーっと変わらんで存在し続けるように、何かがずっと変わらずに続くんやな。
これは、「ずっと変わらず続く長さや永続性」を教えてくれる表現なんやで。
【点滴穿石】てんてきせんせき
【意味】
小さな力でも根気よく続ければ、大きな仕事を成し遂げるということ。
小さな水滴がずっと落ち続けると、石でも穴が開く、つまり小さい力でもコツコツと続ければ大きな仕事も達成できる、という意味があるんだ。
水滴が石に穴をあけるみたいに、小さい力でも、それをずっと続けることで大きなことができるんや。
これは、「少しずつでも続けることの大切さ」を教えてくれる言葉やね。
【輾転反側】てんてんはんそく
【意味】
何度も寝返りをうつこと。
心が落ち着かず、ベッドの中でぐるぐると動き続けるイメージがあるんだ。
なんども寝返りをうって、ぐっすり寝られへん様子を言うんやな。
これは、「心配事があるときには、眠れないほど考えてしまう」っていうのを教えてくれる言葉やで。
【天然自然】てんねんしぜん
【意味】
人の手が加えられていない、本来のままの状態。
人の手が一切加わらない、純粋な自然そのものだよ。
何も手を加えずに、自然がそのままある状態を表してるんやな。
これは、「自然の美しさや大切さ」を感じさせてくれる言葉やで。
【天罰覿面】てんばつてきめん
【意味】
悪事を働くと、その報いとしてすぐさま天が罰を下すこと。
つまり、悪いことをしたらすぐにその結果が現れる、という意味が込められているんだ。
悪いことをすればすぐにその報いがくるんやな。
これは、「悪事はすぐにばれるよ」って教えてくれるんやね。
【田夫野人】でんぷやじん
【意味】
教養がなく、礼儀を知らない粗野な人。
いわゆる「田舎者」という意味でも使われるよ。
ええやん、うまくいってなくても、生活はしっかりやれるってのは大事やで。
これは、「生活力を大切にしよう」って教えてくれるんやな。
【天変地異】てんぺんちい
【意味】
自然界に起こる災害や現象。
まさに天地が動くような、予想外の出来事を指すんだ。
天も地もびっくりするくらいの大きな出来事やで。
これは、「思いがけない大変な事が起きること」を表す言葉なんやな。
【天歩艱難】てんぽかんなん
【意味】
天の運行に支障が生じること。
転じて、時運に恵まれずに非常に苦労すること。
しかし、転じて、運が悪くて、どうにもうまくいかない状況、つまり非常に苦労することを指すようになったんだ。
もともとは天の運行がおかしくなることを表してたんやけど、今はもっと広く、「どんなに頑張っても運が悪くて、大変なことになっちゃう」状態を表すんやな。
この言葉、自分が運が悪くて大変な時に使うんやろな。
【天網恢恢】てんもうかいかい
【意味】
天が張り巡らしている網は広く、目が粗いようだが、悪人や悪事は決して取り逃さないということ。
目が粗そうに見えるこの網でも、悪いことをした人は必ず露見し、報われるというイメージがあるんだよ。
目の粗そうな網でも、結局は悪者は逃げられへんってわけやな。
これは、「悪事は絶対にバレる、だから正直に生きよう」って教えてくれる言葉やで。
【天佑神助】てんゆうしんじょ
【意味】
天や神の助け。ご加護。また、偶然に恵まれて助かること。
まるで天や神が助けてくれるかのように、予期せぬ幸運が舞い込んでくるというイメージだ。
まるで、天から神様が降りてきて助けてくれるような、そんな不思議でありがたい幸せのことやな。
これは、「思わぬところから助けが来ることがあるよ」って教えてくれる言葉なんやで。