「さ行」漢検3級の四字熟語一覧
才子佳人【さいしかじん】
才知のすぐれた男性と、美人のほまれ高い女性。
犀舟勁檝【さいしゅうけいしゅう】
堅牢な船と強いかいのこと。
載舟覆舟【さいしゅうふくしゅう】
君主は人民によって支えられ、また、人民によって滅ぼされるということ。君主は人民を愛し、政治に安んじさせることが必要であるということをいう。転じて、人は味方になることもあれば、敵になることもあるということ。
三綱五常【さんこうごじょう】
三つの根本的な道徳と常に行うべき五つの道のこと。儒教で、人として常に踏み行い、重んずべき道のこと。
三人文殊【さんにんもんじゅ】
一人ではよい知恵が浮かばなくても、三人が協力すればよい考えが出るものだということ。
四海同胞【しかいどうほう】
世界中の人々はみな兄弟のように仲良くすべきだということ。人は同胞のように親しくなれること。また、礼儀とまごころをもって人に接すれば世の人々は兄弟のように親しくなれるということ。
子建八斗【しけんはっと】
詩文の才能がとてつもなくあること。すばらしい才能を褒め称えること。
試行錯誤【しこうさくご】
新しい物事をするとき、試みと失敗を繰り返しながら次第に見通しを立てて、解決策や適切な方法を見いだしていくこと。
士魂商才【しこんしょうさい】
武士の精神と商人としての抜け目ない才能とを併せもっているということ。実業家のモラルを説いた語。
事後承諾【じごしょうだく】
関係者の承諾を必要とする行為を、時間的な事情などで承諾を受けずに行ったとき、事がすんだあとで、それについての承諾を受けること。
刺字漫滅【しじまんめつ】
長いあいだ人を訪問しない。
時代錯誤【じだいさくご】
時流に合わず逆行していること。または、ちがった時代のものをいっしょにして取りあつかう誤り。いつまでも昔ふうのものに固執し、時代遅れの古い考えや行動を意味する。時代の流れを無視して、昔のままを踏襲しようとするようす。
視聴言動【しちょうげんどう】
見ること、聞くこと、言うこと、行動すること。またこの四者を慎むこと。
失望落胆【しつぼうらくたん】
希望を失って、がっかりすること。
雌伏雄飛【しふくゆうひ】
将来を期して人につき従い、やがて盛んに活躍すること。
四分五裂【しぶんごれつ】
ばらばらに分裂すること。秩序・統一を失って乱れ、ちりぢりばらばらになるようす。
自暴自棄【じぼうじき】
自らその身を損ない、自らその身を棄てること。やけくそになること。
慈母敗子【じぼはいし】
教育には時には厳しさが必要なたとえ。母親が慈愛に満ち溢れすぎていると、その子はかえって親不孝な道楽者ができる。甘いだけの母親にはわがままな甘えた子ができる。
支離滅裂【しりめつれつ】
統一なくちりぢりばらばらな状態、筋道が通っていないこと。めちゃめちゃ。
寂滅為楽【じゃくめついらく】
迷いから解放された悟りの境地に、真の安楽があるということ。
車載斗量【しゃさいとりょう】
人や物の数や量が多くてはかりきれないことのたとえ。
終始一貫【しゅうしいっかん】
始めから終わりまで変わらないこと。物事を貫き通す姿勢をいう。「一貫」は一つの方法・態度などを貫くこと。
取捨選択【しゅしゃせんたく】
悪いものや不用なものを捨て、良いものや入用なものだけを選び取ること
寿則多辱【じゅそくたじょく】
長生きをするということは、それだけ恥をかくことも多いということ。
殊塗同帰【しゅとどうき】
帰着するところは同じだが、そこに至る道が異なること。
首尾一貫【しゅびいっかん】
最初から最後まで、ひとつの方針や態度で貫かれていること。
順風満帆【じゅんぷうまんぱん】
すべて順調に進行すること。帆に順風(追い風)をいっぱいに受けて進む船の様子から。
生者必滅【しょうじゃひつめつ】
この世に生を受けたものは、必ず滅び死ぬものであるということ。
諸説紛紛【しょせつふんぷん】
いろいろな意見が入り乱れて、まとまりがつかないさま。また、さまざまな憶測が乱れ飛んで、なかなか真相がつかめないさま。
神算鬼謀【しんさんきぼう】
人間離れした巧みな計略のこと。
深山幽谷【しんざんゆうこく】
奥深い山や谷、人里離れた山中の仙境。人がほとんど入らないような自然豊かな山中をいう。
仁者不憂【じんしゃふゆう】
仁徳者は常に正しい道を行くので悩むことがない。
進取果敢【しんしゅかかん】
物事に積極的に取り組み、決断力に富んでいること。
神出鬼没【しんしゅつきぼつ】
鬼神のようにたちまち現れたり隠れたりして、所在がわかりづらいこと。
変幻自在に出没すること。
薪尽火滅【しんじんかめつ】
人が死ぬこと。
新陳代謝【しんちんたいしゃ】
新しいものが古いものにとって代わること。特に生物体内で必要な物質を取り入れ、不必要な物質を排出する作用のこと。転じて組織の若返りなどにも使います。
心頭滅却【しんとうめっきゃく】
心の中の雑念を取り去ること。どんな困難に出会っても心の中から雑念を取り去れば苦しさを感じないという意味。
深謀遠慮【しんぼうえんりょ】
遠い先々まで考えること。深い考え。深いはかりごと。
深慮遠謀【しんりょえんぼう】
深く考え将来のことまで見通して計画を立てること。また、その計画。
辛労辛苦【しんろうしんく】
辛い苦労のこと。
随感随筆【ずいかんずいひつ】
感じるままに書きつけること。また、その文。
随機応変【ずいきおうへん】
状況や事態の変化に応じて適切な処置をすること。
水随方円【すいずいほうえん】
人民の善悪は、為政者によって感化されるということ。また、人の考え方や性格は友人や環境によってよくも悪くもなるということ。
酔生夢死【すいせいむし】
価値のあることをなにもせず、ただぼんやりと一生を過ごすこと。人生をむだに送ること。
酒に酔ったように、ぼんやりと生き、夢の中にいるような心地で死んでいく。生きている意味を自覚することなく一生を終えること。
水村山郭【すいそんさんかく】
水辺の村と山ざと。もと中国の江南地方ののどかな農村を描写したもの。
随類応同【ずいるいおうどう】
それぞれの性格や考え方に応じて指導すること。
寸善尺魔【すんぜんしゃくま】
世の中にはよいことが少なくて悪いことが多いたとえ。また、少しよいことがあっても悪事がおこって邪魔をするたとえ。「寸善」は一寸のよいこと。「尺魔」は一尺の悪いこと。一尺は一寸の十倍の長さ。
生殺与奪【せいさつよだつ】
生かすも殺すも、与えることも奪うことも自分の思うままになること。絶対的な権力を握っていることをいう。
清聖濁賢【せいせいだくけん】
酒の異称。
清淡虚無【せいたんきょむ】
心にわだかまりがなく静かに落ち着いた境地。無私無欲で物事に執着せず平静な心のこと。
清廉潔白【せいれんけっぱく】
心が清く正しく、後ろめたいことがないこと。
私心がなく、行動が理にかなっていること。
心や行いが清く正しく、決して私欲に走らず不正などしないこと。
世運隆替【せうんりゅうたい】
世の気運が時代とともにあるいは盛んとなり、あるいは衰えること。
赤心奉国【せきしんほうこく】
真心をもって国のために尽くすこと。
責任転嫁【せきにんてんか】
失敗の責任を他人に押しつけること。物事に失敗したとき、何らかの理由をつけて、その責任を他人に押しつけ、自分は罪を逃れる卑怯な行為。自分が負うべき任務・責務を他人になすりつけること。
是生滅法【ぜしょうめっぽう】
生ある者は必ず滅びる。
節倹力行【せっけんりっこう】
節約に努め励むこと。
絶巧棄利【ぜっこうきり】
文明によって人為的に作られたものをすてて、自然に戻ること。
摂取不捨【せっしゅふしゃ】
仏がすべての生き物を見捨てず救うこと。
潜移暗化【せんいあんか】
環境や他人の影響で知らず知らずのうちに気質や思想などが変化していること。
千呼万喚【せんこばんかん】
何度もくり返し呼び叫ぶこと。
潜在意識【せんざいいしき】
心の奥底にひそみかくれている、自覚されない意識。
千載一遇【せんざいいちぐう】
滅多に訪れそうもないよい機会。二度と来ないかもしれないほど恵まれた状態。「載」は「年」に同じ。「一遇」は一度出会う。「遇」は思いがけず出くわす。千年に一度偶然訪れるくらいの機会という意味。
千辛万苦【せんしんばんく】
さまざまな苦しみや難儀のこと。
全身全霊【ぜんしんぜんれい】
その人の全ての体力と気力のすべて。
前覆後戒【ぜんぷくこうかい】
先人の失敗は、後の人の戒めになるということ。
先憂後楽【せんゆうこうらく】
常に民に先立って国のことを心配し、民が楽しんだ後に自分が楽しむこと。北宋の忠臣范仲淹が為政者の心得を述べた言葉。転じて、先に苦労・苦難を体験した者は、後に安楽になれるということ。「憂」は心配すること。
粗衣粗食【そいそしょく】
簡素な暮らし。貧しい暮らし。
双宿双飛【そうしゅくそうひ】
夫婦の仲がむつまじく、常に離れることがないこと。
騒人墨客【そうじんぼっかく】
詩を作ったり書や絵をかいたりする風流人。
粗製濫造【そせいらんぞう】
いい加減な作り方の質の悪い製品を、むやみやたらに数多く作ること。